みんな邪魔(更年期少女) | 永い言い訳

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母と娘の二人暮らしから、ステップファミリーへ
悲喜交々、日々の記録です。

久しぶりに読了できたこちら


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イヤミスの元祖なんだとかかんだとかで
友達が貸してくれた一冊。
いやほんと、嫌な気持ちになりました。



40〜50代の更年期少女たちのお話。
シルビアだのエミリーだの
ハンドルネームで呼び合っているから
最初は誰が誰やらちんぷんかんぷんでしたが



個人のパートになってからは
登場人物がいったん減るので
なんとか進めました。



どの少女も日常では
「こんなはずじゃなかった」人生を
送っていて…



「こんなふうでありたかった」人生に
期待を寄せる、心の隙間につけ入れられて
あるいはみずから沼にハマって
とんでもない顛末を迎える



そんな痛々しい話でありました。
(特にミレーユよ…)



もともと「更年期少女」というタイトルを
文庫化にあたり改題したそうです。



でも、「更年期少女」の方が
このストーリーにはハマる。



更年期になりきれてない
平凡な中年女性たちを作者みずから
ディスっているような
この旧題の方がピリッときます笑



改題の「みんな邪魔」は
六人会の全員というより
犯人の女性にスポットが
当たってますしね。



ガブリエルが実は…
というところにはすっかり騙されてました。



ほぅほぅとは読めましたが
安易に殺しすぎに思えて現実味はなく
エンターテイメント要素が
強いですかね



湊かなえさんもイヤミスの女王と
名高いですが
ジャンル違うイヤミスという感じ。



イヤミスを書こうとして
書いている真梨さん



イヤミス書いているつもりはないが
結果イヤミスになっている湊さん




て感じ?





とかいって、真梨幸子さん
今作が初めてなんですけどね




娘を真っ直ぐに育てるぞ
という気持ちにはさせられました
★★☆☆☆