昨年の5月29日、突然の大出血に見舞われてそのまま入院生活になったということはこちら で書きました。
入院生活は20日に及びましたが、前置胎盤というのは、ご存知の方も多いとは思いますが、痛みも苦痛もなく、なんの前触れもなく、突然子宮が収縮したり、お腹の赤ちゃんが動いたりなどの原因があると、出口に近い胎盤が流れ出してしまうという、コワイものだそうで・・・
確かに大出血のときにも何の痛みもありませんでした。
それでも、私は、9月からの北京渡航が何とかなるのではないかと思っていたのですが、
先生も、看護師さんも
「渡航?ありえないでしょう」
「仕事ですらもう休んで安静にしてもらわないと」
「ここでは輸血ができないから、場合によっては、大学病院に転院してもらうことも」
「出産は帝王切開になるだろう」
とまでいわれ、驚いてしまいました。
とはいえ・・・安静以外に方法がないそうで。
胎盤は、大部分の人は、赤ちゃんの成長とともに子宮が大きくなるので、上の方に上がっていくそうです。
だけど、一部の人は、胎盤の位置が変わらないままもあるそうで、その場合には、普通分娩は難しい(胎盤が先に出てしまうと、お産の途中で赤ちゃんに酸素や栄養がいかなくなってしまう。また、出血も多いため、母体も危険)そうです。
お手洗い、シャワー以外の外出を禁じられ、連日それまでの生活とのギャップに苦しみました。
パソコンを届けてもらい、せっせと仕事のメールをチェックしたり、職場に指示や依頼を出したりするものの、自分が全く動けないもどかしさ。
そして、せっかく準備してきた留学にいけなくなるという落ち込み。
大輝も毎日、仕事を抜け出しては、洗濯物を届けてくれ、また、洗濯物を持ち帰ってくれていたのですが、そんなある日、ぐずぐず言っている私に、
「ソフトバンクの孫さんは、病気療養中にものすごい量の本を読んだというよ。愚痴ばかり言ってても仕方ないじゃない?」
と言ってくれたのです。
そんな目新しいことを言われたわけではなかったのですが、ぐずぐずとへこみ、パソコンばかり見ていて、お見舞いにいただいた雑誌をめくっていただけの私、何だか前が開けたのでした。
そうだ、出産まで下手したら動けないのだったら、
・たくさん本を読もう。
・編み物をしよう(生まれてくる子のために)
・来年改めて留学に行けばよいから中国語の勉強を続けよう
と決め、少し心が持ち直してきたのです。
*しかしながら、留学は、その後せっかく合格したのに、自身での入学手続きができなかったため、合格資格は失効になってしまいました・・・
そして、出産までの間の半年、孫さんには到底及びませんでしたが、本だけで30冊は読みました。
中国語のテキストもかなりやりました。
少しずつ良かったものについても紹介していきたいと思います。