6月24日、当会主催の川の学校 2018年第1回目が行われました。
今回のテーマは、今年3月22日に白井市指定文化財に指定された「八幡溜野馬除土手」の見学と講演会です。


そもそも、野馬除土手(のまよけどて)とは何か?と言いますと…
江戸時代、江戸幕府は軍用馬確保のために牧(まき)を設置しました。
牧では馬を野原に放牧しており(これが野馬)、その範囲から馬が逃げ出さないように土を盛って土手を築きました。
この土手が「野馬除土手」と呼ばれています。

白井市はかつて牧が設置された土地でありますが、野馬除土手が現存する箇所はごくわずかです。
八幡溜の野馬除土手は、江戸時代から残る貴重な遺構なのです!!


さて、本題にもどりまして、講演会の様子をお伝えします。

まず当会代表の寺園より、八幡溜の解説当会の紹介をさせていただきました。
そして、白井市教育委員会の戸谷敦司講師をお招きし、八幡溜野馬除土手の歴史と、文化財指定されたポイントを丁寧にお話いただきました。

現在の地名も江戸時代の牧の管理に関連するものがあり、参加者の皆様はとても興味深くお話を聞いていらっしゃいました。


その後現地に赴き、野馬除土手の見学を行いました。
お天気が回復してよかったです…

↑実際に土手の上を歩いてみました!

また、当会の活動紹介として、メダカ田んぼも見学しました。
残念ながらこの間植えた苗はだいぶ流されてしまったようです…( ;∀;)
逆に参加した方から稲作のアドバイスをいただく場面も。ありがとうございます!!


こうして無事に終了しました講演会。
野馬除土手の歴史と奥深さに非常に興味をそそられました。
地域の歴史を知ることはとても大事で、その遺構が残るというのは大変素晴らしいことです。
(なにも知らなければただの土手ですからね…笑)
開発で失われた土手も多い中、こうして残る八幡溜野馬除土手は本当に貴重なんだと改めて感じました。

住宅地に残された江戸時代の遺構、そして数々の生き物たち…八幡溜って本当に面白い場所ですね♪
もっともっとこの魅力をアピールしていきたいと思います!!