ザリガニの鳴くところ | 永い言い訳

永い言い訳

母と娘の二人暮らしから、ステップファミリーへ
悲喜交々、日々の記録です。

なんとか読了

『ザリガニの鳴くところ』




図書館から借りるときには

いつも貸し出しランキングから

気になったものを予約して

順番待ちをしています。



どの本が話題だとかも疎いので

そんな感じでいつも適当に

選んで読み始めるのですが



これもその一つ。

前情報もなく、なんなら

翻訳モノとも気付かず借りました。



読了してから検索してみたら

翻訳モノの本屋大賞一位。

アメリカで大ヒットして

映画化された本なんですって。



え。



これが?



ワタシ、とことん本屋大賞とは

相性が悪いのでしょうか。

今作も決してそこまでの評価を

得るまでの作品とは感じず…





単調で起伏なく続いていく

長い長い、そして重い重い物語でした。



それでもなぜ読了出来たかといえば

主人公カイアに魅了されていたから。

湿地の少女、ホワイトトラッシュと

差別されようとも

外界とは違う自分の世界を愛し

湿地の自然を愛し

家族の帰りを待ち続けたカイア。




6歳から一人で生き抜くって

ちょっと無理あるけど

強く気高いカイア。




けど途中で気付いてしまうのです。

普通の女やな。


と。





そして最後に思うのです。

やっぱお前やったんかい。


と。





強く生きてきたカイアも

弱い部分を抱える一人の人間だと。

広い心で受け入れることが出来たら

もっと感動したのかも知れません。



確かにたった一人愛した人に去られたら

かりそめとどこか分かっていても

近くにいてくれる存在に

すがってしまう気持ちは分からんではない。



でもカイアには

チェイスをとことん拒んで欲しかったー

やっすいホテルで初めてを

あげないで欲しかったー

アリバイ小細工して殺さないで

ほ し か つ た ー




誰かがレビューに書いていた

「カイアが愛したのは結局自分」

というのが全くもってしっくり。




というわけで

★☆☆☆☆



それでもカイアを育てた湿地

カモメたち、自然の描写は素敵でした。

あと猫。



それを映画でどう描いたかは

気になります。

観たいな。