河鍋暁斎が熱い!
この夏は河鍋暁斎が熱いらしい!
三菱一号館美術館では河鍋暁斎展も開催中ですが、
名古屋ボストン美術館で開催中のダブル・インパクト 明治ニッポンの美 展にも暁斎!
地獄太夫とは、自ら地獄を名乗り、地獄模様の衣を身に纏っていたという、室町時代の遊女です。
まず、女性の美しさ、打掛の優美さに心奪われ、
よくよく見てみると、周りにたくさんいる骸骨たちの様子は漫画的で、地獄とは言えなんだか愉快。
一休さんは、小躍りしてるし(笑)
今回の美術手帖では、以前私もインタビューさせて頂いた画家の山口晃さんが暁斎について語っているのですが、
確かに暁斎と山口さんは似ている、というか山口さんは、暁斎スピリットをどこか継いでいる気がします。
暁斎は、日々の記録としてほぼ毎日、絵日記をつけていて、
山口さんも、すゞしろ日記というものを出版していて、
2人の日記を見比べると、確かに似ている!
単純に日記が似ている、というよりは、
基盤はしっかり、その上に様々な要素を取り込んで、新しいスタイルを築いているあたり、
やっぱり“継いでいる”のかなぁと。
現在、個展巡回中で、最近テレビにもよくご出演の山口晃さんと、暁斎がこの夏どうやら熱いようです!
ちなみに、ダブル・インパクト展、
暁斎だけでなく、横山大観、菱田春草の朦朧体、
狩野芳崖の悲母観音が個人的にぐっときました。
それと、菱田春草の《水鏡》は、去年の菱田春草展以来2回目でしたが、やっぱりハッとする美しさでした。
今回、名古屋会場でのみの展示だそうです。
ダブル・インパクト 明治ニッポンの美展は、名古屋ボストン美術館で8月30日までの開催です。
三菱一号館美術館も早く行かなくちゃ~