とってもエロが好きと作者が公言しているだけあって、大体どの作品もエロ度は高い。
コメディからシリアスまでなんでも書くし、文章も読みやすい。
が、残念ながら私とは萌ツボが違うようで何冊か買った後は放置。
エロが多かったり濃かったりは大好きなんだけど…なにが嵌らないのかよくわかんない。
その上、時々とてもハッピーエンドとは評価しがたい、私にとっては『地雷』とも言える部分を
踏んでしまうので、まず、新刊で買うことはなかった。
今回の「いけにえの華族」はイラスト、設定ともに私にとってはツボだし、
せっかくの早売りだから買っちゃえ!!と勢いで新刊買いしてしまった。
しか~し……、やっぱりやめておけば良かった。
もちろん水準としてはBL作家さんの中では高いところをクリアしてるとは思うのだけど
せっかくの設定なんだから、ストーリーをはしょらないで欲しかった。
調教シーンなどの熱の入り方はさすがで、多いし、濃い。
でもね、エロ好きを公言してはばからない私なんだけど、やっぱりこの方のエロとはツボが違う。
とはいえ、決して下手なわけではなく、好きな人には激しく萌えるシチュエーションだと思う。
それにしても、いっそすがすがしいほど極限までストーリーを削っている。
いくらエロ好きといってもストーリーも楽しみたい。
うーーーーん、エロをいっぱい書けば必然的にその部分が削られることになるのか ……
いっそストーリーを犠牲にしてもエロを貫くその姿勢を評価すべきなのか ……
エンドマークについても「それでいいの~?????」 ……
いや「エロが主体」と言い切っているからにはそれでいいのか ……
気持ちが通じたところでエンドマークとみるか、状況も全てあわせて大団円をエンドマークとするか
それはこちらの感じ方次第とは言うものの、「水戸黄門」的大団円を求める私としては
この作品についてはちょっと読後感に問題が残る。
文句のつけようが無い、目いっぱいハッピーエンドの続編があるというなら別だけどね。
ここんとこそういうのが続いてるなあ …
なんかすっきりするのが読みたいよー!!
BLはファンタジーでメルヘンなんだから、100パーセントハッピーになりたい!!!