夫に別れを告げて







車に乗りこむ



レイチェル







彼女を乗せた



車は屋敷を後にする







屋敷にひとり



取り残されたルイス







彼は寝室に







入って







妻が



マイケルのことを忘れないで



という思いを込めて


寝室に置いていった







亡くなった息子の



形見のセーターを







手にとり







溢れる涙が







頬を伝わって







やがて



その場に







泣き崩れる







ハンブルグの駅の待合室で



汽車を待つレイチェル







切符を手にした



ステファンが



彼女の名前を呼ぶ







汽車に乗る時間だよ







思いつめた表情で



ゆっくりと歩く







愛するひとの手をとる



ステファン







彼女は







固く握られた



その手を外して







無言で



恋人を見つめる







彼女が



汽車には



乗らないことを知る瞬間 - - - 







僕と一緒に行くんだろう?



頼む



行くと言ってくれ







君が必要なんだ



レイチェル



君が - - - 







彼の目をじっと見つめながら



首を横に振って







私たちは



お互いを必要としたの



ごめんなさい



私を許してね



と言って



恋人の前から去って行くレイチェル







フリーダが



窓越しに



あのシガレットケースを返す







もう一度 振り向いて



恋人を見つめると







別れを惜しむ



彼の姿が見える







動き出した







汽車に飛び乗って







ハンブルグの街から



そして恋人の前から



去って行くステファン







荷物を手に







屋敷を出るモーガン大佐







背後に



ひとの気配を感じて







振り向くと - - - 



妻が歩いてくるのがみえる







見つめ合う







二人 - - - 







雪のなかを



急いで駆け寄って







その腕の中に







愛しい妻を







抱きしめる











愛する妻の







くちびるの感触







頬の柔らかさを







感じて







もう離れない



離さないよ



君を - - - 







もう二度と



あなたから離れないわ



と心に誓って - - - 



固く抱きしめ合う二人でした










次回は



この映画を観た



私の感想を書いてみたいと思います



また是非 



お立ち寄り下さい (^_−)−☆