陸軍の戦闘機「隼(はやぶさ)」などの設計にかかわった糸川英夫博士は戦後、東大で超小型の火薬式ロケット(ペンシルロケット)の開発に尽力した。十二年前に発見された太陽系の小惑星イトカワは、日本の宇宙開発の父と呼ばれる糸川博士の名が由来だ


 大型タンカーより一回り大きい程度のイトカワまで約三億キロメートル。地球をソフトボールの球とすると、月は約三メートル離れた十円硬貨程度、イトカワは一・七キロメートルのところにある粉粒のような存在だという(週刊ダイヤモンド)


 イトカワへの往復七年の旅を終えた探査機「はやぶさ」がきのう夜、地球に戻ってきた。大気圏に突入して燃え尽きたが、採取した砂が入っている可能性のあるカプセルは分離、豪州の砂漠に落下した


 中日春秋 2010年6月14日筆洗

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