昨年みたいに各地区の展望を書く形にすれば良かったと、ブログ作成している時に後悔しているがもう遅い。

来年は23夏みたいなスタイルに戻す。そっちの方が楽だし。

展望はオプチャにて質問受けたら返す。やけに熊本県大会の考察を聞かれるのは気のせいか?


【北北海道】白樺学園
帯広大谷
毎試合好リリーフを見せるのはエース右腕市村。工藤、渡邉、泉、河尻と実力ある投手を複数擁し、巧みな継投策で着実にゲームメイクする。
打線も家次を起点に得点力あり。秋全道4強という実績、春は初戦敗退も北海に善戦しており夏への勝運を温存しているように思える。
遠軽
昨春全道の北海戦を経験した、前チームからの主力選手在。
高校通算23本塁打を誇る強打の捕手小森を軸とし機動力も備えた打線は強力。
鍵は投手陣。エースこそ二刀流の左腕明戸だが、全道では背番号24の宮澤がいきなり141㌔を計測する等、夏までに誰が主戦になるのか未知数。
クラーク国際
先代で強力打線の火付け役を担った鈴木、高橋の1・2番コンビが健在。
投手陣は様変わりも左腕児玉、右腕魚津を中心に最少失点に抑え、投打に全国レベルと言える。
仙台育英から転入の主砲・芳賀が最初で最後の夏を迎える。彼の打棒にも注目したい。
旭川実
最速151㌔誇るプロ注右腕田中弟擁する。2年生P西村との継投で磐石な試合運びが可能。
打線も相田、岸本、白川のクリーンナップに力あり。兄より優れた弟など存在しないが、徹底マークされるであろう田中弟の負担をどれだけ軽減できるか。

【南北海道】札幌日大
北照
前チームから主戦の右腕田中に俊足強打の手代森が健在。投打の軸が確立しており総合力は全道トップクラス。
例年夏型なのでそろそろ北海の天下を止めてもおかしくない。荒削りながらポテンシャル十分な高橋の起用法が明暗を分ける。
北海
昨年度から道大4季連続優勝と横綱相撲を取っているが、そろそろ記録が途絶えてもおかしくない頃合い。
とはいえ戦力的には大本命。特に投手陣は磐石で期待の好右腕松田の他、安定感光る新屋敷、桐蔭相手に力投した大澤に加え、春全道エース左腕浅水に小野・橋本の1年生左右二枚看板と一切の隙が見られない。
片岡、宮下、幌村、大石ら実戦経験豊富な野手陣も揃い中堅以下であれば取りこぼす事は無いだろう。

札幌日大
秋春連続で北海の壁に阻まれているが内容はどちらも1点差と実力は拮抗。
昨春からエースナンバー背負う最速142㌔左腕小熊がチームの看板。抜群の制球力誇りノーノーを達成する等、実力は全道屈指。
今夏の大化けも期待できる。

東海大札幌
エース左腕菅野を筆頭に小泉、矢吹、八巻、菊池とタイプの異なる複数投手をやり繰りし相手打線を翻弄。
打線もパンチ力ある鈴木、マーティンを軸に活発。門別・唐川世代と違うのはタレント頼りでなく束になって畳み掛けている印象強い事か。

【青森県】
八戸学院光星
洗平、岡本、森田の右腕三本柱を中心に磐石の体制も打線がやや湿り気味で、春大では八戸工大一・金渕に完封負け。
夏に向け雲行き怪しいものの、春夏連続出場に関しては割と信頼度高いので砂子田、山本ら強打者がどれだけ修正できるか。
聖愛
左腕芹川、強打者原田など主力選手に2年生も混じりながらも秋は明桜を、春は仙台育英を撃破と相変わらず地区大会でノリに乗っている。
春県優勝、地区準優勝とピークが春に来ている恐れがあるものの、投打に層厚くまとまりあるので大崩れも考えづらい。
青森山田
関・櫻田に続く「右腕コンビ」下山・菊池が春に台頭。県大、地区大で好投を見せ夏も主戦として計算可能。
打線も對馬、原田、吉川ら長打力ある打者揃い活発。三森世代で叶わなかった春夏連続出場を狙う。
八戸工大一
U18候補にも選ばれた最速144㌔左腕金渕擁し今春は八戸学院光星を撃破。
夏は2年連続準優勝と悔しい思いをしているだけに、リードオフマン今野ら揃う打線が決定打を打てるかが鍵となる。

