(タイトルと内容を一部手直しし、バレンタインを前にしてチョコっと加筆)

     (補遺版 中途半端でしたので削除し、別掲載しました 4.6/24)

 

官公庁の仕事では入札制度があります。落札すると契約書を交わします。

その契約条件が履行できないと、指名停止というペナルティーがあります。

それは単に入札に参加できないだけでなく、社名が公開され、一定期間

   該当官公庁との一切の取引ができなくなる厳しい措置です。

   物品販売業である僕は3度そのリスクを経験しました。

入札に参加するときには、メーカーに条件を確認して応札するにも拘わらず

契約後、その期限内に完納できない備品が生じたということです。

契約者は当社、運よくといっていいものか、ナントか回避できましたが、

  その都度思ったのが冒頭の言葉。”綱渡りより空中ブランコが好き”

 

        実は4回目に遭遇した話をします。

運命の神様の悪戯か、そうなるように仕組まれたほどの手の込んだ状態で。

◎入札案件は 家庭科教材備品約50台

・8月下旬 予算取りの参考見積り このときは何の問題もなし

・9月下旬案件公開 入札は2週間後 納期は12/20まで

 公開日に代理店に連絡 これはベトナム一括生産品で、現地はパンデミック

 9月中、工場閉鎖  「納期保証ができなくなりました」 という代理店回答

・市役所に連絡しました。他業者に参加の可能性もあり入札は予定どうり執行

         ”僕は参加を断念しました”

・入札日前日 代理店から☎ 「11月には入荷の目途がついたので参加してほしい」

 嬉しい知らせに、”入札参加”、運よく落札 (その後公表・参加者は一社のみ?)

・11月中旬 市役所から納品予定の問い合わせ 余裕たっぷりに代理店に☎

・その返事 「パンデミックが10月まで延長し 入荷の目途がたちません」

梯子を外された状態で、漠然と書棚を眺めて目に止まったのが

        芹澤光治良著   教祖様ー”ふしぎな婦”の一生

 

もともと超安定化志向の僕が文化12年来の家業を継いだのですが、自営業のプレッシャーをコントロールするために多くの本に頼ってきました。

 名駅前のビルにある心療内科を受診したほどの自分を支えたロングセラーや

名著は、どなたかにも役立つだろうと当店の定番商品にしようと強く決意していす。           自分の強い決意なので”強引g my way!"

 

   "教祖様”で思いだしたのが、かつての日々の同じ著者の”神の微笑”

天理教の教祖 中山みきさんが、川口に住む青年に天下り人助けをしているという内容。

当時、市内で集まってニューモラルの勉強会をしていました。そこで紹介されて、

みんなで行こうとなりました。   

     そんな或る日、近くの雑貨屋の若奥さんが訪ねてきました。

  「噂をきいたのですが、主人が癌に罹り、入院中ですが難しく、ルルドの泉のようなお水をいただけるとのことでお邪魔したのですが」

     中山みきさんのところでは個人相談日があります。

     自分のことも含め、これは相談できるチャンスです。 

 

そのとき赤布を召された青年のお口から次のようなお言葉をいただきました。

「さあさあ この世に病というものはひとつもない、病と思たら病となる 神様の重要なお手紙と思たらお手紙となる」 ・・・ 「ものの考え方ひとつでご守護というのはあらわれてきますのや」

「あんさんかて 敵やとか争う相手やとか、仕事どうのこうのと埃やと思うているようやけれども、そうして刺激しあえるすばらしい仲間と肩をならべているんやと思うて拝んでいったら あんさんは伸びていきます」

   「このことようく言っておきます。しっかりな ごくろうさん」

  そうでした。  長きにわたり見捨てられることも無くお慈悲をお注ぎいたき、

  4回目で漸く気付くことができました。

 

         ”吾 唯 足るを知る(龍安寺の蹲) 

   人の生を享くるは難く限りある身の 今、命あるは有難し(法句経)

    母校、全寮制度の麗澤高校の生徒手帳にある 日常生活の心得 

     第一は”朝夕神仏を礼拝し父母 祖先及び 恩人に感謝する事” 

     祈りとは求めることではなく感謝することだと教わりました。、

 記憶をたどれば ”食事のときにも神に黙礼する事” ”便所において汚れを見出したときは直ちに拭き取る事、たとえ自己の行為に非ざるとも、為すべきである” 

 トイレ掃除は、今やある意味トレンディ でも遥かに諭していただきました。   

愚直に続けてきましたが、そこにみきさんのお言葉も加えることとしました。 

   「神の承諾の無いことは起こらない」これは 小林正観の言葉です。

  

次の日 代理店から☎ありました。「商品が日本に着きました。一週間後には届けす」

   弾んだ電話口でした。 僕も答えました ”「ARIGATOH(10匹の蟻)]”

                                     11月30日のことでした。

 

 

 

 

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