昔から『触らぬ神に祟り無し』と言う。
裏返せば『無闇に障ると祟られる』と
言い換えられる。
神は恩恵を下さるだけではない。
時に人間に祟りと言う形で罰をお与えになる。
其は人間が神の御意向に背いた事に対する
報いであるとも言えるのである。
触れてはならぬ領域に踏み込んでしまった故、
『障る』事も時にはある、それも予期せぬ出来事によって。
実は数日前そんな出来事に遭遇した。
場所は周南ライジングホール、
日時は9/26午後19時
その日は稲川淳二先生の
怪談ライブが行われていた。
参加は去年に引き続いて二回目であった。
二回目ともなると初回のような緊張感もなく、
割りと落ち着いて行動する事が出来ていた。
周南市民方々は稲川先生も
絶賛されるほど人が親切である。
何せ一年ぶりなので地図に疎く
道路を歩く人に道を尋ねながら目的地へ急ぐ。
途中お犬様の散歩をされておられた
親子連れと出会い道を尋ねた。
刷るとお犬様を牽引するリールを
お子さまへ預けられ同行して下さった。
当のライジングホールも二回目ともなると
顔をお互い認識できるようになり
スタッフ方々の対応もまさに神対応とも
呼ぶべき対応を頂戴した。
一時間を越える開演待ちも共に開演を待つお客さんとの語らいで瞬く間に開演となり何事もなく時は過ぎていった。
古稀を越え怪談界の神様は衰えを知らず、
寧ろ古稀を迎えた去年より御健勝に見えた。
その話芸足るはもう神の領域に達しており、
二時間余りの講演があっという間に終わった
感であった。
今回も泣ける話から身の毛もよだつ怖い話迄
硬軟取り混ぜたラインナップで観客の息を
何度も飲ませた。
去年と比べ若干今年は怖い話の方が
割合的には高かったと思う。
併しその怖い話の中に実は
『障る話』が含まれていたのだ。
確かに話自体も身の毛もよだつそして
感覚的痛みを感じる話だったが、それよりも『障る』事の方が余程私にとっては怖かった。
何せそこから二日間言い様もない虚脱感に
襲われ起きれなかった程である。
やっとセルフヒーリングにより
少し動けるように迄は回復したのだが、
今週は台風接近も手伝い週末は奪われた
体力と気力の回復に努めたい。
いやはや皆様もくれぐれも『障る話』には
お気をつけを(^_^;)