【岩手県】
◎花巻東
昨夏選手権8強に導いた軟投派左腕葛西と右の剛腕小松が残り、春に奪三振能力高い2年生金野が台頭した事により投手力は十分。
打線は様変わりも俊足の簗田の他、藤原、千葉の中距離打者が安定しており、怪物1年生の古城の大暴れにも期待できる。
○盛岡大附
櫻庭、森谷といったホームランバッターを中心に長打力と高い得点力を誇り、強打の盛附打線復活の兆しが見られる。
春地区では日大山形との乱打戦を制し、明桜投手陣を完全攻略と上々の出来だが、準決勝で聖愛・芹川に3安打完封はやや不安が残る。
柴田、若林、大場から絶対的エースになる投手が台頭すれば21夏のような巻き返しもある。
一関学院
大型左腕高澤、本格派右腕小山の左右二枚看板。2年生右腕大下も計算可能で投手層の厚さは県屈指。
打線も菅野、梅田を中心に活発。投打にまとまりあり今春のように変なところでコケなければ。
盛岡三
昨春地区4強進出の立役者である好右腕藤枝が健在。昨夏は決勝戦で大敗と悔しい思いをしており、秋春と特に目立っていないので今夏に旋風を起こす可能性が高い。

【秋田県】
秋田修英
前チームからの主力がごっそり健在。最速144㌔右腕菊池、エース担う右の変則P佐藤、スライダーのキレが抜群の左腕渡邉の3投手が主軸。
野手陣も昨夏県4強に導いた南都、尾上、小川、加藤ら力ある打者が揃う。
「打倒秋商」を掲げこの夏リベンジを果たしたい。
秋田商
絶対的エースとなる投手がおらず荒削りなチームだが、攻守にセンス抜群の2年生菅原にパンチ力ある4番倉内、チャンスに強い越川ら野手陣が奮闘し春準優勝。
地区大会でも1勝を挙げ、持ち前の強打を発揮したが花巻東戦で2番鈴木がブレーキになる等、やはりムラっけが残る印象。
金足農
吉田弟擁し秋は優勝。3年生の右腕花田と共に好投見せ地区大会で1勝を挙げる等、聖地に向け着実にステップ踏んでいたが、春はまさかの初戦敗退。
4番高橋こそ当たっておりセンスの良さが窺えるものの、他に打てる選手がいない事がネック。那須、近藤、相馬ら上位打線の奮起が必至。
明桜
昨夏甲子園を経験した加藤・松橋の左右コンビが最速140㌔を超えており投手力は全国レベル。
ただ打線が例年以上に貧弱でありド貧打。秋は下級生主体の聖愛の踏み台に、春は控えPを試運転も盛附にフルボッコと風向きが怪しい。
ただ県内での立ち位置が変わる事はなく。

【山形県】
◎鶴岡東
二刀流櫻井に加え梅澤、杉浦の2年生左右コンビを擁し秋春連覇。
地区大会では秋春共に青森山田に完敗も日下を軸に長打力を備えており例年通り勢いは十分。
鍵はリードオフマン田崎。相手次第で極端に冷える傾向にあるので片岡、億田らで組む1・2番がどれだけ出塁できるか。
○日大山形
昨夏選手権を経験した4番遠藤の他、那須、浅野、沼澤ら強力な野手陣がごっそり健在。
春大で清野がベンチ外だったのは気になるが、右の強打者笹が復帰したのが心強い、
打線は破壊力抜群も菅井が抜けた投手陣は崩壊状態。2年生の岩下、本田、さらには1年生の本田が力投も安定せず。
乱打戦を展開し持ち前の強打で畳み掛けたい。
▲山形城北
前チームから主力だった玉虫、小野村が投打にチームを牽引。秋8強、春3位と状態良く地区大会の経験も豊富。
鶴岡東や日大山形との直接対決を制する力がつけば甲子園も夢ではない。
東海大山形
大沼・森田の左右二枚看板を武器に春は強打の日大山形に4失点と善戦。右横手の吉田ら複数投手擁し高い投手力を誇る為、夏の連戦も計算できるのが強み。
奥山を中心とした打線に迫力が欲しい。

【宮城県】聖和学園
仙台育英
黄金時代は終わらない。投手陣は最速150㌔右腕山口を筆頭に、最速146㌔左腕武藤、安定のリリーフ光る内山に次世代エース左腕吉川ら枚数揃い投手大帝国を確立。
この布陣でも十分だというのに、道産子右腕佐々木が復活誓い夏へ調整しているのだから恐ろしい。
打線も甲子園準優勝経験の湯浅、鈴木ら強打者揃いで全国上位クラス。21夏23秋のようなヘマをしないよう気をつけるのみ。
東北
仙台育英には及ばないが、最速146㌔右腕進藤を軸に2年生左右コンビの堀江、川原が主戦投手として稼働する投手陣は地に足ついている。
打線も布川、伊與田に長打力ありパワー十分。肝心の勝負強さを相変わらず持ち忘れているので、夏にペース掴めれば。
仙台商
3年前の金星のおかげで馬力ある選手が揃い黄金世代と化した公立の雄。
打線は前チームから主力の熊坂、郷家、佐々木のクリーンナップが特に強力。タイプの異なる大友、作田両右腕のゲームメイク能力がより上向けば甲子園も狙える。
仙台城南
昨夏準優勝を経験した佐藤、池田、柿崎が上位打線を担い、成長したエース右腕小塚、控えの笠松ら投手陣も力あり。
春地区では味方のエラーも絡み10失点敗戦も、福地ら新戦力の台頭もあり夏へ向けて悪くはない内容。

