専門家だからと言って
全て正しいと言う訳ではない。
専門家ではないから
全て間違いと言う訳でもない。
専門馬鹿と言う言葉が示す通り専門性に特化すると近視眼的となり視野が狭くなり、己の知識や経験に溺れると思慮が浅くなる。
非専門家は専門家ではない分、
知識を求め深い洞察を欠かさない。
変に知識や経験に頼らない分だけ、時に専門家より正確な答えを出す事もある。
私の専門は心理学だが
私は心理学に依る事を嫌う。
故に心理学を軸としながらも
汎ゆる分野の知識を求める。
そして多角的視野を持って
様々な角度から分析を行う。
専門家が専門に頼り溺れてしまえば其は素人にも劣る。ミイラ取りがミイラとなるが如くである。
其だけは絶対に専門家は
してはならない。
専門家が専門家足るは
専門的知識や経験に非ず。
専門家が専門家足るは
その覚悟にこそある。
専門家が知識や経験に頼れば
其は既に専門家ではない。
その事を深く心に刻み込んで
おくべきだと私は思う。
勿論自戒の意味を込めて
ではあるが。