第44回 重リコイル【KSC センチュリオンアームズ CM4 ERG】 | イナギFIVE-0 エアガンライフ

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KSC センチュリオンアームズ CM4 ERG
・フルメタル
・ニッスイ9.6V(リポ11.1V)

・リコイル

 スペツナアームズにいったん装着したダニエルディフェンスのRASをやっぱり取り外した。でそのダニエルディフェンスをセンチュリオンアームズCM4に取り付けた。


 このセンチュリオンアームズCM4は、リコイルガンであることが最大の特徴だ。BOLTでリコイル電動ガンにすっかりのめり込んでしまった。そうすると他のメーカーのものも気になるが、他にはKSCしか見当たらない(もうひとつマイナーだがアローアームズのスカーHがあるようだ。マルイは論外ということで)。昔のKSCの技術力は一定の評価をするが、最近は自社開発はしていないとか? これも台湾製KWA社のOEMとのこと。KWAブランドでも販売されているらしいが、リコイルの感じが若干違うらしい。情報が非常に少なくて詳細は不明だが。


 このCM4はセンチュリオンアームズ公認で、4面レールのスタイルは私の大好きなところ。ただしこのRAS、上下幅がダニエルディフェンスよりも広く、微妙に気に入らなかった。だから今回ダニエルディフェンスに交換して願ったり叶ったりだ。


オリジナルはこんな感じ。

 またPTSの公認もあるようで、大容量ストック、バーチカルなグリップなども魅力的。ただし、PTSながら前後のサイトは何これというチープな感じでガッカリ。

 持ってみると本体自体は品質感は非常に高い。高級感がある。ただし、重い。他のメタルボディのM4と比べると、これ何が重いの? というくらいずっしり金属的な重さを感じる。

 で、実射だ。レアなリコイルガンだけに、一番最初に実射する時は非常にドキがムネムネした(笑)。トリガーを絞ると、ドッカン、ドッカン……。重い、がそれ以上に遅い……。なんだこの遅さは? 仕様がニッスイ9.6Vなので、まずは7.4Vリポをつないだが、バッテリー切れ寸前のような動き。このCM4はKSCが発売している他のM4リコイルガンよりサイクルが速い仕様になっているとのことだが、じゃあ他のはどんだけ遅いの!? と思ってしまう。


 ならばと11.1vを接続。今度は快調だ! ドガッ、ドガッと重いリコイル! BOLTとは全然違う。重い! これはなんだろう、ウェイトが重いのか? フルで撃つと、その重さがさらに感じられる。けっこうな迫力だ。サイクルも15発/sくらいは出ているようだ。


 リコイルガンのこの撃ちごたえを何とか伝えたくて動画を撮ってみた。


あ、セミで撃つのを忘れた……。NGね……。

改めて、

 ……電動ガンって動画にするとチープな感じになっちゃうのね……。うまく伝わるかなぁ? エジェクションポートカバーが閉じているが、マルイやBOLTとは異なりカバーやダミーボルトの連動アクションはない。

 このCM4に比べると、BOLTの方のリコイルは重さは控えめだが、速い、シャープな部分がある。どちらかといえば好みはBOLTだが、CM4も捨てがたい。これはこれで面白い。


 実射性能を見てみる。0.2ゼロホップでの初速は88程度。まあまあだが、0.25実戦初速になると70程度にまで下がる。これは少し下がりすぎだろう。30cmを少し超えるインナーバレルが原因だと思う。しかし、30mくらいはまっすぐ飛ぶ。標準レベルには達しているし、変な癖はない。が、弾道になんだか物足りなさがある。ホップが掛かってないといおうか。これ以上回すと鬼ホップになるというところで調整しているのだが……。

 そこで、チャンバーを分解してみた。同軸で悪くない感じだ。押しゴムもマルイと同等に見える。ただホップの突起はV字タイプだ。私はV字でいい思いをしたことがない。なのでこれを宮川のマルイタイプに交換した。そうすると目に見えてよくなった。安定感があると言おうか。ただし、飛距離が少し短くなったように思えたし、元々初速が控えめなので、スプリング交換をすることにした。

 このCM4もある意味ではQDと言えるかもしれない。メカボを取り出し分解しなくても、ストックチューブをばらせば、中のスプリングにアクセスできる。チューブ内にはリコイルを発生するウエイトが入っているのだが、これとスプリングがつながっているような構造だ。BOLTよりもマルイ次世代に近いように思える。

 ただ、以前にBOLTでスプリングを換えたところ、リコイルが弱くなったことがあった。今回も少し強いかなと思うスプリングを入れたのだが、リコイルは見事に弱くなった。標準では等ピットが使われているが、私が入れたのは不等ピッチ。BOLTもそうだったし、どうやら不等ピッチがリコイルのおいしい部分を吸収し、弱めてしまっていると考えるしかない。そこで今回は、スプリングはオリジナルのままでピストンの中にスペーサーを入れて初速アップを図った。これもQDだからやる気になったといえるだろう。結果として3枚のスペーサーを入れて、初速94まで上げることができた。0.25の実戦初速でも81程度と十分な初速だ。

 最低限のカスタムでなかなかいい感じに仕上がった。これならゲームで使っても引けを取らない。ただまあ、本体も重いし、重めのリコイルで疲れそう。当分はゲームでの出番はなく、撃って楽しむだけになりそうだ。

結論
電動リコイルガンとしては、独自の個性がある。全体の品質は高く、実射性能も標準レベル。ゲームで使うというよりも、撃ってリコイルを楽しむ方が向いている。