松藤
私は昨年の一二月、一番落ち込んだときに、白根さんに電話したんです。そしたら アガスティアの葉じゃなくて、サイババの本を読んだほうがいい。その中の百何 ページにキーが書いてあると言われまして、その本を買ったら、なんと僕の知り合 いが四人載っているんですよ。写真に写っている人、全員知っているんです。本を 書かれた深野さんという方も存じていましたが、写真に写ってる人は、全部知り合 いだったんです。たまげましてね。それから驚いたことには、そのときに白根さん が、実は阪神大震災が起こったときに、周りは全滅したのに一戸だけ残った家があったとおっしゃいました。 その人を調べてみたら、朝四時から起きて、毎日祈り をやっている方でした。私はあれを契機に、実は昨年の一二月末から写経を始めて、 四月八日のお釈迦様の誕生日に一〇〇〇巻写経を奉納したんですよ。その数カ月間 に私に起こったことというのは、いままでの四〇年間の人生の中で起こったことを 凝縮するようなすごいものでした。
白根
私が一番いろんな人に言うのは、人柄がよい、まじめだ、よく働く、頭がよいだけ ではだめだということです。どうもそれだけでは余分な挫折がある。この一〇年間 いろんな落とし穴にもはまりました。ただ不思議なことに、見えざる世界の支えを 感じるのが五五%くらい、あと四〇%くらいが御交誼をいただく多くの方々のご支 援で、残りの五%くらいが自分自身の努力のおかげでしょうか。一〇の落とし穴に はまると、必ずどこかから二〇のプラスの山が来て、埋め合わせをして一〇残る。 それで、おかげさまで今日まで来たと思っています。
松藤
それは私にも言えますね。
白根
それはいつも平坦で落とし穴なしで、得ることのみ多いというのは多分ないと思います。どんな人でも。ただ、運がいいか悪いかは、一〇落ちたけれど二〇とか三〇とかが来るから、埋めて次へ行く。
松藤
それは私にも言えますね。
白根
それはいつも平坦で落とし穴なしで、得ることのみ多いというのは多分ないと思い
ます。どんな人でも。ただ、運がいいか悪いかは、一〇落ちたけれど二〇とか三〇
とかが来るから、埋めて次へ行く。
松藤
でも、運がいいというのは、つきがいいのと違って、つきというのは一回ぽっきり とか限定されているけれど、運がいい人というのは埋め合わせできて、最後に幸福 の量が多い人のことを運がいいというんじゃないかと思ったんです。
白根
そうですね。運のいい人を調べてみると、ほとんどの方が神仏に徹底して帰依して おられます。
松藤
たしかにね。私もまた牛之宮という神社に年に何回か行って、朝拝んで、いまは般若心経を一日に何回か、車に乗ってほんの二、三分唱えてみるとか。自然とそうい うことになってくると、何となくどこかで後ろに暖かいものが守ってくれてるよう な雰囲気なんです。
白根
本当にそうですね。一〇年ほど前に、全国の有名な三〇〇年、五〇〇年続いてる名家を何軒か僕が訪問して、先祖の歴史とかいろいろ勉強させてもらったことがある んです。最たるものは天皇家です。数千年続いておるわけですから。皇室は僕なん かが行ったって教えてもらえんけども、一〇年ほど前に皇宮警察の長官が鳥取県の ご出身でして、その方とめぐり会って、体格といい、風貌といい、あなたにそっくり栗卒な方だったんですが。それで分かったことは、常に連綿と続いている家は、人間として大切なことの習慣が行事化されてるということに気がついたんです。天皇家は、これの最たるものと、畏怖の念を持って拝聴したものです。一般庶民ほどリズミカルな行事化がないんです。朝が来て、何となしに飯食って、仕事に出て、それ で何となしに帰ってきて、何となしにビールでも飲んで、テレビでも見て、それで 寝て終わりで、だらだらとしていること、きちんきちんとやることの差が大きな差になるということに気がついたんです。そういうことをごく自然に習慣化として身 につけつつ、船井幸雄先生がよくおっしゃる 「学びぐせ」等の姿勢を保ちつづけら れる方々には、いい時代でしょうね。
松藤
白根さんに去年の一二月末に電話しました。ちょうどそのとき般若心経を始めてい たんですよ。「それはいいことです」と白根さんはおっしゃったわけです。何より もすごいことはそういうことを本当に心からやっていくことだとおっしゃったこと が、私にとって本当に支えになりましたね。
白根 そうですね。あとは松藤社長が、立石さんの野菜スープの本を一〇〇冊だか何ほだ
か買われましたね。
松藤 五〇〇冊です。
白根 今日中に・・・
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
--------
。。
・
承の章 対談「チャンスとは時代の意義である」
白根 そうですね。あとは松藤社長が、立石さんの野菜スープの本を一〇〇
か買われましたね。
松藤 五〇〇冊です。
白根 今日ここで話したようなことを日常生活で多分おやりになって、人に物を差し上げ
るばっかりが善行ではないと私は思いますが、人に物を差し上げるよりも、人にこ ういうことをしているということを喋らないで、ご夫婦で困った人に、あの本をも とに、野菜スープを教えてあげる。人の命を救う善行を陰徳をつくるという意味で なさると、あなたは運勢がどんどんまたよくなるんじゃないでしょうか。よいこと しておることを人に言うといけないんです。いろんな人を見ておると、おれはこう いうことをしているんだとあんまり言うと、帳消しになっちゃう。大体、一番の善 行は、信仰心のない人に信仰心を持たせてあげること。これが陰徳の最たるもので す。だけど、なかなかこれは難しい。
松藤 だから野菜スープでも、随分僕はいろんな人に感謝されましたよ。
白根 結局あの五〇〇冊を生かすんです、折りにふれてね。
松藤 本当によいことは一〇〇年たっても真理ですからね。
※参考文献:「情報断食のすすめ」(松藤民輔・著)
※※『夢と希望とサムマネー』(公式ブログ)
https://blog.ushinomiya.co.jp/
※※※公式プロフィール
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E8%97%A4%E6%B0%91%E8%BC%94