食器棚の上にいるマクンを写そうとしてたら、猫パンチ!!
私にやったわけじゃなく、カメラの先についていた紐にアタックしたの。
マクンは紐が大好きで、紐なら何でもじゃれる。
マクンを拾ったのは12月の雨の日、多分生後6ヶ月ほどの頃。
片耳は半分切り取られ、ヒゲは焼かれて1本も無かった。
お腹を空かせて、マクンは必死で擦り寄ってきた。
人間が餌をくれるということはよく分かっていたようだ。
自分で餌を探したり、取ったりする能力はゼロ、トイレ、爪とぎは完璧だったから
おそらくそれまで誰かに飼われていたのだと思う。
その人間が長期間にわたって虐待をしていたのか・・・・
逃げてくるほど気概のある猫ではないからおそらく飽きて捨てたのだろう。
マクンは何もいえないので分からない。
虐待して殺さずに、捨ててくれてありがとうの気分。
我が家は当時、動物禁止の賃貸だったので、とりあえずマクンは私の弟の家に。
1年後、弟が結婚、弟妻にどうあっても馴染まず、ちょうど新居購入した我が家へ。
弟妻の名誉のために言っておくが、彼女も動物好きなのでさまざまな努力はした。
マクンは激しく女性が嫌いなの。
虐待をしてたのは女性だったのかもね・・・
我が家へ来たときも3日間部屋から出ず、餌も食べず。
4日目に少々餌を食べ、1週間目に私達が眠った後、部屋から出るようになった。
それでも約半年間は押し入れがマクンの棲家で、
自由に我が家を動き回ることは無かった。
誰か外の人が尋ねて来ようものならトイレにも行けず粗相するほど人恐怖症。
私は自分で言うのもなんだが、ものすごく動物に好かれる。
マクンもじき慣れるだろうと思ったら・・・とんでもなかった。
夫にはわりと早めに馴染んだけれど、私からは今でも時々逃げ回る。
お腹を出してゴロンとなってくつろぐまで実に1年半。
もちろん夫にはベタベタ。
お見送りはもちろんお出迎えなど、門扉を開けたとたんに玄関にすっ飛んでいく。
それこそ最愛の人で、家にいるときはベッタリくっついて離れない。
それでも、最近やっと私にもじゃれ付くようになった。
怖いのか、決して爪を立てたり、噛み付いたりしないマクンだったから、
ようやくパンチをするまでに、なじんだといえるのかも。
今では家中いたるところがマクンのテリトリー。
好きなところで好きなようにすごしている。
このままのんびり、平和に暮らしていければ何も言うことはないな。