署名がないので誰かわからず、返信したら
「○○社(実在するプロダクション)のYさんじゃないですか?」
本来はここで、返信しないのがいいんだけど、スマホの機種変したとき
一部データが引き継げなかったので、返信してみた。
で、そこからが、「自分は音楽関係の仕事をしているので友達になってください」
ときて、いかにも怪しい雲行きになってきたけど、面白いからノッテみた。
自称音楽関係の仕事をしているという32歳の男性は、
まあ、なんともマメにメールしてくる。
普段しないから、一日に4~5通のメールというのはちょっと負担だったけど
とりとめのない話で、お菓子の話とか、時には友達の犬の画像と言って
多分ネットで拾ったであろう画像を送ってくる。
そして、合間合間に「これからレコーディング」だとか「朝まで番組収録」とか
「全然休みがない」とか・・・いかにも売れっ子芸能人ぽいことを入れてくる。
本物の芸能人が、どこの誰だかわからない相手にアドレスを
漏らすはずもなく、マメにメールできるわけもないのに。
どこまでやるのか、私も良く続いたものだと思うけど、10日間。
「大事な話がある」というので、やっと「来たーーーっ!!」って感じ。
聞けば、
「この携帯は仕事用で、メールしているのがスタッフにばれて
マネージャーに取り上げられそう、私用の携帯アドレスを教えたいけど
手元にないし、そちらのアドレスをメモろうにも見張られている。」
その割には、長文メールをよく送れるなあと感心した。
そして、「後からでも連絡取れるから、チャットしてほしい」という。
典型的なチャット詐欺だった。
私が「チャット?」とか、グズグズしていたら
「アドレスとニックネームだけ登録すればいいから、もう時間がないんだ」と。
このチャット詐欺はここで送られてくるURLをクリックすると、有料サイトにつながる。
その後の流れは、事務所の偉い人からメールで本当はだめだけど
本人が話したがっている(多分ここで名前を出す。最近はエグザイルのTAKAHIROや櫻井翔を騙るらしい)ので、チャットならオッケー。
有料なので、使った分は事務所から振り込むので口座番号を教えてくれ。
詳細は知らないけど、このチャットはクレジット決済で、
向こうからのメールを読むだけでも、どんどん課金されるシステムらしい。
100万単位で使った人もいるとか。
もちろん事務所からの振り込みはなく、そのうちアカウントが消えて連絡が取れなくなり、クレジット返済が残る仕組み。
「悪いけどチャットはしない」とかえすと
「このまま話せなくなるなんて残念だし、自分の仕事のこととか伝えたい。
でも、迷惑だったんだね。本当にごめんなさい」
最後まで好青年の芸能人を装ってたけど、まだあきらめてない感じ。
「残念だけど。友人に同じメールが来てチャット詐欺だと思ってたんだ」
と返して、やっと終了。
質が悪くてメアドを変なところに流されたら困るけど、
その時はメアド変更すればいいし、と思っていたけどそれきり何もなし。
この詐欺はものすごく有名で、例文通りにおなじ文を送っている。
ちょっと検索すれば、ライン版とか、それこそ続々。
芸能人を装えば食いつきもいいんだろうけど、食いつく年代かそうでないかも
見極めた方がいいと思うけどね。
ということで、皆様もご注意ください。
10日間というスパンで結構手間暇かけてるからね。