岩波文庫の「日本唱歌集」を眺めていたら

「あわれの少女」

少女は「おとめ」と読むようです

 

歌詞はこうなっています

 

 

大和田建樹

 かぜは かおを
   みるみるゆきは にみちぬ
 あわれ すあしの おとめ
   わかれしははを よぼうらん

 つづれのきぬの やれまより
   すさむさ いかほどぞ
 あわれ ぬれゆく おとめ
   になきいえを たずぬらん

 こがねのはしら たまゆか
   世界せかいは おなじうちなるに
 あわれ こごえし おとめ
   たたずむのきも うずもれぬ

 

 

U-tubeで検索してみたら ありました

 

作詞:大和田建樹

作曲:フォスター

となっています

 

 

聞いてみたら

フォスターの有名のあの曲

Swanee Riverが原曲でした

 

英文の歌詞

 

Way down upon the Swanee River, far, far away,
There's where my heart is turning ever, There's where the old folks stay.
All up and down the whole creation, sadly I roam,
Still longing for the old plantation, Far from the old folks at home.

 All the world is sad and dreary, everywhere I roam,
 Oh! Darkeys, how my heart grows weary,
 Far from the old folks at home.


All round the little farm I wandered when I was young,
Then many happy days I squandered, Many the songs I sang.
When will I see the bees a humming all round the comb
When will I hear the banjo trumming Far from the old folks at home.

 All the world is sad and dreary, everywhere I roam,
 Oh! Darkeys, how my heart grows weary,
 Far from the old folks at home.


One little hut among de bushes, One dat I love,
Still sadly to my mem'ry rushes, No matter where I rove.
When I was playing with my brother, Happy was I,
Oh! take me to my kind old mother, There let me live and die.

 All the world is sad and dreary, everywhere I roam,
 Oh! Darkeys, how my heart grows weary,
 Far from the old folks at home.


なつかしい故郷の人々(三宅忠明:訳)

スワニー川のはるかしも、遠い遠いかなた、
ぼくの心はいつもなつかしい人々のいるそこを向いている。
広い世界を悲しくぼくはさまよう。
故郷の人々を遠く離れ、なつかしい農場に恋焦がれる


 どこをさまよっても、この世界は悲しくつらい。
 おお、黒○○よ、この心のつらいことよ、
 故郷の人々から遠く離れていると。


若い頃、小さな農場のまわりをさまよった。
幸せな多くの日々を費やし、多くの歌を歌った。
巣の周りでミツバチが飛び交っているのが見られるのはいつだろう。
バンジョーの弦の音が聞けるのはいつだろう、故郷の人々から遠く離れて。

 どこをさまよっても、この世界は悲しくつらい。
 おお、黒○○よ、この心のつらいことよ、
 故郷の人々から遠く離れていると。


藪の中の小さな家、ぼくが心から愛した。
今でも思い出がこみ上げて悲しくなる、どこをさまよっていても。
兄弟と遊んでいたときは、本当に楽しかった。
おおぼくを老いた母のもとへ戻してくれ、生きるも死ぬもそこでしたい。


 どこをさまよっても、この世界は悲しくつらい。
 おお、黒○○よ、この心のつらいことよ、
 故郷の人々から遠く離れていると。

フォスターの肖像画

「故郷の人々」

日本語の歌

 

 

この歌はフロリダ州の

州歌になっているそうです