4月27日(土)に、東京体育館で2024国際親善空手道選手権大会初日の試合が行われました。
国際親善大会は、少年部、壮年部における最高峰の大会です。
選手たちはこの大会を目標に、各支部、各ブロックの試合を勝ち抜いてきています。
コロナ禍の行動制限がほぼなくなった現在では海外からの参加者も数多く戻ってきていて、それぞれのカテゴリーにおける世界大会の様相が復活してきました。
出場資格が厳しく設定されているにも関わらず、1500名を超える選手たちが今回の大会で鎬を削っています。
大会初日、東京城西国分寺支部の入賞者です。
【型 7歳男女混合】
優 勝 吉原かな
【型 8歳男女混合】
優 勝 梶原安稀
【組手 40〜44歳男子−70㎏級】
優 勝 岩城宏
【組手 40〜44歳男子−80㎏級】
準優勝 加藤大佑
初日、八王子みなみ野道場からは型に5名、組手に4名出場しました。
〈型選手〉
直哉君は今回国際親善大会初出場。
型選手である小沢先生のところに自ら進んで出稽古に行くなど、向上心を持って練習に取り組んでくれました。
初出場としては点数も悪くなく、ここからが本当に選手としてのスタートだと思います。
物覚えはとても良いので、「覚えた」の先の「鍛えた」型で今後の大会に臨んでほしいと思います!
隆翔君は練習期間中も試合本番も体調不良に悩まされてしまいました。
こればかりは仕方ありません。
ただ、そういった中でも諦めずに取り組んでいました。
不利な状況下でも強かに努力した経験を今後に活かしてほしいです。
やった練習自体は無駄ではありません!
陽君は以前練習不足を叱られてしまったこともありましたが、最近は、アドバイスを元に考えながらちゃんと練習するようになっています。
課題であった迫力不足も改善され、正確な形と力強い動作が両立する良い演武ができるようになってきています。
ライバルたちのレベルも高いですが、めげない心が強みなので、この調子で成長していきましょう!
篤宏君は、今回、みなみ野道場で唯一型部門と組手部門の両方にエントリーしました。
型でも組手でも外部大会の入賞歴があり、非常に高い水準で取り組んでくれています。
直哉君と同じく小沢先生のところに出稽古にも行き、細部にまでこだわって練習してきました。
今回は学年別ではなく中学生全体のカテゴリーとなりましたが、一年生にも関わらず中位はキープできていました。
今後、決勝進出を狙える型を詰めて練習していきましょう!
渡邉さんは日頃から本当に丹念に稽古をしていて、細かい動作までほぼ完璧に把握されています。
悪くない点数でしたが、支部長や高段者が数多く出場するこの50歳以上のカテゴリーは大激戦区となっています。
ここに風穴を開けるには突出した何かが必要なのかもしれません。
渡邉さんはまだ茶帯ですので、まだまだ伸び代もあります。また研究してやっていきましょう!
ギニュー特戦隊
〈組手選手〉
篤宏君は組手部門では三回戦まで進出。
初戦は以前敗れた相手でしたが、気後れすることなく、ダイナミックな蹴りで技有りを取り優勢勝ち。
二回戦でも気持ちの強さを見せて、後半に盛り返す形で勝ち上がりました。
三回戦は昨年の国際親善大会準優勝者の坂本蓮太君と対戦。延長戦まで競り合うも惜敗となりました。
試合前で緊張する中でもアドバイスを冷静に受け取ってくれるなど、精神的にも大きな成長を感じさせてくれました。
来年は入賞を狙いたいです!
昊汰君はロシアのイアロスアフ選手と対戦し敗れてしまいました。
中学生以上で国際大会に遠征してくるロシアの選手は、将来世界大会出場を目指すようなエリートです。
昊汰君も打ち込みの威力や連打の速さでは全く負けていません。
重量級とは思えない非凡なスピード感が身に付いてきています。
あとはフィジカルを強くして自信を持った試合運びをできるようにしていきましょう!
岩城さんはなんと今回国際大会優勝を果たしました!
壮年とは思えない運動量に加え、打たれても動揺しない精神力、相手よってパターンを変えられる技の構成も持ち合わせています。
空手を始めてまだ3年とは思えません。
元々砲丸投げの国体選手だったそうですが、高校生当時から自分で調べて練習メニューを考えていたらしく、その経験が空手にも活かされています。
決勝戦では延長で競りに競り合う展開となりましたが、見事に粘り抜きました!
いやー…良かったです。
加藤さんも国際親善大会初出場にして準優勝!
日頃、岩城さんと一緒に若手選手たちに混ざって練習をされています。
地方大会にも積極的に出場し、そこでの経験を着実に自分の力に変えています。
社会人として必ずしも練習時間を多く割けるわけではありませんが、その分、考えながら無理なく怪我なく取り組まれています。
地の強さに加えて、常に組手に工夫を加える向上心があり、これからも成長されていくと思います!
表彰ブースで優勝者インタビューを受ける岩城さん。
「えー、決勝戦でセコンドが試合残り時間を間違えていて困惑しました」
と言っているのかもしれません…
支部全体としては、国分寺道場の吉原かなさんと梶原安稀さんが型部門で優勝したのがとても明るいニュースですね。
2人とも出場可能な型試合は全て出るといった具合に、非常に高いモチベーションをキープしたままコンスタントに好成績を残し続けています。
この先、他の支部道場生たちにも良い刺激・影響を与えてくれるものと思います。
一般部型出場者もお疲れ様でした!
野中さんは惜しくも0.1点差で決勝進出ならず。
しかし、ハイレベルな現在の型競技で第一線であることは間違いありません。
わざわざみなみ野道場にまで教えに来てくれてありがとうございました!
大会はまだ明日も続きます。
空手の試合は基本的に個人戦ですが、今回の大会は小学生から壮年まで、八王子みなみ野道場がチームとして協力できている感じがします。
明日の選手たちも存分に力を発揮してほしいです!