夏休みに思うこと。 | 羽田沙織オフィシャルブログ「Art de vivre」Powered by Ameba

夏休みに思うこと。


娘の夏休みが始まった。

一度でも夏休みを経験したことがある働く親であれば、皆、覚悟を決めないと迎えることなどできないあの夏休みが。

なぜ夏休みは親が大変なのか。

それは、
もはや熱帯レベルの気候になっているこの日本において、
もちろん冷蔵庫などもない環境の中、
毎日、傷むことのないお弁当を持たせなければならないこと。

低学年であれば、例外なく全員と言っても過言ではなく、親が宿題をやらなければならず、
更にはそれを、子供がやったふうに見せかけなければならないこと。

これほど馬鹿げたことがあるだろうか…

しかもこれまたイジメレベルに大量。
誰へのイジメかって、それはもちろん親への、だ。


そして、終業式だった昨日、
子供が育てたミニトマトの鉢植えを、親に持ち帰れ、という指令が学校から出て、
朝一番で取りに行った時のこと。

私「…え、枯れてるじゃん」
娘「うん。そうだよ。」

娘の前情報では、
「トマトができたら収穫していいんだって」
というものだった。

事前に私に伝えておくべき前情報、間違ってますよ。。

よく聞いてみると、日向に置かれていたうちのクラスのトマトは全滅だそう。

全員、枯れているトマトを持ち帰らされたということだ。

さらに衝撃なのが、
そのトマトを観察して日記をつける宿題が出ていること。

それも題名は、すでに担任の先生に決められていて
「トマトの実がなるころ」

クラス全員、
「枯れています」

になるこの宿題の意味ってなんだろう。

これを子供にやらせるのに、かかる親の時間はおそらく半日以上。

“きちんとやろう”
などと無意味な考えを投げ捨てた瞬間だ。

提出すればそれでよし。

それが、日本の公立の学校の宿題なのだ。

例えば、ボランティアや職業体験のような
もっと意味のある夏休みの過ごし方はいくらでもあるのではないだろうか。

などと、これまた無意味な考えが頭をよぎりながら、
今朝もすでに枯れきっているミニトマトに水をやった。

覚悟を決めなければ決して迎えることのできないあの夏休みが、
今年も始まったのだ。


ママ、がんばれわん!