【滋賀県】
◎八幡商
注目は最速144㌔誇る好右腕田上に、2年生ながら左の強打者として存在感発揮している脇坂。
両者ともにスケール大きく投打に軸となる選手が確立。
打線は下級生主体ながら勢いがあるので、エース右腕増田、前述の田上ら投手陣にゲームメイク能力と安定感がつけば大化けなるか。

○滋賀学園
前チームから主戦のエース脇本を中心に左腕高橋、さらには2年生の長崎、土田も計算可能と投手層厚く様々な起用ができる。
打線も昨夏準優勝を経験した多胡、國仲、岩井に加え岡田、東坂ら力ある野手が揃い強力。
夏を制するには勝負強さと得点力がもう少し欲しい。
▲近江
14夏から9大会連続で決勝戦に進出しており今夏も上位進出が有力。
実戦経験豊富な西山、河越、北川の三本柱は磐石で打ち崩される画が浮かばない。
課題は打線。昨秋地区からタイムリー欠乏症を患い春先にかけても完治せず。吉田、箕浦のスーパー1年生コンビをスパイスに岡本、嶋村ら既存戦力の奮起が必須。
△立命館守山
秋春ともに不振も投打にセンスある選手揃い実力は県トップレベル。
1年夏から主戦の好右腕杉本倫を筆頭に、浅野、廣崎が控え投手陣は充実。
野手も田中、三上ら前チームからの主力健在も打線はやや湿り気味で調子が上がってこない。
夏2年連続準優勝の実績があるだけに夏までに仕上げたいところ。

【京都府】
◎京都国際
春の悔しさバネに中崎・奥井のプロ注バッテリーがパワーアップ。2年生左腕西村の台頭、好遊撃手藤本の完全復活もあり春近畿で優勝。
澤田、高岸らバッティングセンス光る野手陣も揃い春夏連続出場に向け準備万端。
総合力高く接戦もモノにする勝負強さも備えている。
○龍谷大平安
春以降安定した試合運び続けており投打にまとまりがある印象。
巧みな投球術光る左腕大西がエースナンバー担い、最速141㌔誇る2年生右腕鏡の成長も楽しみなところ。
打線も強肩捕手藤原を中心に谷口、村上と共に形成するクリーンナップは強力。
伝統の平安野球で夏は18年以来の聖地を目指す。
▲鳥羽
昨秋は故障が相次ぎ本領発揮ならなかったが、今春は乙訓を撃破し8強進出し京都国際にも善戦。
大西、坂元の左腕コンビを中心に右の野口、谷脇も計算でき投手層が厚い。
打線も前チームから主力の川合を軸に得点力高く夏の大化けが期待できる。
△乙訓
昨秋地区初戦で好投したエース右腕山村が健在も当代は振るわず。
得点力不足が課題なので経験豊富な井戸田、濱野に黄瀬、小原が形成する上位打線の奮起が必至。

【大阪府】
◎大阪桐蔭
下手したら今の西武より強いであろう天下の大横綱。選抜では大角報徳に甲子園で連敗、春大も学院大高の踏み台にされ全盛期ほどの威厳は見られないが、それでも戦力はずば抜けており超高校級。
最速145㌔を悠々超える平嶋、南、中野を軸とした投手陣は過去最強クラスなので、鍵は打線。
「根尾二世」境の俊足とバッティングは評判通りも徳丸弟、ラマル、山路の中軸にムラがある印象。
夏までの競争で打線の強化を図りたい。
○履正社
最速147㌔右腕高木に好打者近澤が昨年春夏甲子園を経験しており投打の軸が定まっている。
選手層と安定感では大阪桐蔭に劣るものの、2年生の「ヤノツジ」こと矢野、辻のコンビも着実に伸びており打力十分。
控えの藤原、奥井がもう少し存在感を発揮してくれれば。
▲興國
変則右腕熊谷を筆頭に左腕西野、リリーフP若林がゲームメイクし守備からリズムを作るチーム。
打線は白川、大鶴が奮闘もやや非力な印象。それでも試合運びは上手く秋3位、春準優勝と結果を残しており古豪復活に向け上昇気流。
ロースコアの接戦に持ち込みトナメを勝ち切りたい。
△大体大浪商
三重・愛知啓成を率い甲子園準V経験のある中村監督が就任し直後、大阪桐蔭相手に4-5と善戦。
2年生左腕平野、右腕郷上の二枚看板か。打線も宮下、徳上を中心に得点力あり。トップバッターを担う隅野の調子が右肩上がりなのも高評価。
投打噛み合えば快進撃も有り得る布陣で今大会最大級のダークホースとして君臨する。