【福島県】
◎聖光学院
前チームからスタメンは総入れ替えとなったが、完投能力あるエース右腕古宇田に最速145㌔右腕高野ら擁し選手層の厚さは健在。
打線も突出した選手はいないが個ではなく束で畳み掛ける力を持ち合わせており盟主らしい野球ができている。注目は巧みなバッティング可能な佐山。
○学法石川
最速143㌔誇る投手として、強肩捕手として、強打者としての「三刀流」こなす2年生大栄の主人公の物語。彼の完全復活さえ叶えば聖地帰還も有り得るが、状態は未知数。
大友、岸波、福尾ら最上級生が投打に牽引しサポートしてあげたい。
光南
秋も地区強豪相手に試合を作った投手陣が超強化。エース左腕大越が最速146㌔にまで急成長し、右下手の國井との左右二枚看板をより確固たるものにした。
打線は少々物足りなさあるが2番須藤がチャンスメーカーとして躍動。あとひと押しの打力つけば。
△相馬
前チームから主力の寳・関の右腕コンビと捕手武藤のバッテリーが残り、当代は秋春8強と実績残している。
旋風を警戒するとなると知名度的に山田・篠木の二枚看板確立している磐城に向きがちだと思うので、絶好機として捉えたいところ。

【茨城県】
鹿島学園
二刀流中根が投打に覚醒。投げては最速143㌔を誇り、打っては高校通算16HRと存在感を発揮。
チームは秋春ともに常総学院に連敗を喫しているが、投手陣は左腕大窪、2年生好右腕東原ら枚数豊富で、打線は原、諸徳寺を中心に厚みあり力差はほぼ無し。
打倒常総に向け、「名伯楽」鈴木監督が何か策を打ってくるに違いない。
常総学院
選抜での敗戦を糧に大成長を遂げたエース小林が春関で快投。最速145㌔誇る2番手P大川も復活した事で隙なしの体制に。
打線も関東屈指のスラッガー武田を軸に、丸山、片岡ら力ある打者が揃う。
夏の失速癖さえ払拭できれば磐石のレースになる。
土浦日大
秋はボロボロだった投手陣が大井の台頭で大化けし安定。連覇が射程圏内となった。
打線も甲子園経験者の中本に長打力ある石崎らまとまりあるものの、非力な印象があるので夏までの仕上がりにかかる。
△霞ヶ浦
木村のような絶対的エースはいないものの、大型右腕乾に奪三振能力高い2年生好左腕市村ら層厚く長期戦に強い布陣。
羽成を中心とした野手陣に勝負強さが欲しい。

【栃木県】
◎作新学院
「盟主」として終われない作新、「世代最強右腕」として終われない小川が雄叫びを上げる復活の夏と予想。
春大は準々決勝敗退も番手右腕小池が力投しており、かつ石毛らも控えるので懐事情は問題無さげ。プロ注P小川をサポートしていきたい。
怖いのが打線の沈黙。宇都宮商・山崎から1点止まりなのは不安しかないが、小森、小川亜、廣田、柳沼らタレント揃いの野手陣なら夏までに調子上げてくるだろう。
○文星芸大附
2年夏から最速140㌔超の直球武器に主戦投手として活躍した堀江が健在。リリーフとしての起用が多く、先発起用される左腕瓦井らの立ち上がりが鍵を握ってくる。
春大では堀江と同様の速球派右腕吉田があまり出番が無かったが、夏どうなるか。
野手陣は先代からガラリと様変わりしているが、強肩捕手中野ら力のある選手が揃うのでノープロブレム。
白鴎大足利
最速152㌔を誇るプロ注の二刀流昆野を擁し、秋準優勝・春優勝・春関制覇と今一番ノリにノッているチームと言える。

人気先行の早熟馬な気がしなくもないが、番手Pの山口も強打の帝京打線を封じる実力の持ち主であり、さらには野澤、柏崎の2年生左右コンビも快投。投手層厚く昆野に依存しない体制なのはプラス要素。
打線は松浦を起点に束になって畳み掛ける印象。
△佐野日大
福田、洲永のプロ注左右二枚看板に安定感光る右腕大橋が回す投手陣は、秋は乱調も春は着実にゲームメイク。
打線も県下トップクラスのスラッガー神永を中心に須田、井上らパンチ力ある打者が揃う。

