障害者週間のできごと 《え?介護福祉士8万円賃上げ》 | カラダにピースのブログ

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茨城県のどこかにある障害者支援施設に真面目に勤めるそれなりの立場の職員のつぶやきです。

 障害者週間が終わりました。

 平成16年に障害者基本法が改正され、それまで12月9日を「障害者の日」と定めていた規定から、12月3日から9日までを「障害者週間」と定める規定へと改められました。

 

 この障害者週間に合わせて,各地で障害者関係イベントが開催されておりますが,茨城県では今年も県民文化センター(水戸市)で「ナイスハートふれあいフェスティバル」が開催されていて,今年も運営委員として,微力ながら県内の障害者の皆さんの活躍をお手伝いしております。

 

 障害児者による音楽・ダンス等の発表や作品の展示を行い、障害児者の福祉の向上及び茨城県民の理解と認識を深めることが主な目的です。

 

 

きのうの開会式では作文・ポスター・美術展の表彰式が行われ,入賞者に大井川知事から表彰状が手渡されました。

 

 会場では明日11日(月)の正午まで,学校教育・一般の部の美術展を開催しておりますので,お時間のある方はぜひご覧になってください。

 

 

 

 

 

 さて,もう一つ。同じく障害者週間期間中に飛び込んできた報道。

 

 先週,安倍内閣の目玉となる政策「人づくり革命」の実現に向けた2兆円規模の政策パッケージの原案が明らかになりました。

 幼児教育の無償化に関連して,就学前の障害児の発達支援も無償化を進める政策を打ち出してきたことは評価できると思います。

 障害のある乳幼児の発達支援にもちゃんと目を向けていたんだなと…。

 

 そしてついに衝撃政策キタ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━ ッ !!!

 

 勤続10年以上の介護福祉士に公費1,000億円を投じる月額平均8万円相当の処遇改善策

 

 悪い政策だとは思いません。ただ,財政規模がハンパではないな…。それだけ看板政策であるということでしょう。

 

 介護福祉士は,福祉系三大国家資格の中でも,その業務は苛酷なうえ賃金が安くて,同じ事業所での定着率がよくない。介護の専門職の実態がそうであれば,だれも次に続かないですよ。

 

 実際の介護現場を長く支える専門性の高い従事者を優遇し,若い職員にとっても将来に渡り希望の持てる職場に変化させることと,そのことによって離職を防止することが目的であろうかと考えます。

 

 

 一方,介護業界にはもう一つ看過できない課題があります。

 25年後には高齢者人口は減少に転じ,逆に高齢者市場はピークアウトを迎えることが,統計を読み解く限り確実であるということ。

 

 悪い見方をすれば,現在20歳の青年が介護業界に夢描いて入職したら40代半ばから徐々に高齢者,つまりお客様が減少していき,当然事業所も減って,「リストラ」という悪いワードが浮かんでくる…。もしそれが40~50代で本当に現実となってしまったら,将来に夢も希望もありませんし,この仕打ちはあまりに厳しすぎます(あくまで憶測の範囲です)

 

 もちろん,そのときに政府は新たな政策を打ち出してくると思われますが(たとえば障害福祉との一本化など),25年の時などあっという間に過ぎ去りますからね。どうか,夢と希望が継続できる業界であってほしいものです(その頃は小○進○郎氏の時代になっているのかな?)

 

 

 そうそう,障害福祉サービスに従事している介護福祉士の処遇改善はどうなるんだって話になりますが,同様の改善策が適用されそうですね。

 

 とても良い話ではありますが,本当に財源,大丈夫なのか…。