今イチオシの展覧会 N.S.ハルシャ展 | 羽田沙織オフィシャルブログ「Art de vivre」Powered by Ameba

今イチオシの展覧会 N.S.ハルシャ展


まるで雷に打たれるように、頭の先からつま先まで
ビビビッ!
としびれる展覧会というものに、1年に数回出合います。

今年1番のビビビッ!が、
【N.S.ハルシャ展ーチャーミングな旅ー】です。

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『ここに演説をしにきて』(部分)

N.S.ハルシャは、インドの現代アーティスト。

モチーフの反復が特徴で、写真の作品は全6枚のパネルに2000人以上の人が描かれています。

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こうして遠くから見ると、抽象画のようにも見えますが、近づいて一人一人をじっくり見ていくと、面白い人たちが隠れていたりするのです。

例えば、ここ!

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バッドマンとスーパーマン!

象も何頭か隠れているらしいです。

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もはや気分は“ウォーリーを探せ”です。

更には、自分もそのウォーリーに参加できちゃうような作品もありました。

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『空を見上げる人びと』

同じようで1人も同じ人はいないのがハルシャの作品の特徴です。

私もその1人に仲間入り。

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『神がみの創造』

こちらの作品では、亡霊のような人たちが、宇宙の布地から神がみを生み出そうとしています。

神をも生み出そうと、亡霊のような姿になって働く姿も、
創り出された布地が光り輝いていることも、
全部ひっくるめて美しくて、大好きな作品のひとつです。

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『道を示してくれる人たちはいた、いまもいる、この先もいるだろう』

こちらは、まずタイトルにやられました。

ハルシャの作品に度々登場する空を指差す猿は、世俗的なことから抜け出したいという願望を示唆しているそうです。

どの作品にも、どんなシリアスな場面でもユーモアを忘れないのもハルシャの魅力のひとつです。


ちなみに、今回の展覧会は全作品写真撮影OKでした!

今回すっかりハルシャの虜になったので、図録も買い、会期中にもう一度絶対に行くと決めています。

六本木では草間彌生にミュシャ、それからサントリー美術館の絵巻も見逃せませんが、何と言ってもハルシャが私的にはイチオシです!

【N・S・ハルシャ展ーチャーミングな旅ー】
会期:2017年2月4日(土)~6月11日(日)
住所:東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー53F
開館時間:10:00〜22:00、火10:00〜17:00※いずれも入館時間は閉館時間の30分前まで
休館日:会期中無休
入館料:一般1,800円、学生(高校・大学生)1,200円、子供(4歳〜中学生)600円、シニア(65歳以上)1500円