ここまで目立ってはないものの、投打にタレント有し要となる選手がいるので期待値は高い。


【群馬県】
◎健大高崎
春県大では主力選手を温存する舐めプかまして優勝。地区大では満を持して佐藤・石垣の二枚看板を投入も打ち込まれ敗戦。
左腕下重ら新戦力が台頭した一方で、主戦投手に課題を残している事から、慢心無くスケールアップしてくれるだろうと見る。
鍵は例年貧弱になる打線の調子。高山、箱山、森山の「上毛三山」クリーンナップの爆発にかかる。
○前橋育英
春に急成長見せた背番号7黒岩が投打で牽引。粗削りも完投能力ありエース左腕植杉ら投手陣を支える。
打線も2年生原田を中心に勝負強く活発。選手層では健大高崎に劣るも総合力では引けを取らない。
▲前橋商
最速148㌔を誇る県屈指の好右腕清水に捕手米山、ヒットメーカー庭野に巧打者小池と昨夏甲子園メンバーが存在感見せ投打噛み合う。
総合力では最上位勢に劣るものの秋4強・春準優勝と組み合わせに恵まれれば磐石の相撲を取ることができる。
△樹徳
大型右腕北爪と強肩強打の河内のバッテリーが安定。番手P石井も計算可能で、打線はリードオフマン阿久津を起点に爆発力あり。
完成度としては悪くないので、後は2年前のように勢いに乗れるか。鍵は4番大隈の打棒。

【埼玉県】
◎昌平
秋春連覇か秋春連続準Vか。埼玉県勢の歴史を踏まえれば、選ぶべきは後者だろう。
投手陣は石井、古賀、鈴木らタイプの異なる投手を複数擁し、誰が投げても大崩れせず投手起用の幅が広いのが強み。
打線も長打力ある山根、櫻井を軸に一発あり確実性がある。
投打にまとまりあり隙は見られないので、春県決勝のように地力で潰される展開だけは避けたい。
○花咲徳栄
最速146㌔誇る絶対的エース右腕上原を要に、生田目、石塚、横山を軸とした暴力的な打線が他を圧倒し秋春連覇を達成。
ブルドーザーの如く夏も強行突破し「徳栄復活」といきたいところだが、そう上手くはいかないのが埼玉県勢。
投手陣の脆さをどこかしらに突かれる恐れがある。
▲浦和学院
昨夏選手権を経験した三井、西田のスラッガーコンビが健在。
投手陣もエース右腕鈴木に、リリーフ左腕岡部が安定しているものの、春は西武台に白星献上し3回戦敗退とチームとしては荒削り。
総合力は徳栄や昌平と同レベルなだけに、夏までに主力定めて整えたい。
△山村学園
エース左腕西川・強打の捕手藤原のバッテリーが残り、秋春4強とコンスタントに上位進出。
打線も下級生主体ながら3年生の4番田中を中心に高い得点力を誇る。門田、横田ら2年生野手の成長次第で快進撃も有り得る。

【千葉県】
◎木更津総合
プロ注捕手羽根を要にサイド右腕石澤、最速142㌔誇る千葉、二刀流井上ら昨春地区準優勝経験メンバーが残り強力投手陣を形成。
控えも飯塚や2年生川端らが計算可能で戦略の幅大きい。
打線も前述の千葉、井上の他、庄村、本島の2年生コンビが光り、平野ら1年生も台頭。

ここ3季燻っている印象は否めないが、投打にスケール大きく総合力は県トップレベル。夏の勝負強さが戻ってくれば。

専大松戸
昨春選抜8強経験の中山、清水が健在。攻守にセンス光る2年生ヒットメーカー土田に、1年生ながら注目されているドカベン吉岡ら新戦力も台頭。
最速149㌔右腕梅澤が夏までに間に合うか。また彼に代わるエース格の投手が出てくるかが鍵。
中央学院
選抜4強からの春関初戦完敗と旬は過ぎた気はするものの、颯佐・臼井・蔵並の三本柱の存在は大きく打線も中村軸に厚みあるため戦力的には誤魔化せはする。
2年生右腕鵜澤ら次世代エース候補も浮上しているだけに投手起用には気をつけたい。
拓大紅陵
最速145㌔右腕竹内擁し虎視眈々と上位窺う。春大では2年生P鐘ヶ江が中央学院相手に8回4失点と力投。
打線は突出した選手こそいないが、遊撃手今が前チームから主力でトップバッターを担うので、彼を中心に得点力を高めたい。

