本から啓発されたことを主として書いてきて、本屋を越えてしまったその2です。
”人は死なない”書棚に並ぶ矢作直樹さん(正式の肩書はもっと長いですが)の本が目にとまり、タイトルとしました。横には”サムシンググレード”で知られる村上和雄さんとの対談集が並んでいます。尚、矢作さんは人間の智慧を越えた大いなる力を摂理と仰ってみえます。そんな背景を意識しつつ、その4で書ききれなかった
豊穣な実体験を語る水樹綾さんのその続きを訪ねてみます。
”魂のみの存在である彼ら(スピリット)・その4参照・には我々が「精神」と呼んでいるものの全ての働きと可能性がそのまま実現されているのです。・・時が無いので(「時」とは我々が人として存在する時に肉体や外界の変化・衰退によって感ずる処の仮象のものであったのです)、老いも死も無く肉体も無い。だから意図したことを遂行するのに肉体的、物質的手順に煩わされることも無く・・ただ思念したことがそのまま行動であり 世界となって現れるのです。” ・・・・・
”そして我々はその真に実在する世界をはなれて現在(いま)ここで、こうしてこの世の中を生きてゆく訳ですが、全ての人は皆それぞれに霊界の何れかに故郷する村や帰るべき処を持っていて、そこから、この世へと自らの魂を磨くために
進化のための学習の重要な一環としてやってくるのです”
ーそしてp205にこのように記されていますー
”過去での営みの結果として現在を受け、そのなかで為し果たしてゆく働きが、やがて
次の世代の人々に受け継がれ、そしてまた自らの身に還ってくるように。”
ー 輪廻転生といわれるものでしょうか ー
水樹綾さんの経験を正しく紹介しようと思うと”アステリアスより”を全文記述しなければなりません。ただ、この本は限定250部、残部僅少、もう1冊を紹介します。
”水神静著 星の光 出帆新社 2200円”
「人間が住むこの世界は向こうの世界の投影である」
かつてプラトンも同じような景色を見ていたのでしょうか(想起説)
魂だけではなく肉体もまた不滅です。人は死んでも身体を構成するすべては形を
変えて存在し続けます。目に見える物質はそれだけが真実ではなくOne of Them
E=mC²(アインシュタイン) 色即是空(般若心経)
科学も宗教もそれを説明しています。
それでは、自らの魂を磨く為の私達のこの世とはどんな世界でしょうか?
数多ある生物が生態系の一員として生存を許された、この世もまた神(摂理)の懐。
すべては仲間、ヒトは全て幸せになり、生物はその生態系の連鎖のなかで、自己完結できるようになっているのでしょう。 それぞれの生き方のそれぞれの結果としての今があることは ”その4” で述べました。
だからこそ、幸せの青い鳥を チルチルとミチルも
自分の内に見つけることができました。
家も土地も借金の担保、支払いも滞り当然仕入れに同業者とのハンデがつく中での
僕の営業活動は厳しいものでした。P社の若い営業マンが老いた父を促し、ケースと倉庫から自社製品を取り出し、買掛分を引き上げ取引を打ち切られた時も、僕はただ眺めるだけでした。それでも朝から晩まで働く中で、多くの人や本に励まされまし
たが、 その中の2つを特筆し、もう少しお話しします。
① 全寮制の麗澤高校を卒業したとき父から紹介された”朝夕の宣誓文" ・・
・・タトイ疾病不幸ノ事アルモ皆是レ自己ノ誠意ノ足ラザル所ㇳ考ェマシテ
順境逆境何レノ場合ニテモ 事アル毎二益々慈悲心ヲ奮イ興ㇱ 至誠二向ッテ
進ミマス事ヲ謹ンデ固ㇰ宣誓仕リマス・・・
② 中山みきさんに友人の末期癌の相談に行った時(既報)
・・さあさあこの世に病というものは一つもない。病とおもたら病となる。神
様の重要なお手紙とおもたらお手紙となる。・・重要な役割があるから病のよ
うなものを頂いたようやけど、ものの考え方一つでご守護というものは
現れてきますのや。このことようく言っておきます・・・
ー全てを自分の事として受け止める。難有り、辛くても「有難う」と言ってみる いつもの”ひらがな”ではなく漢字でー
綾さんたちは登山に出かけ、突然の降雨でも山登りを決行しました(その4)。
そこで遭遇した奇跡、偶然という必然(芥川)運ばれる命が”運命”。それはすべての人々の”今”でもあり、”今”を受け入れることで心が開放され喜びが訪れます。
メーテルリンクが語ったことの具体的な心遣いが表されています。
ゼロポイントフィールド仮説、ここでも時間は、単に過去から未来への一方向で
はないそうです。量子力学が、いつか、彼岸の神秘を解き明かすかも知れません。
だが、解き明かしてもし、明かさなくても、そして、永遠の生命が在っても無くて
も今 僕のすることは同じ。いつの人生も楽しんで、転生を繰り返し、いつでも帰
れる”HOME"がある。それを寿ぐ今がある。感謝しかありません。
僕がし始めたことの一つ、4年前から取り組んでいる、微生物の力を借りたオーガニックな野菜作り。(2度既報)土に語り風に語る。育てた作物を狙う鳥や虫や獣。
すぐに生える 草々。でも草も動物たちも僕を困らせようとやってくるのででは
ありません。授かった生命を懸命に繋いでいるだけ。
どう向き合うか?神様から頂いたパズル。
ヒトとして、彼らの侵入に負けない、更なる作戦を考える楽しみ。
一切衆生悉有仏性(涅槃経) 山川草木悉皆成仏(正法眼蔵)
風が爽やかなメロディを奏でます。
次の朝、4時半に目覚めました。縦型の細い長方形が並ぶ窓のひとつから、月が囁くように白く青い光を注いでくれます。窓ぎわに斜めに差し込む光の帯とシルエットも美しく 暫く心を奪われていました。僕の記憶では スサノオの兄は古事記のなかでも
殆ど、その姿を見せなかったというのに。
その日水樹綾さんから手紙が届きました。創作劇のお誘いです。 綾さんは今でも体調に苦しんでおられるのでしょうか?魂との対話を楽しんでおられるのでしょうか?
「参加」と返信しました。お会いするのが楽しみです。