【兵庫県】
◎神戸国際大附
チームは秋春8強止まりも昨夏の報徳撃破の立役者である伊吹、井関ら主力野手がちらほら健在。

投手陣も最速142㌔誇る2年生右腕山本を筆頭に中村、佐野と層厚い。

「琉球の剛腕」津嘉山抜きに考えても総合力高くまとまりのあるチーム。後は監督の采配次第。

○東洋大姫路
2年生が音頭を取るチームながら春は選抜準優勝の報徳学園を撃破と勢いに乗る。
阪下・桒原のバッテリーを中心に報徳相手に1失点完投3年生右腕中島に控えPの木下、打線も渡邊、白鳥、見村の2年生軍団が強力。
準決、3決で公立校に連敗した事が気がかり。
▲報徳学園
間木、今朝丸のプロ注右腕コンビは超高校級で実力は全国指折りも打線が絶不調。
元々春夏連続出場に関しては期待値が低く今夏も厳しい戦いになりそうだが、他も他でアレなので堅実なバッティングができる齊藤、西村を軸に調子を取り戻したい。
△明石商
横山・石原の2年生左右コンビが台頭。3年生の小齊、藤井、砥川と合わせると計5投手を有しており起用の幅が大きい。
打線も陰山、井川らバッティングセンスある野手が揃い活発。注目度高い来田弟は代打起用が多くまだまだ伸び代はありそう。
伝統のハザマ野球が功を奏すか否か。

【奈良県】
◎天理
監督交代のゴタゴタはあったものの、松本・大谷の強打者コンビを擁す黄金世代である事に変わりなく文句無しの本命馬と言える。
攻守に光る赤埴、長打売りの永末ら2年生世代も力あり。投手陣も左腕麻田を中心に下坊、木ノ下ら控え層厚い。
総合力高く油断しなければ鉄板レースか。
○奈良大附
2年生ながらエースナンバー担う右腕杉山は秋地区で報徳打線を2失点に抑えており、打線も同学年の富田、石井に長打力あり投打に伸び代十分。
今秋以降が勝負のチームにも思えるが、番手Pの台頭が叶えば案外この夏の早咲きも有り得る。
▲智辯学園
昨夏甲子園経験の知花、西川が健在の打撃型チーム。スケールは先代より劣るものの秋は優勝と連覇も狙える戦力有する。
課題は投手力。田近、浅井ら枚数揃うも安定感に欠く部分がある。右腕青山が春不在だったのも気になるところ。
△高田商
地区大会で好投続ける実戦経験豊富なエース左腕仲井が健在。植田ら控えPが通用するようになれば長期戦にも目処が立つ。
今城、藤井を軸とした打線に得点力がつけば甲子園も狙える。

【和歌山県】
◎智辯和歌山
上・下級生問わず実力ある選手揃う。昨夏の悪夢が頭をよぎるが福元、藤田の2年生コンビから辻、花田、松嶋へと繋がる上位打線は破壊力抜群。下位にもスーパー1年生松本が座り隙は見られない。
投手陣も2年生エース渡邉に、プロ注右腕中西、控えも松倉ら枚数豊富で投打に磐石の体制。
昨夏の悪夢が頭によぎるが、流石に同じヘマはしないだろう。
○市和歌山
秋はコールド負けも本来は黄金世代と評される程で、投打に魅力ある選手揃っている。
中心となるのは「松川二世」との呼び声高い強肩強打の捕手麹家。爲則、木村、丹羽ら力ある投手陣を巧みにリードする。
好遊撃手村上、不動のリードオフマン宇治田らが牽引する打線の調子が鍵を握る。
▲和歌山東
投手陣は前芝、増岡、白木を中心に層厚く、野手陣は県内屈指のスラッガー谷村、4番に座る長距離砲辻を軸に強力と、投打にバランス取れ総合力高いチームに仕上がっている。
あとは好投手を前にどれだけ食らいつけるか。
△田辺
21世紀枠での出場では夏は厳しいように思えるが、力投見せたエース右腕寺西の調子が右肩上がりなのが好材料。
球速も140㌔を記録し夏までの伸び代を踏まえると春夏連続も十分に狙える立ち位置。
打線もパンチ力ある山本を据え強力なのも頼もしい。