【東東京】
◎関東第一
技巧派左腕畠中、プロ注目の速球派右腕坂井の二枚看板が安定。打線もリードオフマン飛田に巧みなバッティング光る坂本、スラッガー高橋ら擁し投打にタレント揃い。
春は打線が湿り修徳に敗戦と不安の残る内容となったが、神宮での桐蔭撃破から「選抜初戦敗退」で終わるような世代ではないので、夏までに立て直してくると信じたい。
○帝京
今東東京勢で一番ノリにノッていて、かつ低反発バットに最も適応しているであろうチーム。
春大では本塁打攻勢で地区4強。強打者の西崎、奈良のみならず9番安部からも1試合2HR飛び出す等、文字通りどこからでも一発が出る恐ろしい打線に仕上がっている。
それだけに打線が「線」にならず「点」になる恐れがある。小野、村松ら投手陣の踏ん張りが鍵。
▲二松學舍大附
抜群のパワー誇る片井、五十嵐の強打者コンビがウリも秋春とイマイチ結果を残せていない。
大内、祖父江を軸とした投手陣の出来は悪くなくゲームメイク能力は十分なので、後は打線が低反発バットにどれだけ適応できるかにかかっている。
△城西大城西
昨夏のように関一・帝京・二松の私学3強が総崩れした場合、優勝候補に名乗りを上げそうなのがここ。
左の長距離砲中村を軸に笹野、生明、木谷のクリーンナップには破壊力あり、強力打線武器に高い得点力を誇る。
課題は投手力。全国レベルにはまだまだ程遠いので中心となる絶対的エースの台頭が急がれる。

【西東京】
◎東海大菅生
奇を衒わず置きに行くならここ一択。可もなく不可もないが、小島・上原の左右二枚看板が安定しており、控えも川崎ら枚数豊富なので大会中盤までは磐石の戦いが出来そう。春ベンチ外の宮本が帰還すれば頼もしくなる。
打線は目立った強打者こそいないが小上防、高西を中心に完成度高く着実性がある。
○佼成学園
2年生主体ながらエース左腕熊谷のピッチング、狩塚、元山らのバッティングには光るものあり春は三高を撃破。
数年に一度のペースで都大会で決勝戦進出しているので、伸び代・勢い共に十分な今夏は好機と言える。
投打に存在感発揮する3年生内島がキーマン。
▲日大鶴ヶ丘
近年は早期敗退も多く低迷気味だったが、昨夏佐々木・後藤世代で準優勝と復調の兆しを見せた。
当代もパンチ力ある小針、杉浦を軸に繋がりのある打線を形成。投手陣も住・小林の左右コンビを中心に着実にゲームメイクする。
投打にバランス取れ安定感があるので、後は駆け上がる勢いが欲しい。

△國學院久我山
秋は予選コールド負け、春は日鶴に逆転負けとムラがあるものの、矢野を軸とした打線には爆発力あり荒波に乗れば一気に頂点に登り詰めるポテンシャルを秘めている。
あとは内田、柳本ら投手陣の踏ん張り次第。

【神奈川県】
◎横浜 
選手層厚く下級生の扱いも上手い県の盟主が復権と予想。投手陣は青木、安松の3年生右腕コンビに不安残すも2年生エース左腕奥村が存在感を見せ、織田、小野のスーパー1年生も台頭し枚数揃う。彼らを先代からの正捕手椎木が巧みにリードする。
野手陣もも峯の故障は痛いが阿部、為永、上田ら好打者揃い。もう一段階、得点力向上が叶えば。
○東海大相模
エース左腕藤田、2年生右腕福田の最速145㌔超左右コンビがウリ。
打線も柴田、中村、金本ら2年生左打者を中心に長打力あり活発。
投打にスケール大きいが春関で白鴎大足利に完敗した内容が気がかり。あとは采配に不安残る原監督次第。
桐光学園
最速143㌔右腕法橋に、下級生時代から注目されていた中村、森、矢竹のスーパー1年生トリオももう3年生と集大成迎えるが、秋地区では準々決勝敗退で選抜を逃してしまい今夏が聖地ラストチャンス。
野手陣は綾部、緒方らセンスある打者が揃うも投手は枚数不足。黄金世代もワンマンエースでは夏は勝ちきれない。
相洋
昨春地区で1勝を挙げた大谷・大場・中島の三本柱が健在。
秋春と音沙汰無いが内容は悪くないので、今大会最大級のダークホースとして佇む格好。

