佐伯祐三 | 羽田沙織オフィシャルブログ「Art de vivre」Powered by Ameba

佐伯祐三


「この壁に、佐伯祐三を掛けたかった!」





美術館の思いが形になり、

煉瓦の壁に佐伯祐三。


唸りました。


東京駅舎が完成した1914年当時の煉瓦と、

まさに時を同じくして活躍した佐伯祐三の名画と。



ヴラマンク、ユトリロの影響はもちろんですが、

色々なことにチャレンジした人でもあるのだなぁ、と。


これだけ一堂に会する大規模展示は、東京で18年ぶりということで、私は初めてでした。






セザンヌやゴッホの影響もあったのですね。


そして、やはり何といっても佐伯祐三の描くパリの風景の美しいこと!




今回、

初期の作品も多く、その一つには、

デスマスクならぬ“ライフマスク”が展示されていたのですが、


マジマジとそのマスクを見つめ、

なんてイケメン!と、

まずはそこから新鮮でした。


下落合のアトリエにも何度も足を運んでいるのに、

なぜ今更!と思いつつ。笑



顔だけ消された自画像も。



絶筆と言われる

扉2点も。


30歳という若さでこの世を去った夭折の画家ならではの心の葛藤も、

作品を通して伝わってくるようでした。


描かれた扉の向こうは真っ黒ですが、

きっとその先はカラフル、と、思いたいです。



『佐伯祐三 自画像としての風景』展

東京ステーションギャラリーで

4月2日までの開催です。



*写真は内覧会にて特別に撮影させて頂いています