なぜか怖いルネサンス絵画 | 羽田沙織オフィシャルブログ「Art de vivre」Powered by Ameba

なぜか怖いルネサンス絵画


月曜日。

休館の美術館が多い日です。

そんな中、六本木にある美術館(国立新美術館・サントリー美術館・2121design sight・森アーツギャラリーセンター)は、火曜休館なので、
週の初めの月曜日は、六本木によく出かけています。

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今日はこちらに。

【ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち】展

何と言っても、ティツィアーノの受胎告知は、ゾクッとするほどの美しさで、
聖母子も、それはそれは吸い込まれるほど魅力的な1枚でした。

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今回、ルネサンス絵画がテーマということで、
宗教画や肖像画などが中心だったわけですが、
会場では、こんな声がちらほら聞こえてきて驚きました。

天使、こわっ!

「(聖母子、キリストとマリアを前に)わ、この子供、お母さんを刺しそうだな…

綺麗!素敵!ではなく、
怖い!の声が。

でもなぜでしょう、確かに怖い。

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こんな感じでしょうか。

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そしてこちらは、チラシにもなっているジョヴァンニ・ベッリーニの聖母子(赤い智天使の聖母)

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こちらからはこんな声が聞こえてきそうです。

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なぜ天使たちが赤いのか、調べてみたところ、
この絵がサンタ・マリア・デッラ・カリタ大同信会に置かれていた事によるようです。

「慈愛(カリタ)」= 赤 だからだそう。

今回の展覧会、1番最初の展示がこれなのですが、
メインの聖母子以上にインパクトのある天使たちに、目が釘付けになりました。

なぜかちょっぴり怖い、
様々な声が聞こえてきそうな絵画が勢ぞろいの
【ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち】展は、国立新美術館で10月10日まで開催されています!

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個人的には、ラッザロ・バスティアーニの“聖ヒエロニムスの葬儀”の構図、ラインの美しさにも、しばし時を忘れました!