【鳥取県】
◎米子松蔭
春は絶対的エース左腕山本を温存も、完投能力ある佐谷、平川、坂本らタイプの異なる3投手が台頭。
捕手転向し急成長中の油井のリードに課題はあるものの、投手層厚く野手陣も松本、中前ら力ある選手揃い総合力は県トップクラスと言える。
○鳥取城北
昨春選抜を経験したスラッガー石黒を軸とした打撃型チーム。
秋準優勝、春優勝と今夏もガチガチの本命馬として佇むが、過去何度も期待を裏切った上、当代もいかんせん負け方が悪い。
伸び代十分な鈴木、濱野の2年生右腕コンビがゲームメイクできるか。
▲米子東
秋は鳥取城北に完敗し8強に終わるも、春は米子北の岩垣・山崎を打ち崩し3位。打線は村上ら下級生主体ながら調子が右肩上がりで夏に向け期待のできる内容。
篠原・山田の右腕コンビの踏ん張りが鍵を握る。
△鳥取商
昨夏選手権で中軸を張った段田、青山が健在。投手陣は様変わりしたものの、威力ある直球武器の川田、ノーノー右腕若本の他、横山、今井と小刻みな継投軸に勝ち切るスタイルは健在。
前人未到の夏3連覇をかけ投打に体制整える。

【島根県】

◎益田東
県内でも「黄金世代」と評判高いチーム。大型内野手稲田を軸に強力打線を形成し、井阪、甲斐も長打あり高い得点力誇る。
投手陣も怪我明けの辻本の他、橋本、小野、蟹江ら枚数豊富で起用の幅が広い。
気になるのは下手に春優勝し広島のぽっと出の中堅に撃墜された事。あれが失速の引き金にならなければ良いが。

○石見智翠館
最速140超のエース松田と2年生右腕小田を軸に高い投手力を誇り守り勝つ野球ができるチーム。
秋は初戦敗退も春は準優勝。打線の調子も徐々に上がっているので上位勢の好投手をどれだけ早く打ち崩せるかが鍵。
▲大社
昨年春秋の地区大会を経験した好左腕馬庭、岸、山本の両右腕と合わせて3投手と捕手石原のバッテリーが健在。
打線も藤江、藤原の好打者コンビが残り、投打に実戦経験豊富な選手が揃う。
夏は私学優勢だが総合力の高さから穴馬として買うのも悪くない。
△大田
今大会最大級のダークホース。全中優勝を経験した大田二中のメンバーを中心に、秋は三原擁する三刀屋を撃破。春も石見智翠館に善戦し3位と上々の内容。
チームは好右腕小倉擁し、野手陣も知野見、畑野に力あり投打にバランス取れている印象。

【岡山県】 

◎岡山学芸館
実戦経験豊富な最速141㌔右腕沖田が不動のエース。控えも打線も坂本、古謝、明樂のクリーンナップが強力で厚みあり。
昨秋は投打噛み合い広陵に善戦も今春は初戦敗退。総合力は高いので夏に巻き返しなるか。

○倉敷商
1年夏から主戦投手の和田・増田の左右二枚看板が確立。春ついに覚醒し地区の盟主広陵を撃破と文句無しの実績を残した。
打線も廣野、山下の3・4番が残り、2年生ショートの佐々岡らが台頭し勝負強い。
引っかかるのは投手陣が割と劇場型な事と、春地区で目立ちすぎた事。失速の懸念があるが、今夏の本命格である事には変わらない。