【山梨県】
東海大甲府
村中監督退任後も相変わらず投手力不足だが昨夏甲子園のマウンドに立ったエース左腕山本に、粗削りながら最速143㌔誇る2年生左腕鈴木が看板なので潜在能力は高い。
野手陣も聖地でバッティングセンス光り一躍注目の的となった岡田に、小日向・益岡の二遊間が健在なのは頼もしい。
先代同様、がむしゃらに戦えば連覇も夢ではない。
山梨学院
昨秋は1年生主体で地区4強、今春選抜でも8強進出と次世代が勝負なチームにしてはあまりにも出来すぎだし飛ばしすぎ。
肝心の戦力だが、投手陣はエース右腕櫻田を軸に津島、大友ら2年生左右コンビが主戦級。また野手陣も河内、梅村、針尾ら打順問わず繋がり良く隙は見られない。
気になるのは春関で菅生投手陣に3安打完封食らった事だが、山梨県勢に自チーム以外にそんなレベルの投手はいないのでモーマンタイ。
春夏連続出場ならば帝王として君臨するだけの話。
日本航空
2年生右腕柳澤が急成長し春は山梨学院に善戦。打線も小林を中心に厚みあり。
総合力では引けを取らず上位進出するポテンシャルあり。雨宮、藤田ら他2年生の活躍にも期待。
帝京三
秋関では場数豊富な明和県央打線を完封したエース右腕橋本が要。控えも小田、木口ら2年生を中心に層厚い。
ただ最上位勢を相手するとなると物足りないので、地区レベルでも通ずる好打者入谷を軸とした打線の援護が必須。

【新潟県】
日本文理
前チームからスタメンを張る本田、宇野、名古屋は長打力あり、彼らを中心とした打線は破壊力十分。
また丸山、倉石の右腕コンビを軸とした投手陣も失点数が計算可能。左腕渡部らも控え層厚く文句無しの総合力を誇る。
秋優勝・春準優勝と実績十分も秋地区で敦賀に金星献上した流れは少々引っかかる。勝負強さを身につけたい。
中越
U18候補に選ばれた快速右腕高橋を擁し高い投手力有するも打線はやや非力。
秋春と結果を残せていないが、例年夏にかけての追い上げが凄まじいので、石山、樋口を中心に打力の底上げを図る。
▲帝京長岡
プロ注目の最速144㌔右腕茨城弟擁し、控えも小林、武田が計算可能と層厚く磐石。
打線も渡邉、有馬を軸に活発。機動力も駆使し高い得点力を誇る。
甲子園出場の絶好機と言える世代だが、秋春とド派手に目立った事に加え、昨夏の長岡戦のトラウマが気がかり。
兄より優れた弟など存在しないのだ。
関根学園
前チームからの主力メンバーがごっそり健在。俊足巧打の山川を起点に長打力ある小林、篠原、片桐のクリーンナップへと繋いでいく。
投手陣も深町、鈴木、大平、佐伯の4投手を軸に継投策で戦っていくスタイル。投打噛み合えば甲子園も狙える勝負の年か。

【富山県】
高岡商
昨夏は初戦敗退も当代は秋優勝・春準優勝と磐石の戦いぶり。
上位打線は朴木、砂森、岡田、水島と2年生主体も、三上・宮村バッテリーに安打量産機の鞍本ら3年生も存在感十分でチームとしてまとまっている。
秋春地区初戦敗退、守備力の低さこそ引っかかるものの、5大会連続優勝を飾った盟主として横綱相撲を見せてくるだろう。
○富山商
投球術に優れる寳泉、山本の左右二枚看板に秋エースの森を中心に投手層厚く、伝統の守備も武器に手堅い野球が可能。
野手陣は強打の捕手鶴田、クリーンナップを担う福田、岡田が昨夏選手権を経験しており、彼らを軸に勝負強さを発揮。
ただ全体的に迫力に欠ける部分があるので打力の底上げは必要か。
▲高朋
昨夏以降3季連続4強入りを果たしており実績十分。前チームからの主力打者である磯淵、牡若が打線を牽引。特に磯淵にはホームランも期待できる。
課題は投手力。冨田、北郷ら枚数は揃うのでのらりくらりとかわしたい。
△不二越工
下司のようなプロ注エースはおらず、大味な試合を繰り返しているものの、先代から4番の唐津を中心とした打線は爆発力あり県上位陣にも通用する実力有する。
得点力の高さを存分に発揮できればスルスルと上位進出という流れもあるか。

