パリのホテルに着いた✨
部屋は
続き部屋をとった
窓からは - - -
ナチス・ドイツの鉤十字の国旗
ハーゲンクロイツと
ドイツ軍の楽隊が
行進曲を演奏している様子が見える✨
荷を解いてから
ロビーでアリスが現れるのを待った✨
心配だから
行動を共にすると伝えたが - - -
予想通り アリスには断わられた
彼女に同行して来たことで
疑われることもなく
無事に入国できたが
その後は 一人で行動したい
一人でも大丈夫だと思っているのだろう
だが油断は禁物だ - - -
アリスにはわからないように
そっと - - - 後を尾けた
彼女は - - -
カフェの女主人に接触をした
連絡役の女のようだ
ジェロームに伝えて
危険だから パリには戻らないでって
この場所も安全とは言えないから
あなたも早く離れた方がいいわ
通りの反対側から
銃声が鳴り響いて
レジスタンスの仲間が
ゲシュタポ (ナチスの秘密警察)に
連行されて行く
危機一髪のところだった - - -
早く逃げなくちゃ - - -
走り出したい衝動に駆られたが
却って怪しまれる怖れがある
兎に角 ここから脱出しなければ
一刻も早く
その時だった - - -
眼の前に
シャルルが立っていることに
気づいたのは - - - ✨
危なかったね アリス
早くこの場所から 逃げよう
彼に連れられるままに
その場から立ち去った - - -
ここまで来れば もう大丈夫だ
危ないところだった
俺があの場所に
居合わせたから 良かったものの - - -
女には危険すぎる
このまま ホテルに帰るんだ
君の仲間は捕まった
方々で罠を張っているはずだ
部外者のあなたが 口出ししないで
まだ任務が残っているんだから
もう ついて来ないで - - -
失礼するわ
そう言って 立ち去った
アリスの後を追う✨
彼女は - - -
ある古い建物の中に消えて行った
サン・ルイ神学校
ドイツ軍の監視の眼が届きにくい
外部から閉ざされた
全寮制の神学校の
内部では - - -
聖歌隊の少年たちが
合唱の練習をしていた
跪いて
神に祈りを捧げるアリス✨
彼女に気づいて
背の高い白髪の神父が近づいてくる
アリスさんですね
私がリシャールです
あなたのことは
ジェロームから聞いています
こちらへどうぞ - - -
二人が奥の部屋へと入って行く
次にアリスを見た時
彼女はその手に
黒い書類鞄を下げていた
そして その鞄を - - -
駅に預けるのを見届けた - - -
その夜 アリスと食事に出かけた✨
君は - - - 今日の午後
リシャール神父に会っていたね
あの鞄の中には - - -
何が入っているんだい?
彼女は
その質問には答えなかった
もう - - - その話はお終い
今夜はパリの夜を楽しみましょう✨
任務が一段落して
気持ちに余裕ができたのか?
今夜のアリスは和かに微笑んで
とても - - - 魅力的だった - - - ✨
シャンゼリゼの店で買って
プレゼントした
白いカクテルドレスが
とても良く似合って - - -
眩しいほどの 輝きを放っていた✨
君に - - - 恋をしてしまったようだ - - - ✨
シャルルから - - - 愛を告白された✨
任務に追われて - - -
忘れかけていた感覚が - - -
甦る - - - ✨
彼と一緒にいると - - -
心が安らぐ - - - ✨
ジェロームからは
決して得られなかった感覚✨
私も - - -
あなたに - - - 恋をしてしまったみたい✨
あの時から - - - ✨
そんなロマンチックな想いに
浸っていた時 - - - ✨
見覚えのある顔に
気づいた - - -
ウィーンで 面識のあった
ドイツ人将校
亡くなった夫のことを
ユダヤ人と蔑んでいた - - -
フランス語が堪能な
リヒター中尉だった - - -
続く - - - ✨
パリに着いて
リシャール神父から
書類鞄を受けとる
アリス✨
彼女の後を追うシャルル✨
彼はアリスに愛を告白します✨
彼女もシャルルに惹かれています✨
あの時から - - - ✨
恋の始まりを感じて - - -
胸がときめくアリスの前に
リヒター中尉が現れます - - - ✨
不吉な予兆を感じる
アリスでした - - -
次回へと - - - 続きますね ✨