トーマスが帰って来た
何かを思い詰めたような
その横顔✨
あなたのことを
もっと知りたいの
あなたの心の奥にあるもの
それは - - - 何 ?
もうこれ以上 自分を抑え切れない
あなたの前に 立ちはだかって
あなたのその逞しい腕に触れる✨
このままここで
抱きしめてほしいから - - -
スカートの奥へと導きながら
あの時 扉の隙間から見た
あの鮮烈な光景を思い出す
男の手が女の胸を弄って
滑るように下降し
やがてその手は女の下腹部で止まる
女の艶かしい吐息が
聴こえて
私の胸の鼓動が高鳴り
思わず声を上げそうになる
あなたにその眼で見つめられる
私は - - - あの時の女✨
あの時の女になって
あなたに抱かれたい - - - ✨
こうして瞳を閉じていても
あなたを感じるわ - - - ✨
でもあなたは
ふと我に帰ったように
その手を止めて
突き離すように 私から離れて行く
何故 ? 何故 ?
抱いてくれないの?
私のことが嫌いなの?
あなたは何も言ってくれない
ただ私を見つめるだけ
こんなにあなたが恋しいのに
こんなにもあなたを求めているのに
あなたの
本当の気持ちを知りたくて
名前も知らない
別の男に抱かれる
あなたの困惑した
その視線を感じながら - - -
ひとつひとつ
ドレスのボタンを外していく
男の荒い息遣い
じっとあなたを見つめるの
振り向いてほしいから
愛してほしいから
こんなにもあなたを好きになるなんて - - - ✨
こんなにもあなたを求めるなんて - - - ✨
私には
あなたしか見えない
あなたしか - - -
見えないの - - - ✨
トーマスへの熱い想いを
言葉で表現するのではなく
愛欲という形で表すローレ
危うい10代の少女の雰囲気が
上手く表現されてますねぇ〜
素晴らしい 👏✨
屈折した愛ですね
あのね 素直になれないと屈折していくの
この映画の監督は私の好きな監督なんですよ
女性心理を描くのが上手いんです
オーストラリアの女性監督です✨
彼女のこの行為は
10代の女の子の性の目覚めであり
彼がユダヤ人であるが故の
人種偏見の壁を越えられない
相手に対して - - -
(人種偏見を植えつけられたために)
好きだとか愛しているとか
素直に言葉にできない
ローレの心情を良く表した
シーンだと思います
若さ故の不器用さ屈折さとも言えますね
ゆっくりと時間を掛けるのではなく
心よりも身体の方が先走ってしまう
これに対して
彼女よりも年上の彼の行動は
大人な行動ですね
この辺りのことは
最後の感想で
もう少し詳しく書いてみたいと思います✨
私が大好きなこのシーン
匂い立つような官能的なこのシーンを
より官能的にするために
冒頭の扉の隙間のシーンと絡ませてみました
私のイマジネーションを使って - - -
扉の隙間のシーンは
フランス組曲でも使われています✨
他のシーンと絡ませる試みは
いつもやってることなんですよね ✨
私の視点から書くことの一環で
ブログという平面的な空間に
映画的な視覚効果を
少しでも持たせたくて - - -
私なりに努力を続けていますが
難しいですねぇ〜
越えられない壁があって
限界を感じる時があります
やっぱり本物の映画には敵わないんですよ
時々 何でこんな大変な思いをしながら
毎日 書いているんだろう? と思いますね
でもその度に亡くなった父の顔が浮かぶんです
映画産業に関わって
映画を心から愛していた
父のことが - - -
だから書けるの
私がプライベートな時間を
削ってでも書いているのは
父の恩に報いたいから
連載が終わるたびに必ず読み返して
今後の反省点を書いています
書き手として
向上していたいという思いがあって
今回もそうしようと思います
by 映美🧚♀️🧚