▲岡山理大附
前チームからの主力が多数健在。昨夏4強、昨秋8強、今春4強とコンスタントに上位進出を決めておりこの夏も躍進が期待できる。
チームの中心は扇の要・櫻木。池本、金澤、帆北ら投手陣をリードし攻守の柱としてチームを支える
野手陣も平賀、寺尾の経験値高く打線も力あり。

△おかやま山陽
昨夏選手権8強を経験した三浦、三宅の両右腕が健在。場数踏んでおり混戦模様を制する実力持ち合わせていると見る。
野手陣はほぼ入れ替わり秋春とやや非力なイメージ拭えないが、リードオフマン田内が残っているので彼を起爆剤に畳み掛けたい。

【広島県】
◎広島商
伝統の強打と持ち前の守備を武器に当代も夏に向け着々と戦力を整えている。
上位打線は前チームから主力のメンバーで、2年生の切り込み隊長西村を起点に武部、綾部、米田へと繋いでいく。
投手陣も速球派右腕西川を軸に真鍋、菊池ら有し層厚く、昨夏のように投打噛み合えば優勝戦線へ絡めそう。
○広陵
地区No.1、全国屈指の好右腕高尾が最後の夏を迎える。野手陣は只石、田村、濱本、土井、白髪らタレント揃いで攻守に隙無し。
甲子園上位レベルである事は確かなのだが、高尾・堀田の二枚看板がやや不安定。露出の多さから夏の連戦で踏ん張りきれるかが生命線。
▲尾道
県大では秋春共に3位ながら、地区大会で白星を積み重ね春は優勝と今一番勢いに乗っている。

田原・菅の左右二枚看板を中心に、打線も富島、藤、前田を軸に活発。

投打にまとまりがあり今夏も上位進出が期待できる。

△広島新庄
宇多村監督がやらかし1年間の謹慎。14春選抜スタメンの西島氏が指揮を執るという地盤ガタガタの状況下で迎えた春は初戦敗退。
それでもU18候補の石津をエースに据え、右腕松田、左腕平川と磐石の投手陣有し、別府、山村ら旧チームからの野手も揃う為、戦力的には優勝候補。
打力・得点力向上を課題に夏までの立て直しを図りたい

【山口県】

◎高川学園
前チームからエースナンバー張る二刀流葛西に、中軸に座る大搗、岡部らが残る。
控えには2年生左腕松本の他、新1年生ながら最速140㌔誇る木下擁し投手層厚い。
投打にバランス取れているので勝負強さがあれば。

○下関国際
2年生好右腕伊東を中心とした下級生主体のチームも潜在能力高く今夏の早咲きが期待できる。
秋3位、春8強と立ち位置としては悪くないが、打線が湿りがちなのはいただけない。
山本、福嶋、野田、渡邊で形成する上位打線に力あるだけに得点力を上げたい。
▲宇部鴻城
甲子園のマウンドを経験したプロ注右腕松成が健在。リリーフとしての登板が多く、先発を任される小林も計算可能と投手陣は磐石も打線がやや非力。
原口を軸に打力向上を図りたい。
△西京
秋は8強も春は高川学園を撃破し準優勝。原田梨、杉岡、大西を軸に着実にゲームメイク。
打線も2年生末次ら力ある打者揃い安打量産。得点力高く夏まで勢いを維持できれば旋風も有り得る。

