日本理化学工業という会社が神奈川県の川崎市にあります。障がい者雇用の先駆者的存在。
驚くのは従業員76人のうち57人が障がいを持った方。しかも障がい者も健常者と同じ給与体系で働いていると聞きました。
作っているのは学校で使われるチョーク。黒板消しで拭いても人体に害のない素材(ホタテの貝殻)を使っています。
ハンディーを背負った方を雇用するというだけでなく彼らに対して国の助成金を使うことなく
好条件で雇用出来るのは「利益」を出す企業努力が根底にあるのです。
その礎を築いた大山泰弘氏。文献で導師の教えとしてこの言葉を引用されています。
『人に愛されること、人にほめられること、人の役にたつこと、人から必要とされること、の4つです。
働くことによって愛以外の三つの幸せは得られるのです』 と。
◆3つ目のことば
「人の役に立つこと」
◆4つ目のことば
「人から必要とされること」
つまり健常者同士でも同じ、会社組織でも同じ 社員のみんなに「自分の居場所」があること。
人の役に立ち人から必要とされることを自覚できる会社。
「いい会社」の基本がここにあるように思います。
『働く幸せの道』 大山泰弘著 WAVE出版刊
『虹色のチョーク』 小松成美著 幻冬舎刊