先日暗殺された安倍首相の祖父であり、旧統一教会と自民党との付き合いをはじめた人として、非常に興味がありました。
山口県にて出生。その後、東大を卒業するまでの秀才ぶりをかなり詳しく叙述している。それほどの秀才だったのか。

(安倍家、岸家の家系図)


商工官僚となり、その後、満州国へ転出。日本の傀儡国家、満州国の統制経済に辣腕を振るう。
ハッキリとは書いてないが、このころ麻薬取引も一手に管轄し、莫大な資産を手にしたことが仄めかされている。帰国して東条内閣の閣僚となったが、戦争推進派とみられて、連合国により「A級戦犯」の疑いで逮捕。なぜ逮捕されたが、起訴もされずに釈放されたのか。全然分からない。

(前から二列目、左端が岸)
 

満州時代に蓄積した資金をもとに政治に相当金をつかったようだが、大っぴらに金を配った田中角栄とは違って、目に見えないような合法を装って金を使った。この辺が小学卆と東大卒の違いかとか書かれている。

戦犯から復帰して総理大臣へ。
この辺から、話はややこしくなってついていけない。雨後の竹の子のように沢山できた政党。その政党も生まれては消え、名前も変わり、集合離散を繰り返す。人名もそうだが、政党名も民主自由党とか改進党、民主党とか合従連衡で覚えきれず、仕方なく読み飛ばす。

昭和30年11月15日、自由民主党結成大会。左から緒方竹虎、三木武吉、大野伴睦、岸信介幹事長、鳩山一郎の各氏。

 


満州時代の人生は疑惑に満ちているが90歳で天寿全う。
波乱万丈の人生であった。

古い本なので、統一教会のことは、なにも書かれていません。

(統一教会 文鮮明氏と)

 

 

 

写真はすべてネット上からお借りしたもので

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