「農家のこせがれネットワーク」設立発表会の3日前、
また別の農業系団体が設立された。
東京農大に在学している知り合いに誘われ、
その設立発表及び交流会に参加してきた。
こせがれネットはその大半を社会人で占めているのに対して、
今回参加したものはその大半を学生で占めている。
20もの農的学生団体が情報を共有する場として設けられた。
その名もAGC (AGriConnecuture・農的若者ネットワーク)である。
これは2008年12月11日、東京ビッグサイトにて、
エコプロダクツ2008というイベントからスタートした。
(後援:日本経済新聞社・スローフードジャパン)
農業に興味のある学生、農への熱意のある学生は多くいると思う。
しかし、オランダ人に石当てて、10人中9人は英語しゃべれるというように、
大学生に石当てても農業に興味ある人は10人中1人いるかいないかだと思う。
農業に興味ある学生は一般的には少ない、というかごく僅かでしかないだろう。
このAGCは普段あまり話すことのない農業に関心のある若者同士が
相互に交流することができ、活動を外部に対してもアピールできるとしている。
私自身も学生時代、
日本農業ゼミナール連合(農ゼミ)という組織で活動していた。
主要参加大学として農業者大学校、筑波大学、日本大学、東京農工大くらいで、
小規模な組織だったが、討論会などのイベントを通して有意義な時間を過ごせた。
この農ゼミはすでに解散してしまったが…。
このうち日本大学の学生一人とAGCの交流会で再会した。
農ゼミという活動は消えてしまったが、活動の場をAGCに移していたのだ。
AGCにはつくばに移転した農者大の学生や筑波大の団体も参加している。
農はまだまだ狭い分野だからイベントに行くたびに、
知り合いや知っている団体や友人の後輩に会えたりする。
それがまた面白かったりもする。
なぜこうした学生は農業に魅せられるのだろうか?
単純に農業に興味があるから、という学生は少ないだろう。
やはり近年の環境問題やら食問題から農業に関心を持つのかもしれない。
交流会で話した学生のほとんどが非農家で出身地も都市部が多い。
農業なんて全く縁もないサラリーマン家庭である、
非農家の学生と話をするときに必ず聞くことがある。
なぜ農業に興味を持ったのか?ということ。
その答えの一つには食への強い関心からがある。
「食べるのが好き→どうやって栽培されてるの?→農業→栽培してみよう!」
といった具合だろうか。
実際にサークル活動内で実践している人も多い。
その場合は農薬は一切使わずの有機農業でが主流のようだ。
学生だから労働力もあるし、無駄金なんてかけられないし、
出来もそこまで気にしないし、損益も気にしないし、というのが理由だろう。
ただ「農薬=危険」という認識が強くなっているのも事実。
何かに洗脳されているように「農薬は危ない」というだけ。
なぜ?と聞いても環境問題やら健康やら、
いろんな側面からの危険性を出してあいまいに答える。
有機農業に関心が深まることは歓迎だが、
慣行栽培を排除しようと行動するのはやめてもらいたいところだ。
「農業=自然・エコ・生きがい」というようなイメージが、
近頃メディア等情報媒体を通して世間に出回っている。
農業が一般的になるのは大変喜ばしいことではあるが、
最近の捉えられ方は特別扱いなような気がする。
確かに自然を利用する仕事ではあるけれど、
食品業界の一つの分野でしかないはずだ。
学生だけではなく一般生活者も、農業を特別視せず、
職業の一つとして自然体に接して考えてもらえたらいいと思う。
それが有機農業なのか慣行農業なのかではなく、
「農業」という分野を日本国内で盛り上げてもらいたい。
農業者として少しでも役立てばと思い、AGCに賛同した。