【長野県】
佐久長聖
2012年以降、当校が2年周期で甲子園出場(20夏は代替大会優勝)している為、当代も周期通りになるに決まっているんだよものと見ている。
前チームのクリーンナップである近沢、北澤、櫻井の主力打者が揃って健在。期待の捕手織田が春ベンチ外なのが不安だが、果たして。
実績あるエース左腕加藤を白井、藤本らが支えたい。
松商学園
プロ注目の強打者丸山を中心に上位下位問わずどこからでも火を噴く打撃型チーム。
特に丸山、羽生田、漆戸のクリーンナップは強力で打線の爆発力は北信越屈指。
櫻井、原田の両右腕の踏ん張りが鍵を握る。
都市大塩尻
技巧派の城倉、速球派の冨山を軸に春は星稜を撃破。種市、高橋らも計算可能で層が厚く長期戦に強い布陣となっている。
怖いのが今野世代のように決勝戦で完敗するパターン。ヒットメーカー吉水が絶好調なので小室ら中軸に破壊力が欲しい。
上田西
甲子園を経験した正捕手岩下が健在。3年生右腕宮下を筆頭に、宮澤、岩崎、百瀬ら複数投手をやり繰りする投手型チームで安定した試合運びが可能。
野手陣に横山のような長距離砲がいないので、夏までの打力向上が必至か。

【石川県】
◎星稜
選抜4強の呪いがかかりライバル校も多いが、県内では昨春から4連覇と敵無し。
打線に若干のムラはあるものの、野手陣は吉田、芦硲、萩原、能美らタレント集団な上、佐宗、道本の二枚看板も崩れる画も浮かばないので甲子園までは安泰ではなかろうか?
期待の1年生ピッチャー織田の投球にも注目。
○小松大谷
県屈指のスラッガー田西を擁し機動力野球を武器とする。投手陣は西川、古川、竹本を軸に層厚く磐石の戦いぶり。
投打にバランス取れており総合力は地区トップクラス。星稜、日本航空石川に肉薄する実力あり秋春目立っていない分、期待値は高い。
▲日本航空石川
蜂谷・猶明の2年生左右二枚看板に加え同学年の右腕長井が台頭し三本柱を形成。春は蜂谷が不在だったが夏はどうか。
投手陣は安定感抜群も打線はやや湿り気味。先代、先々代のような破壊力は持ち合わせていないだけに北岡、荒牧といった力ある打者の奮起が必要。
△遊学館
投打に突出した選手はいないが、野坂、中井を中心にチームとしてまとまりがある。
昨夏のように大会終盤まで大崩れしなければ組み合わせ次第で甲子園も狙える。

【福井県】
◎北陸
昨年春夏甲子園を経験した竹田、鳴海の左右コンビにリードオフマン水野、長打力ある小矢が健在。
さらに速球武器の大型右腕井黒、バッティングセンス光る梅田ら新戦力の台頭もあり投打に完成度高く磐石の体制に。
選手層の厚さと安定感から夏連覇も有力か。
○敦賀気比
経験豊富な竹下・中森のバッテリーが主軸。投手陣は米田、丹尾の控えPも計算可能で、野手陣は西口、濵谷、野道ら実力者揃い。

秋地区準優勝、選抜初戦サヨナラ負け、春県準優勝とココイチで勝ち切れないイメージがついているので払拭できるか。

福井工大福井
最速148㌔右腕篠原擁し期待値高い世代も秋は敦賀気比にコールド負け。しかし春に調子を上げリベンジ達成で優勝。
酒井、カーン、中澤ら厚みある投手陣と強打の捕手植田を軸とした打線の噛み合いの良し悪しが明暗を分ける。
△啓新
完投能力ある右腕伴場が絶対的エースとして君臨。井関、嶋田、中村を中心とした打線にも力があるので、信頼出来る番手Pの台頭さえあれば優勝戦線にも絡めそう。

【静岡県】

東海大翔洋
甲子園準優勝経験ある森下監督が率い昨夏準優勝、今春4位と好調キープ。

完投能力あるエース入江に直球自慢の甘田、2年生Pの小松原、谷口ら投手層厚く、打線もバッティングセンスある岸川に長距離砲斎藤らパワーある野手が揃う。
大会終盤までバテなければ聖地も狙える立ち位置。

○日大三島
エース左腕関野を筆頭に森賀、東海林、小川、永原ら2年生投手に力あり。投手起用の幅広く中盤戦以降も余力を残せるのが強み。
また野手陣は甲子園経験者の綱島が健在。捕手市川も攻守に光りパンチ力ある打線を誇る。
頂点に立つには守備力の底上げは必至。
藤枝明誠
県No.1の頭脳派捕手皆川が攻守に冴えチームを牽引。山田、日吉の左右二枚看板に2年生右腕筒井を巧みにリードし勝利に導く。
打線は坂上、一瀬、皆川を中心に爆発力あるが春は鳴りを潜め加藤学園に惜敗。夏までに修正なるか。

