桜の木 | yO JAPANの天下獲り日記(シンガーソングライター)

桜の木

前回の「Year/再会」のジャケットにも写っていますが、僕の実家の庭には樹齢200~300年ぐらいの太い桜の木があります。毎年、この季節になると満開の桜を見れるのです。

ですからわざわざたくさんの人で混み合う花見の公園などに行く必要もありません。昔からよく近所の方々が土生家に酒や食べ物を持ってきては宴会をやっていました。

桜の花ビラの寿命は一瞬です。毎年その一瞬の為にその桜の木は1年をかけて準備しているのです。もしかしたらそれは人間の人生を表しているのかもしれませんね。

一瞬の輝きを感じたいが為に必死に日々を過ごしているはず。生きている時間のほとんどが苦しい時間だとすれば、せめてその輝く一瞬の時間だけは満開の桜のようになりたい。

家の桜が生きてきた間、僕のたくさんの祖先もその桜の木を見ながら生きてそして死んでいったと思うと切ないくらいにロマンを感じます。そして僕もいつかこの桜の木に看取られて死んでいくでしょう。

人類の寿命ではとうてい不可能な年月を生き、色々な時代を見守ることが出来るこの桜の木に嫉妬してしまう今日この頃です。