サッカー東アジア選手権で日本は韓国に1-3で敗れ、3位に終わった。この大会の位置付けからして、必ずしも優勝しなければならないわけではないと見ていたが、結果はともかくとしても内容が酷い。昨日の韓国のメンバーは2軍とも言える状態で、日本の方は昨日のメンバーに中村俊・長谷部を加える程度でベストメンバーになる1.25軍であったにもかかわらず、あの結果である。今の日本代表は史上最弱ではないか。前半の入り方はここ数試合からすれば良かっただけに、何とも残念である。4連戦の放映権を得たフジテレビは、これから先、日本代表戦を中継するだろうか。個人的には、フジの青○アナからは実況としてのインテリジェンスを感じないので好都合だが、他の局まで放映権を手放すようでは困る。
昨年11月のオランダとの親善試合で、後半こそ失速したが、前半に見せたプレスは日本のあるべきサッカー像にサゼッションを与えるものだった。岡田さん(もはや「監督」と呼ぶのも躊躇する)もそれを認識していたはずだから、相手がどうあれ「試合全体を通してプレスをかけ続ける」という課題を自らに課し、そこから得た結果を分析し、チーム力を強化するというプロセスを踏むものだと思っていた。ところが、この大会では中国・香港・韓国を相手に、岡田さんが標榜してきたプレスをかけ続けるサッカーが影を潜めた。犬飼会長が試合終了後に監督続投を表明した際に言及した「今までの積み上げ」とは何なのだろうか。
未だに結果の出ない大久保を起用し続けるなど、選手選考にしても首をかしげる部分も多い。大久保自身は決して悪い選手ではないと思うが、このままでは岡田さんと一蓮托生となって、彼のサッカー人生は終わってしまうのではないかとすら危惧してしまう。チーム全体としての得点力不足は今に始まったことではないし、未来永劫、日本の課題となるであろう。であれば、少しでも得点機を増やすためのプレー(サイド攻撃の時に中央の人数を増やす、縦の動きを意識するなど)を選択して欲しいのだが。今の日本代表は、ラグビーならきっと強い。なぜなら、横か後ろのプレーが「得意」なのだから。個人的には内田や長友をサイドバックで起用するより、サイドハーフで起用したほうが能力を発揮できると思う。
岡田さんは未だに「ベスト4」の目標を変えるつもりはないようだが、グループリーグのベスト4なら出場が決定した時点で既に達成しているし、東アジアのベスト4であれば、この大会「3位」で達成している。W杯後に岡田さんがこんなことを言うのではないかと勘ぐってしまう。自国開催以外でグループリーグを突破したことがないばかりか、勝利すら挙げていない国が、「W杯ベスト4」を目標に掲げることがどれくらい非現実的なのか、岡田さんは分かっているのだろうか。今の日本代表の現実的な目標は「1勝以上あげて、グループリーグを突破する」ことである。
同じ日に、バンクーバー五輪が開催されていて、女子モーグルで上村愛子選手が惜しくも4位となったが、悔し涙を見せながらも「自分の滑りができた」とコメントした。私は、長野・ソルトレイクシティ・トリノと少しづつ階段を登ってきた彼女から「やり切った感」を感じた。今のサッカー日本代表からは、この「やり切った感」が感じられないために、これだけの非難が集中するのだ。
岡田さんの責任(正しくは任命した協会の責任であるが)を問う声も出ているが、当然のことだろう。自身のコンセプトに合致する選手を召集し、合宿を通じてそのコンセプトを選手に浸透させ、その結果の「東アジア3位」なのだから。この期に及んで、「これまで積み上げたものをリセットするのはリスクがある」として監督交代を見送った協会は、何が本当のリスクかが分からないのだろうか。何も積み上げていないのだから今更リスクなんてないし、このまま岡田さんを継投させることが真のリスクである。新たな監督が(たとえ誰であれ)グループリーグ突破を目標にチーム作りをするのであれば、きっと私は賛同する。
もはや、スタジアムに観戦に行ってはいけない。KYな岡田さんと犬飼さんにはガラガラのスタジアムを見せ付けることによって、現実を認識してもらわねばなるまい。そうしなければ、日本サッカーは日本リーグ時代のように、再び冬の時代を迎える。