新印象派展
なかなか思うように美術館に行けないまま、1月が過ぎてしまいました…
本当は、少なくとも週1ペースで足を運びたいのだけど。。
残念ながら、先月は、庭園美術館と東京都美術館のみ。
都美では、先月から“新印象派展”が始まりました!
ジョルジュスーラ、ポールシニャックに代表される、いわゆる点描の作品が贅沢に並ぶ展覧会です。
本当に贅沢!!
新印象派というと、光や点描ばかりにこれまで目がいっていたけれど、
その後フォーヴへと続いていく片鱗というか、抽象やキュビズム的要素のようなものが随所に見られて、そこが今回個人的にすごく印象的でした。
スーラの代表作“グランドジャッド島の日曜日の午後”(今回は習作のみの展示)なんて、まさに!
人々のフォルム、木のライン、木陰と川の配置、全てが完璧!
そして、31歳の若さで亡くなったスーラの意思を受け継いだシニャックも、やはりフォルムやラインが美しい。
この展覧会を見ている間、ホイッスラーのこの言葉が、頭をぐるぐると回っていました。
「多くの人は、絵の語るストーリーを離れて、絵を絵として考えることができない。
音楽が音の詩であるように、絵画は視覚の詩なのだ。
主題なんていう戯言と、色彩のハーモニーは無関係だ」
絵画を見るときに、よく思い出す言葉です。
こちらもシニャックの代表作。
絵の具の経年変化を懸念して、熱で溶かした蝋に顔料を混ぜた絵の具で描く、エンコースティックという技法が用いられています。
キャンバスに永遠を閉じ込めたい…
それは画家たちの夢だったのだろうと思います。
絵には、極上の美と、たくさんの人々の夢や希望、そして永遠がある。
人生にも、自分だけの絵を織り込んでゆけたら
そんな風に人生を捉えられたらステキだなぁと思います。
いい展覧会でした♡
新印象派展は、東京都美術館で3月29日までの開催です。