琳派のトークショー
今日は山田五郎さんと、MOA美術館館長の内田篤呉さんをゲストに迎えてのトークショーのMCでした。
テーマは、琳派・尾形光琳。
前回、山田五郎さんに、狩野派・土佐派・琳派の見分け方について教えてもらいましたが、(その時の記事がこちら)
今日は、そもそも琳派に定義ってあるの?!というところから!
結論から言うと、定義というのはとても難しいそうで、ないと考えた方が良さそうです。
特定の画家に弟子入りすることで伝承されたわけではなく、
先人の絵師を勝手に師と仰ぎ、模倣することで今日まで続いてきたという琳派。
100年毎に、俵屋宗達→尾形光琳→酒井抱一 が風神雷神図を描いていることで有名です。
酒井抱一は、宗達が元絵だとは知らず、光琳の作品と思い込んで、真似したそうで、
それぞれ単独で見れば、もちろんどれもものすごーく素晴らしいわけですが、
3つ並べて展示されてしまうと、宗達が圧倒的にいい!とのことでした◎
それまで、光琳の風神雷神図が好きだったという山田五郎さんも、もう光琳がかわいそうになる位、圧倒的に宗達が良かったそうです。
そんな琳派の特徴のひとつが、何と言ってもデザイン性!
それは、現代にまで脈々と受け継がれています。
というか、お二人の話では、日本画を突き詰めると琳派に行き着く、ということらしい!
琳派をやろうと思ったわけではなくとも、究極的に琳派に行き着いてしまうのだ、とのことです。
それは絵画だけでなく、着物、バッグ、茶碗にまでも受け継がれていて、
私たちの日常には、知らず知らずのうちに、琳派がたくさん息づいているようです。
三越のショッピングバッグの模様も、実は琳派なんですよね~!
アートなトークショー、2週連続、とても勉強になりました♡