喋らない息子①。 | 子どもらとはちゃの親子ブログ。

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旦那と、娘(8歳)、息子(5歳)の4人家族。
北の大地で仲良くわちゃわちゃと暮らしています。
育児のこと、仕事のこと、そして夫婦のこと…
真面目に、適当に、楽しく書き綴るブログです。
深く考えているような、そうでもないような。

最初に引っかかったのは、1歳半検診でした。

「単語を3語程度、話すことができますか?」の問いに、

「何も話しませんねぇ~」と、あたしはのんきに答えました。

 

1歳ごろから意味のある単語を話し出すのが「普通」とされているけど、

まぁ、男の子は、女の子に比べて言葉が遅いって言われるし。

上の娘も2歳ごろまでほとんど話せなかったけど、

急にわっとしゃべりだし、今ではうるさいぐらい喋ってるし。

それに、こちらからの問いには、うなづいたり、首を振って

意思疎通がとれていたことも、理由の一つでした。

たまーに、ごくたまーに、車を「ぶ!」と言うこともあったりなかったり?

 

そんなことを保健士さんにお話ししたところ、

「発達の先生と、お話の時間が取れますけど、希望されますか?」と聞かれました。

まぁ、こんな機会でもないと、誰かと話す機会もないし…と思い、

じゃあ、せっかくだからと、希望すると、すぐに個室に通されました。

 

そこには優しそうなおばちゃん先生がいて、

まず息子に向き合い、目を合わせて挨拶をしてくれました。

息子は初めての場所や人に緊張したのか、あまり交流らしい交流はありませんでしたが

先生から色々話しかけたり、おもちゃで遊んでいるところをチェックしていただきました。

そこで先生からかけられた言葉は、

それまであたしが言われたことの無い言葉でした。

 

「彼はね、とても賢いと思います。

こちらの問いかけをしっかり理解しているし、聞く姿勢もあります。

そして、お母さんの話し方も、とてもお上手ですよ。

彼をよく見て、お話しされていらっしゃる。

普段から、たくさん話しかけているでしょう。とてもいいことですよ」

 

そんな優しい言葉をかけてもらって、はじめて、

内心では「息子が話さないのは、あたしが悪いせいじゃないか」と

不安に思っていたのだと気が付きました。

「きっと大丈夫」と思っていたのは、

理由を羅列して、思い込んでいただけなのかもしれない、と。

気持ちを涙と一緒に吐き出すと、とてもすっきりしました。

でも、同時に、この子はやっぱりそういった

専門のフォローが必要な子なのかも…という疑念が大きくなったのも事実です。

 

この時は「2歳まで様子を見ましょう」ということで、

次の相談日の予約をとって、終わりました。

相談室を出ると、さっきまで親子であんなににぎわっていた

保健センターのホールはすでに閑散としていました。

あたしは振り返らずに、足早に帰りました。