【香川県】
◎高松商
佐藤・大森の左右二枚看板に加え、2年生ながら最速140㌔超誇る行梅・末包の右腕コンビ有し投手陣は万全の体制。
打線も選抜経験のトップバッター西村を起点に、右の中距離砲橋本ら力ある打者揃い活発。春県・地区大では横綱相撲で優勝と安定感抜群。
エース右腕佐藤がリリーフPとして適性あるため、各投手の起用法が鍵となる。
○英明
投打にセンス光る百々の他、平見、鈴木ら昨年春夏甲子園経験メンバーが多数健在。
エース右腕清家は百々に次ぐ二刀流として完成度高く、控えも大型2年生右腕植上らがおり磐石。
昨年度のようにトントン拍子に事が進めば連覇も有り得る。
▲尽誠学園
今春大車輪の活躍を見せた右腕西條に、春地区決勝で先発した左腕廣瀬はまだ2年生。
伸び代十分の投手陣に加え、網中、岩瀬を軸に阿南光・吉岡を攻略した打線には厚みがある。
春県・地区で高松商に連敗を喫した点を除けば投打に隙なし。
△丸亀城西
経験豊富な右サイドの角銅が残るのは心強いが、彼がエースとなると懐事情に少々不安がある。
打線は前チームから主力の新井、佐農に長打あり。高商、英明、尽誠のTOP3が総崩れした場合、漁夫の利で大会を制するポテンシャルは持ち合わせているので地力を上げたい。

【徳島県】
◎鳴門
総合力高く毎年夏には仕上げてくるものの、チームとしては投打にムラっけあり。
好右腕大門が大黒柱の投手陣、彼に依存しては勝ち切れないので右腕酒部ら控えPの台頭は必至。
鍵は打線。桐川、上原らパンチ力ある野手が揃うので、昨夏みたいに全国屈指の投手に完璧に抑えられる事のないよう一段の打力向上に努めたい。
○阿南光
選抜出場し8強進出。全国区に「吉岡暖」の名を轟かせ流石にお腹いっぱいと思いきや、チームとしては福嶋、住江、福田と強打者揃い投打の完成度は高いので春夏連続出場も射程圏内。
全国区に晒された以上、吉岡に続く投手の台頭は欲しいところだが、打線のゴリ押しでも案外どうにかなりそう。
▲池田
先代からチームを支える香川・赤彗星のバッテリー健在。今季は秋春準優勝と安定しており古豪復活の絶好の機会。
優勝には投打にもう一段階のスケールアップは必須。
△生光学園
最速153㌔を誇る地区最強右腕川勝を擁する。秋はライバル格の吉岡に先を越されたが、夏は悔しさバネに自分の番だと言わんばかりに躍動する予感。
狩野を軸とした打線に磨きかかれば悲願の甲子園初出場も狙える。

【愛媛県】
◎今治西
経験豊富な渡地・木下のバッテリーは高いゲームメイク能力有し、秋地区2HRを誇る長距離砲福岡を中心に村上、長田らセンスある野手揃った打線の得点力は十分。
警戒すべきは松山商・林だが、対戦する頃には大会終盤で打線もホクホクだろうから、打高投低の愛媛の夏を勝ち切れると見る。
○松山商
最速140㌔超を誇る右腕コンビ林・大垣と強肩捕手大西のバッテリーを要に秋春連覇を達成。
「名門復活」の絶好の機会だが、地区大会では秋春共に完敗の内容で初戦敗退。得点力不足が顕著であり、投手陣も春は林のワンマンと炎天下の長期戦に不安を残す。
内弁慶気質の大野野球と言ってしまえばそれまでだが、夏優勝には長打力は必須。
▲済美
春地区にて選抜出場の阿南光相手に8回5失点(自責2)と力投した2年生左右二枚看板の田河・梅原、また1年生ながら捕手として鮮烈デビュー果たした森ら若手の成長に期待がかかる。
大塚ら野手陣の援護次第で優勝を狙える立ち位置。
△新田

