ハチの○○な話 -14ページ目

年越す前には自分を乗り越えろ

あけましておめでとうございます。

皆さんは年越しはどのようにお過ごしされましたか?

家族とゆっくり年越し蕎麦を食べて過ごしたり、恋人や友達とカウントダウンに行ったり、裸で初詣に行ってみた…り…したら大変ですね。

もう参拝どころの騒ぎではないか。

お願い事は

「早く家に帰れますように。」

これしかありません。


きっと鉄格子が賽銭箱のアレに見えて、お賽銭を投げてしまいますね。

そんなとこないか。そうか。


私の年越しは、大変でした。

以前手術したので、年末に定期検査の為に病院に行ったら、

「鬱ですね。ひどくなると死を考えてしまう人もいるので、早めに治療した方がいいと思います。」

と、言われました。

まだ裸にもなっていないのに、これじゃあ私が鉄格子行きじゃないか。


お願い事はただ1つ。


早く家に帰れますように。


とりあえず、「鬱」と言われて引き下がる私ではありません。

もちろん否定しました。

「先生、一見すると私は馬鹿っぽく見えますが、それは鬱ではありません。
必要であれば先生も一度ブログを見て下さいね。
この際だから、アメンバー申請してもいいですよ。」


私の必死の抵抗にも関わらず、私の言葉は彼には届かなかった。


「重度の鬱ですね。」


先生やめて。

お願いだからそんな眼で見ないで。


っということで、年末になって部屋の大掃除と心の大掃除を急いで終わらせまして、新年を迎えることが出来ました。

どんなに馬鹿でも、真っ直ぐに自分を信じて。

本年もよろしくお願い致します。



ハチ

クリスマスには奇跡が起きる

ワオーン!ワンワンワン!

チャイムの音と共に、犬の鳴き声が聖なる夜の静寂を切り裂いた。

チャイムを押した男の名前は、ハチ。

これは犬のお話ではありませんよ。

実は、私もチャリティーサンタというボランティアにこっそり参加させていただきました。

ガチャ。
っという音がすると、ドアがゆっくりと開き、男の子がこちらを凝視しています。

眼を合わせると、男の子は動かなくなってしまいました。

いや、動かなくなったというよりも、動けなくなった、というありきたりな表現の方がそれっぽいかもしれません。

私達が眼を合わせてからどれくらいの時間が経ったのでしょうか。

5秒くらいか。そうか。

でもその5秒間が、その時の私にとっては、夏休み前の校長先生のお話よりも長く感じられました。


「ホー、ホッホッホッホ!メリークリスマス!○○くんがいい子にしてたから今日は特別に会いに来たよ!」

男の子はまた固まってしまいました。

その時、
「この子にとって今の私は本当のサンタさんなんだ…」
と、強く感じて、今この時だけは本物のサンタさんが引け目を感じてしまう位のサンタさんになろうと決めました。

その時です。
私の頭の中でお母さんからの手紙を読む声が聞こえました。

ハチへ
「ハチ、元気にサンタさんをやっていますか?お母さんは相変わらず元気です。あなたがサンタさんになると言って家を飛び出してからもう何年も経ちますね。例えハチが今どこでサンタさんをやっていても、お母さんはもう何も言いません。立派なサンタさんにならなくたっていい。ただ、ただ、あなたが元気にサンタさんをやっていてくれれば、お母さんはそれでいいんです。p.sお母さんは肉まんが食べたいです。」
母より。


お母さん…

いつかオレ、一人前のサンタさんになるから!
一人前のサンタさんになって、靴下に肉まんいっぱい詰めてあげるから待っててね!

お母ぁさぁあぁぁあん! 
…って失礼致しました。

そして、よし!頑張ろう!
と改めて心に誓いました。

「○○くん、今日はプレゼントを持ってきたんだ。でもその前にサンタさんと約束して欲しいことがある。約束ってわかるかな?」

私が聞くと、男の子はゆっくり頷きました。

「よし。いい子だ。まず、お母さんとお父さんや家族を大切にすること。それから、お母さんが一生懸命に作ってくれたご飯をいっぱい食べること。これからもいい子で元気にしてたら来年も会いに来るからね。」

その時です。

男の子は急いで紙とクレヨンを持ってくると、私が言った言葉を紙に書き始めました。

…そんなことされたら、そんなことされたら、サンタさんは前が霞んで見えなくなるじゃないか。

男の子がその小さな手で、一生懸命に約束を守ろうとしてくれている姿を見て、私は涙が溢れてきてしまいました。

あの子から必要なことをいっぱい教わりました。

子供って私達が捨ててきてしまった「何か」を何でも持ってるんですよね。

「また会いに来るから。ありがとう。」

私はそう言って、家を出ました。

帰る途中も、胸が苦しくなって、私が見てきたいろんな事が頭を過りました。

やっぱりこのままじゃいけないんだって、心が感じました。

私の行動ですべてを変えられるとは思っていません。

でも、誰か一人にでも何かを伝えられるなら、その行動にはそれだけの価値があると私は思います。


神様。
どうか子供達が「何か」を手放すことなく、これからも安心して持っていられますように。


ハチ

お願い事をする時はお賽銭を忘れるな

出版社に履歴書を送る為にポストに投函してきました。

履歴書は返却不可という事で、後で担当者様からご連絡をいただけるみたいです。

証明写真を撮る時に、一回だけだとなんかもったいないから、「やり直し」を押して二回も撮影してしまいました。


しかも二回目は微妙に笑ってます。


いやいや。自分の顔見て笑ってる場合じゃないから。

これ撮り直しだからね。

失敗したらまたお金かかるからね。


そしてまだ面接でもないのに、まるで身体中にアレが…
まるで身体中に心臓があるような、ドクドクッという感覚があります。

あっ、「そこ」はドクドクしてないですからね。

でもほんっとにドキドキしたんですよ!

恥ずかしながら、私は封筒をポストに投函すると、静かに目を閉じて、そして手を合わせると心の中で強く願いました。

「履歴書がどうか戻ってきませんように…」

私の人生が左右すると言っても過言ではないくらい大きな…大き…

あれ。おかしいな。

「履歴書がどうか戻ってきませんように。」

・・・・・

「どうか戻ってきませんように。」

・・・・・

「どうか戻っ…」


・・・・・




なんだ。住所をちゃんと確認すればよかっただけじゃないか。そうか。

よし!気を取り直して。


改めまして…

「どうか書類選考に受かりますように。」



・・・・・


よし!今度は完璧だ!
なんだぁ!やればできるじゃな…やればでき…

あれ。おかしいな。

「どうか書類選考に受かりますように。」





・・・・・



ポストにお願い事って。



・・・・・



ポストにお願い事って。


なんてことだ。

お賽銭は一体どこに入れればいいのでしょうか。


恥ずかしくて顔が赤くなってしまいました。
ほら。恥ずかしくてポストまで真っ赤に…

ってポストは元からか。そうか。


・・・・・神様。

「どうか、どうか知り合いにだけは見られていませんように。」


ハチのLife-Is-Art-弁天池
いつか君が今日を笑えるように、いつかオレが明日を創れるように



ハチ