△静岡
最速141㌔誇る「法大撃破の立役者」谷脇に先代エースの二刀流中野が、並み居る強豪相手にも最少失点に抑えるゲームメイク能力有し安定。
ただ打線の得点力が物足りないのが気がかり。中野、和田の中軸に長打力はあるので全体の底上げが叶えば。

【愛知県】
◎中京大中京
全国トップクラスの選手層の厚さは「黄金世代」の名電と肩を並べる。
投手陣はエース左腕中井に、最速149㌔の素材型右腕宮内、リリーフ右腕沖に、奪三振能力高い2年生左腕佐藤ら枚数豊富。
打線も超高校級のスラッガー山田を中心に神谷、杉浦ら強打者揃いで活発。
春地区で目立ちすぎたような気はするが、接戦に強く夏へのディスアドにはならないと判断。あとは源ちゃんがやらかさないのみ。
○東邦
春大で名電に完投勝利を挙げた投手・捕手・4番の「三刀流」高柳がチームの看板選手。
投手陣は左腕宇佐美、右腕手島ら層厚く競争激しい。最速143㌔右腕杉浦が復活すれば頼もしくなる。
大島、吉井ら野手陣がもう少し存在感を発揮してくれれば。
愛工大名電
最速144㌔左腕大泉、「大魔神」伊東、今春エースナンバーの古谷に加え、次世代の二枚看板を担う礒田と岩田も台頭し磐石の布陣。
打線も石見、石島、宍戸のクリーンナップに加え、スーパー1年生の清水が存在感を発揮し厚みが増した。
ノーシード=死を意味する夏の愛知県大会。総合力の暴力で乗り切れるか?
享栄
投手陣は注目の2年生左腕小山の他に、上倉、杉浦と層厚く、野手陣もパウエル、永田、西久保の上位打線に力あり。
タレント性では名電や中京に及ばないが、投打噛み合いバランス取れているチーム。ただ春地区で上倉が燃えたように、控えPのレベルアップは必至。

【岐阜県】
◎県岐阜商
最速149㌔を誇る世代屈指の好右腕森を筆頭に、21夏選手権を経験した好打者コンビの加納、垣津、攻守にセンス光る寺前、2年生から正捕手務める大東ら実力ある選手揃う。
池田、近藤ら番手Pのゲームメイク能力が向上すれば文句無しの本命馬。
○岐阜第一
下級生主体ながら秋優勝、春3位と実績十分。好左腕鑓水、次世代エース水野に続き正統派右腕中川が台頭した事が強み。
打線は強肩強打の3年生阪口が軸。酒井、永安、上農ら2年生野手もセンスありバランス取れている。
▲中京
桑田、寺戸の左右エースを中心に、今春は2年生左腕の浅野が台頭。ライバル校相手でも最少失点に抑えるので磐石の試合運びが可能。
引っかかるのが市岐阜商・平塚に零封された打線の調子。中嶋、三浦ら長打力ある選手がいるだけに援護は欲しいところ。
△市岐阜商
昨夏、今春準優勝とコンスタントに上位進出を決めており、中京や県岐阜商、津田学園といった強豪相手にも内容良し。
最速144㌔右腕平塚、経験豊富な4番横山と投打の軸が定まっており、古豪復活も有り得る布陣。

【三重県】
◎宇治山田商
新旧勢力入り乱れる大混戦。選抜出場により徹底マークが予想されるも中村、田中の大黒柱の存在大きく春夏連続出場を決めると見る。
野手陣も甲子園で打点挙げた郷、小泉を中心に得点力あり。長谷川、加古、植田ら2年生ピッチャーが計算可能になると心強い。
○津田学園
最速149㌔右腕中村を擁し春優勝も地区大会では大中京相手におよよ。夏も連投となるとキツそうだが、幸いにも右腕笹川、左腕桑山ら控えPが計算可能。
鍵は長打力ある大江、武内の3・4番。彼らが機能するか否か。
▲昴学園
白山を甲子園に導いた東監督がチームを率い、今春は盟主三重に二桁コールド勝ちと衝撃的な内容で3位とこの夏は絶好のチャンス。
守りは2年生右腕河田と女房役青木を中心に、打線は捕手もこなす5番栗田が躍動。
状態さらに上がれば「下克上球児」第二譚も夢ではない。TBSとしては続編を作るべく三重県大会の偵察が必須となってくる。
△菰野
「スタメン全員2年生」という実力主義の権化、禁じ手を使ってでも春地区準優勝に上り詰めたチーム。伸び代は無限大であり、ライバル校の3年生の維持に屈しなければ黄金期到来も有り得る。
投手陣は栄田・贄の左右二枚看板有し安定。野手陣も攻守にセンス光る3番加瀬に二刀流の森ら揃い投打噛み合う。