1年生に有望株が多く秋以降期待の持てるチームであり、当代も井上、拝志ら2年生主体と若々しい。

ただ不動のリードオフマン堀川に秋山、冨岡、野口のクリーンナップは3年と、打線の核は最上級生が担っており、昨夏8強の経験もあるので投打噛み合えば。


【高知県】
◎高知
毎度毎度夏になったら失速する当校だが、明徳があの体たらくなので悲願の春夏連続出場を果たすと見る。
最速140㌔を超える経験豊富な右腕コンビの辻井・平のラストサマー、打線もリードオフマン筒井、主砲谷口を軸に得点力あり春は松山商・林を攻略。
チーム状態良く投打にムラも無いので明徳の神通力が消えかかっている今が絶好のチャンス。
○明徳義塾
毎度毎度夏になったら試合巧者ぶり発揮し甲子園切符を掴む当校だが、昨夏は高知中央に白星献上。
秋も高知に連敗し3季連続で甲子園を逃す等、老将馬淵監督の神通力はもはや過去のものとなりつつある。
チームとしては実戦経験ある左腕内山に、俊足巧打光るU18候補の山畑、低反発に適応した4番高橋に長距離砲竹下ら有し、決して非力な訳ではない。
ただ春地区でも尽誠学園に完敗と試合運びに不安要素大きく、本命視するにはややキツいか。
▲高知商
市川、成岡を中心に強力打線を形成。投手陣は好素材ながらスペ気質ある長身右腕岡村を下元、塩川らが支える格好。
守備陣はガタガタなので勢い任せのチームなのは否めないが、春にかけての投手力の向上は大きく学園、明徳食いも有り得る。
△高知中央
投手陣は右腕辻脇、左腕横山と2年生主体も、昨夏甲子園を湧かせた台湾人留学生・謝喬恩が健在。
ここまで秋春8強、試合内容も悪くはないが、軸となるエース格の投手の台頭が欲しい。


【福岡県】
◎東筑

最上位との実力差をものともしない夏型チーム。昨夏準優勝経験の永田、関屋の1・2番コンビが健在で打線の切り込みに関しては信頼可。

投手陣は春に142㌔を記録した2年生右腕池口を主軸に、塚田、山下らゲームメイク可能な投手を複数擁する。

くじ運が余程悪くなければスルスルと上位進出するものと予想。

○福岡大大濠

チームの要となるのは、投げては最速146㌔を誇り、打っては高校通算14HRを誇る二刀流柴田。投手陣はその他、左腕永田、右腕平川、軟投派の小路らがおり層が厚い。

打線もヒットメーカー大神を起点に、強打のプロ注遊撃手髙田ら擁し活発。

例年投手王国を形成し総合力高いチームに仕上げてくるが、夏の勝負弱さが尋常ではない。ただ当代は秋春と地区大会を逃しており肝心の勝負運を温存しているように思える。

▲飯塚

中島・肥後の左右二枚看板有し秋は準優勝。野手陣は突出した選手はいないが、夏には伝統の強打を発揮しコンスタントに上位進出してくる。

というか毎度毎度継投ミスで自滅しているので、投手起用が鍵となる。

△西日本短大附

二刀流村上、1年秋から4番を担う髙峰を中心に高い総合力誇るも、秋春と福岡大大濠に惜敗しており接戦をモノにする力が足りていないように見える。

控えPの台頭があれば3年ぶりの甲子園がグッと近づく。奥、井上の2年生二遊間の活躍にも期待。


【佐賀県】

◎佐賀北

秋は佐賀学園に不覚を取り8強止まりも、春は優勝。完投能力あるエース右腕田中を筆頭に、右サイドの高柳、2年生稲富ら投手層厚く安定した試合運びが可能。

甲子園に恵まれなかった「黄金世代」の次の世代で甲子園出場を果たすというのは高校野球あるあるか。

○唐津商
二刀流木本が投打に牽引。秋春準優勝、地区大では興南や宮崎商といった実力校を撃破しており今夏も本命視されているが、そう事が上手く運ばないのが佐賀県勢。
先代の佐賀北のように変なところでコケるのがオチか?
▲佐賀商
秋春とここまで結果こそ出ていないが、投手陣は実戦経験豊富な北村、完投能力ある山田、2年生の好投手藤瀬ら層厚く夏の長期戦に強い体制。
打線も前チームから安打を量産する行武が健在。中軸に長谷尾のような打者が台頭すれば優勝も夢ではない。
△伊万里
前チームから主戦を張る2年生左腕コンビ佐藤、有山を中心に秋8強、春も佐賀北に延長10回まで粘る実力を有し、昨夏の鳥栖工のような旋風が期待できる立ち位置。
鍵は3年生キャッチャー立石のリード。

