APS ファントム エクストリームズ マーク10
・メタルボディ
・7.4V
・電子トリガー
以前に友人からAPSのM4のストックをもらったが、マルイやキングといった互換M4のチューブに入らなかった。なんだか微妙に規格が違うんだなと思い、イメージが少し良くなかった。
最近、何を思ったか衝動買いしたのがこのAPS。ファントム エクストリームズ マーク10というのは、比較的新しいモデルのようで、電子トリガーを搭載しているという。このモデルはアウターバレルが極端に短く、これなら電車などでゲームに行く際に持ち運びが楽そうだなと思って気軽に買ってしまった。デザインもちょっとカッコいいではないか。
最初に撃った時は、電子トリガーもあって、案外レスポンスいいじゃん、といううれしい驚き。また初速が0.2ホップ開放で94も出ており、0.25実戦弾速でも84。前のオーナーが手を入れたんだなと感じられた。10cm程度のバレルでこんな初速が出るのだから、スプリングはけっこう強いものが入っているのだろう。それもあってモーターがダルかったのか、マルイのEG1000に換装されていた。ホップチャンバーもACE1の同軸タイプで、ガタつきをなくすようなフィッティングがされていた。同好の士がいじったモデルを見るというのも楽しいものだ。
実射してみたところ、高い初速で35mくらいは軽々飛んでいく。集弾も思った以上にまとまっているが、やはりハンドガン並みの短銃身、なんとなく不安定な感じは受ける。発射音は、短銃身のためかパンパン系でややうるさい。
APSはよく安物だと言われるが、外観などは独自のシャープなデザインを含めてむしろ高級感がある。ただしこのモデルも、なんといおうか、全体的にクリアランスが広いように感じられる。例えばメカボの動く音がガシャガシャした感じだし、チャージングハンドルやダミーボルトの動きも隙間が多い印象。マガジンハウジングも、私が持つほかのM4のどれよりもマガジンがぐらつく。絶対に自重落下しなかった某社のマガジンも、このAPSでは楽々自重落下した。冒頭のストックの件もそうで、APSのストックチューブが細身でクリアランスが大きいということかもしれない。
また冷静に考えると、電子トリガーの割にはレスポンスは（遅くはないが）普通っぽい感じもする。前オーナーも7.4Vながら2000mAという大容量のバッテリーを敢えて外付けで使っていたようで、それもレスポンスや動きの改善を考えてだろう。私は一度だけ危険を冒して11.1Vを使ってみたが、かなりシャープになった。これはいい。セミだけなら、なんとかもちそうだ。
私のAPSに対する先入観よりはずっといいし、電動ガンとして標準点より少し上のレベルの出来ではないかと思う。ダメな所はない。ただ、やはり撃っていてガシャガシャとクリアランスが大きい音がして、マルイの作動感のようなしまった感じがないのがちょっとね。このモデルについていえば、リュックにも入るコンパクトさと意外な高初速がメリットだが、いつまでも手元に置いておく魅力にはやや乏しい気がする。
後日、短銃身を生かしたインドア用とすべく、初速を実戦弾速78くらいまで下げた。それでも野外ゲームでも使えるくらいの性能はある。
結論
デザインはカッコいいし、外観の品質はいい。ただし全体的に作りがユルい感じ。メカボのクリアランスが大きいように思える音がする。ゲーム等で普通に使う分には不満はない。