保険医療養担当規則と労基と… | 院長のアンチエイジングな生活?

保険医療養担当規則と労基と…

 

医者って本当によく働くと思いません(笑)?

「患者さんを助けるためなら無理します(カラ元気)」

患者さんを診たり手術をする他にも、診断書を書いたり、論文を読んだり、学会行ったり…。

 

診察するにも「保険医療養担当規則」というものがあってカルテ記載を保険医療の規則に従ってしっかりと残す必要があるし、保険制度は2年毎に変わるし…。本当に優しくないシステムだよね。

 

それに負けずに頑張っているお医者さんたちに、労働時間という如何にも人道的な文言で仕事を制限!「長時間労働になるから勉強の時間は勤務時間に入れるな!」と言っていたと思ったら、年間2000時間の超勤が認められる???

 

何が何だか分からない…

 

まあ、一般の人からしたら馬鹿な話…

「研修・自己研鑽は給料出ませんよ!」

と言っていたと思ったら、

「お金出すから人の倍以上働きなさい!」

と変更…。

 

国はお金がないものだから、保険医療費の削減の目的で医者の数を制限していたというのが本音だろう。医者が診療しないとほとんどの場面で医療費は発生しないのです。医師会も団塊の世代の高齢化問題が一段落すると「医者あまり」になるものだから、それを見越して同調してきたのだろう。

 

それでもお医者さんたちは「命がけで」医療をやっちゃう。それで労働基準局という奥の手まで使った。理想的には十分余暇を作ってあげて、余裕を持ってい医療をやってもらうことだと…うんうん、よく分かる。

 

でも予算は削減、医者の数も制限…。美辞麗句だけで問題解決は不可能。消費税増税を財源にして医療を充実のはずが、状況は悪くなるばかりだね。

 

結果を見ると、国は医療の質やアクセスを犠牲にしてコストを安くする医療を選択したということなのだ。社会保障制度が瓦解して一番最初の影響を受けるのは医療や介護の領域(弱者切り捨てだね)。

 

この国の未来を憂いるのは私だけではないはず…。

 

僕は国粋主義や右翼ではないが、この国や家族や僕の知っている人たちが幸せであってほしいと願う。医者の志はそんなところにあるように思える。この窮屈なシステムの中でもお医者さんは命がけで戦っているのだと思う。サポートしても制限するような質のものではないと思うのである。

 

「命のために戦う」

それが一番大事!

命がけだけどね…(笑)