

私が一人暮らしをしていた若かりし頃、我が家はなぜか溜まり場だった。
芝居に明け暮れていた頃は、バンドマンやら、コピーライターやら、もちろん役者連中も。
OLになってからは、公務員から大企業、中小企業の会社員。
未婚既婚、男女問わずなぜか知らない顔まであって、我が家で名刺交換始めたり、
飲み物は各自の好きなものを持ってきて、勝手にキープしてたりして・・・
そうやって集まっていた中の一人が(男性 N)結婚したと聞いた。
彼が「結婚したい病」にかかっていたとき、もてる男の話をしたことがある。
私「そういえば夏目雅子は伊集院さんが 憂鬱 っていう字を
サラサラってかいたのを見て惚れたって話聞いたことあるよ。」
N「オレだって難しい漢字ならいくらでも書けるよ。
痙攣(ケイレン)とか猥褻(わいせつ)とか!!」
彼の職業は「官能小説家」いわゆるポルノ作家さん。
「得意は言葉攻め、へへへ」って言う男である。
うっかり口を開くと、女は引くよと教えてはおいたんだけどね。
なんでも「一目ぼれされて、猛アタックされて結婚した」との事
…… かなり脚色されているようだ。
でも優しくていい男である事は間違いない。
いやあ、おめでたい話は、どれだけあってもいいもんだ。
ともかく「末永くお幸せに」!!