【長崎県】
◎海星
最速140㌔を超える加茂・大川・陣内の右腕三本柱が確立。実績面では秋春連覇の長崎日大に後れを取るものの、夏は「秋春準優勝」ぐらいの方がよく走るもの。
鍵は打線。昨春選抜を経験した田中、池田らが牽引し、三度目の正直で夏優勝を目指す。
○創成館
鉄壁の守備誇り、打線も主砲上田を軸に県内トップクラスの実力を有する為、下馬評3番手ながら対抗馬として買う。
投手陣も甲子園経験の村田の他、変則左腕藤井ら枚数揃い磐石。春は投打に安定した試合運びができていたので、夏連覇も射程圏内。
▲長崎日大
プロ注右腕西尾を擁し秋春優勝と県内でも頭一つ抜けているが、地区大会では秋春ともに初戦敗退と燻っており引きずる可能性が否めない。
三丸、宗ら控えPが奮闘しエースの負担を減らしたいところ。好打者加藤を中心とした打線の得点力向上も必至。
△長崎商
秋春ともに不振も、県屈指の本格派左腕野原擁し夏の大化けが期待されるチーム。
打線も状態は悪くないので、総合力上げてトップ集団に追いつきたい。

【熊本県】
◎熊本工
本格派右腕廣永に、長打力もあるリードオフマン上田。主砲菊山に、松永・濱口の二遊間と前チームからの主力がごっそり健在。
戦力的には頭一つ抜けているはずだが、秋春と早期敗退が続く絶不調ぶりが気がかり。
夏に本領発揮してくれるものと見るが・・・。
○熊本国府
選抜初出場初勝利を飾るもそれ以降、どの試合も貧打が露呈する結果に終わっており、地元民からの評価はあまり高くない。
それでも長崎日大を撃破と勝負強さを持ち合わせており、県内に特別投手力の高いチームが稲岡擁する有明ぐらいしかいない状況を踏まえると、坂井・植田の左右二枚看板が機能する限り県レベルなら誤魔化せると判断。
▲九州学院
秋優勝・RKK旗優勝と一定の実績はあるものの、投打に粗削りなのは否めない。
野手陣は豊世・山口の二遊間ら下級生主体で若々しさあるチーム。得点力はあるので衛藤、小松ら投手陣の踏ん張りが生命線。
△有明
県No.1左腕稲岡擁するも打力不足でここまで結果が出ていない。彼のカリスマ性でどうにか夏は甘くないので昨春地区優勝メンバーである徳安、足立ら野手陣の奮起が必須級。

【大分県】

◎大分舞鶴

前チームから主力の遊撃野上、長打力ある成松、廣瀬ら野手陣に力あり。打線の得点力は申し分ないが、投手層の薄さは気になるところ。

昨秋好投した2年生右腕秋田に続くピッチャーが台頭すれば「甲子園自力帰還」の可能性高まる。

○明豊
長打力ある攻撃的なトップバッター芦内に、経験豊富な巧打者高木、舩見、石田、的場のスラッガートリオが揃い、全国上位クラスの強力打線を形成する。
投手陣も野田、一ノ瀬、寺本ら層厚く3季連続甲子園出場に向け磐石の布陣。
春九優勝にきな臭さを感じオミットも、総合力では他の追随を許していない。
▲鶴崎工
左腕松尾、右腕太田の二枚看板が安定し、今大会屈指のダークホースとして君臨。
秋は3回戦敗退も春は4位と上昇気流。マニアからは県公立勢トップクラスの打線と評価高く、夏の開花が期待される。
△藤蔭
突出した選手はいないが、吉川、平木、田村ら計算可能な投手多く秋春8強と安定した実績残している。
打線も得点力あり活発。長期戦を見据えるとなると総合力あるチームが優位となるので、松石引退後マークされにくい今がチャンスとみる。

【宮崎県】

◎富島
19夏以降、2大会周期で甲子園に出場しており、当代も佐藤汰、椎葉、神田ら磐石の投手陣を形成する。1年次から注目されている左腕柳田の大化けが叶えば聖地がグッと近づく。
鍵は県選抜にも選ばれた捕手押川のリードと打線の得点力。春は日章学園の好右腕南澤に零封と課題を残す結果に終わっているので、修正できるか。

