
友人から「コルセーア」を借りて読むまで、長いこと「読まない作家」認定してた。
だって、その昔リアルで読んだ「スキャンダル」があまりにひどすぎたものだから。
「小説JUNE」で「期待の大型新人」と鳴り物入りでデビューした作品なんだけど、
途中で読むのが嫌になった、挿絵も強烈だったし……
でもコルセーアで「こんなに面白い作品をかく人だったのか!!」と感動。
大慌てでコンプリート。一応スキャンダルもね、ブックオフで105円だったし。
ちなみに「スキャンダル」は「まんだらけ」で3冊2100円だって。
水壬人気が高いってのがよく分かる。
そのあと、「ディール」で完全にファンになり、同人誌も集めたんだけど、
これはコンプできてない。
友人に頼まれてコミケでは買っていたものの、自分では読みもしなかったという…
今にしてみれば悔やむばかり。
まあ、そのうち絶版物に関しては話ごとにまとめてくれるらしいので気長に待とう。
水壬さんについても、「貴婦人のつぶやき」で書かれているが
(もう本当に感想が的確で、感心してしまう)
水壬さん A B 説は大いに納得してしまう。
リンクスの面白さに比べて、ルビー文庫のつまらなさときたらもう、即処分しちゃったくらい。
作品の当り外れときたら、いっそ感心する。
だから、新刊即作家買いには至っていない。
関連作品が多く、長編向きの作家さんであることは確か。
なので作家買いとというより、作品買い。
「コルセーア」「エスコート」そして微妙ながら「ムーンリット」
全てシリーズものだけど、今のところ「コルセーア」以外は主役が次々変わっていくスピンオフ作品。
なので、シリーズ内での好き嫌いはあるけれど、概ねお勧め。
最新刊の「ファイナルカット」も大人の男同士で、しかもけなげ受け。
まあ、この場合の受けはここまで卑屈になる必要もないのに、勝手に自分をいじめてるだけで
M気満載、というか、完全なるドM君で、思わずつつきまわしたくなるキャラ。
はい、大好物でした。
それにしても、これらの作品は全てリンクスなんだから
レーベルによって筆を使い分けているのかしら???
「エスコート」は一応完結したようだけど、同人誌では番外を書くだろうし、
「ムーンリット」「ラブシーン」は次刊で完結予定。
「コルセーア」はこれから主役交代もあり得るらしい。
まだまだ楽しませてくれそうな作家さんです。