一番人気の獣シリーズは二組のカップルが主軸。
大会社の御曹司で大学生の一輝(受) と 教育係兼スーパー秘書の千春(攻)
千春の従弟でクールビューティーの薫(受) と 米大企業専務で天然たらし系の大郷(攻)
でも元々は「ハッピーヤローウェディング」でほんのちょこっと脇で出た
千春の余りのインパクトに、すっかりお話を持っていかれてしまったのよね。
で、獣シリーズでそれまでの作品とは一線を画して、凄みのある作品を出すようになった。
なにが凄いって、この方の描く裸体は「強烈」の一言。
「お尻」が大好きと公言するだけあって男性的で個性的なお尻。
攻め氏はやたらと派手なビキニパンツをはいてるんだけど、これがまたすごい。
友達と「あの中ではきっと猫が寝てるんだよね」と大笑いしちゃった。
(いや、そういう話題で盛り上がる私達もなんだけどね)
ストーリーもキャラクターも個性的だけど、なによりも言い回しが独特。
あきらかに日本語としておかしい台詞は多々あるし、
「ダークエンジェル様よー」と周りが遠巻きにしてる美青年がいたり
ダブルのスーツ着てる、堅気に見えない秘書がいたり
でも、どんなに無茶な設定しようと、藤崎さんならオッケー!
細かい疑問なんぞ、わけの分からない勢いでねじ伏せてる。
花音とリブレ(リブロス)でしかコミックスを出していないんだけど
初期の頃はとっても可愛いお話がいっぱい、学園ものなんかもあったりする。
受ちゃんも可愛かったし、ナニも適度にぼかしてたんだけど、最近はそのあたりもエスカレート。
一応18禁図書ではないんだけど、そろそろ危ないんじゃないかと密かに危惧してる。
まあ、余りに書き込みすぎでかえってリアリティがないんだけどね。
時々小説の挿絵もやっているけれど、絵柄も絡みも大胆すぎて、小説の挿絵には向かないと思う。
挿絵なんかやるよりも、藤崎さんにはこのまま、
他の人には描けないぶっ飛んだお話で、独自のスタイルを貫いて欲しい。