智積院展 | 羽田沙織オフィシャルブログ「Art de vivre」Powered by Ameba

智積院展



京都・智積院。

長谷川等伯とその息子、久蔵が描いた障壁画が、
寺外で全て見られるのは初めてのことでした。

サントリー美術館で開催された『智積院展』
終了間際で駆け込みました。

智積院は、毎回三十三間堂とセットで、何度も足を運んできましたが、
国宝の障壁画以外の秘宝がこんなにあったなんて!

土田麦僊が16歳で智積院に入り、楓図・桜図を学んだということや、
堂本印象も、この智積院で大きく影響を受けたことを今回初めて知りました。

堂本印象の襖絵は、確かにこの障壁画の影響を感じながらも、まるで別物。

豊臣秀吉、徳川家康の時代、等伯と競った永徳は、
粉本が存在して、ノウハウをそっくりそのまま継承する狩野派ですから、400年間、全く同じような作品(というと語弊はありますが)が受け継がれましたが、
一方の等伯は、長谷川派として継承されながらも、狩野派とは違い、時代と共にアップデートを重ねてきたわけですね。

こうしてガラッと生まれ変わった作品も同時に同じ場所で見られて、勉強になりました。

そして、今回改めて、国宝の桜図、楓図をじっくり鑑賞し、
時代を経て劣化してしまっている麓の草花の色は、どんなだったのだろう、
全体の色も、実際当時はどんなだっただろうか、と想像しました。

当時の色を、映像などで同時に展示してもらえると、もっと楽しめるなぁ、などというワガママな気持ちも芽生えるほど、
やっぱり等伯と久蔵の共演は、圧巻なのでした!

そして鑑賞後、
サントリー美術館のすぐ目の前に、
名古屋時代に大好きだった“まるや”を発見!



久しぶりに美味しいひつまぶしを食べました!

これからは、サントリー美術館とセットでの楽しみにします爆笑