○宮崎商

春夏連続出場を決めた中村世代を見て入部した世代の集大成。22秋地区を経験したメンバーも多く残り「黄金世代」と評されている当代。

春地区では選抜出場の東海大福岡を粉砕と状態が上がってきており、特に上山、倉谷の4・5番は強力。

甲斐、中村の二遊間も健在であり、深読みせず何も考えないならここ一択なのだが、宮崎県勢における春県優勝は死亡フラグを意味するのがめちゃくちゃ怖い。

▲日南学園
投手層の厚さと強力打線をウリに秋準優勝、春3位と好調をキープ。
2年生エース杉本を筆頭に、捕手兼任の古川、リリーフPの瀬治山、最速140㌔超右腕の玻名城ら複数投手をやり繰りしゲームメイク。馬乘園、楊を軸とした打線も活発なので「日南復活の夏」あるか?

△宮崎第一
エース左腕濱砂が看板のチーム。彼を支えるべく春は番手Pの荒木海が台頭し、1年生大会優勝世代の宮崎日大相手に完投勝利。
野手陣は岡沢、四位ら下級生主体も、昨夏は宮崎商を撃破し8強進出と大物食いの潜在能力持ち合わせ、勢いに乗れば優勝も狙えるチーム力有する。


【鹿児島県】
◎鹿児島実
今春最速151㌔を記録したエース右腕井上に、二刀流西、旧エース菅田ら先代からの主戦Pが揃って健在。
その他、奪三振能力高い右腕長田に、実戦経験豊富な大迫、菊池と質の高い好投手を複数擁する。
内野陣も満留・丸山の二遊間が磐石と長期戦に強い。鍵は投手起用。
○神村学園
投手陣は好左腕今岡の他、2年生ながら最速147㌔を誇る早瀬を筆頭に、上川床、千原、釜ら枚数揃うも鹿実ほどのタレント性と安定感は無く、正林を軸とした強力打線が鍵を握る。
大会全体を俯瞰すると鹿実投手陣vs神村打線がメインになってくるので、長期戦である事を踏まえると全国区に晒されている分やや不利か?
▲鹿屋中央
昨夏、明瀬擁する鹿児島城西を完璧に抑えた右腕谷口が健在。
秋は3回戦敗退、春は初戦敗退とチグハグしているものの、夏はコンスタントに上位進出しているので打力向上が叶えば大物食いや漁夫の利も期待できる。
△れいめい
ネクストブレイク候補と言われ続け10年経ちそうな気がするが、当代は好右腕谷内擁し秋春4強と安定
打線も堀之内を起点に得点力あり。2年生の長距離砲である谷口の大化けが欲しいところ。

【沖縄県】

◎興南
好左腕田崎擁し県勢一番手の立ち位置を確保も、生盛・盛島世代と比較すると投打の圧力に物足りなさあり。
仲田陽を軸に打力こそあるがイマイチ得点に繋がらず、ガッキーの心中采配も考慮すると昨夏の沖尚ほどの鉄板レースではない。
右腕金城ら控えPの投球、打線の調子が明暗を分ける。

○沖縄尚学
秋は興南、神村学園に完敗も入里、伊智と投打の柱が確立しており、春先にかけて実力差も縮まっている印象。
最速145㌔誇る大城、捕手宜野座、遊撃眞喜志ら2年生の台頭も著しく、夏の巻き返しが期待できる。
▲エナジック
浦添商、美里工を聖地に導いた「甲子園請負人」神谷監督が率いる新星。
当代は1年生大会優勝世代と期待値高く、古波蔵・龍山のバッテリーを中心に春大優勝と上々の仕上がり。
課題は打線。好打者イーマンを起点に得点力を高めたい。
△宜野座
エナジックの陰に隠れているが1年生大会準V世代。
ここまで秋春4強と安定。左腕比嘉翔を中心とした投手陣は大崩れせず、打線も下位まで切れ目ない。
沖縄県勢における「秋春4強」ポジションの高校が懸念すべきは早期敗退。上位に食い込めばあれよあれよと復活も有り得る。