咎人の刻印-レミニセンス- | 葉ぼたんのブログ

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原作は蒼月海里さんの「咎人の刻印」。しかしながら私は全く知らないで観に行きました。松田昇大くんが主演。ヒプステのイケブクロディビジョンの山田三兄弟の次男の二郎役の人ですね。BREAKFREEにも出てたので、相当ダンスが上手い人です。ヒプステでも高野洸くんの隣で踊っていて下手に見えないわけですから、素晴らしい実力の持ち主だと思います。


罪を犯した人間は、その罪の重さと比例するかのように特殊能力を持ち、人ではなくなってしまう。

神無は、咎人。過去にジャックザリッパーと呼ばれ、複数の女性を切り裂いた過去がある。今は御影という友人と便利屋をやっている。

その店に蘭という女性が依頼しに来た。「私を殺してほしい。」

何度自殺しても傷が治ってしまい死なないのだそうだ。それは咎人の特徴でもある。蘭は記憶を失っていて、過去にどんな罪を犯して咎人になったかわからないという。

そんな折、イケブクロの町に暴走した咎人達が現れ、町を壊したり、人を襲ったりし始めた。咎人を取り締まる特殊警察が動くが、なかなか手強い。この暴走は、マドロミと呼ばれる女性の能力であることがわかる。彼女の能力で、咎人達の欲望を増大し、暴走させているのだ。警察に協力していた咎人狩りの東雲もマドロミの罠にはまり暴走してしまう。神無たちと特殊警察は、それに立ち向かう。


舞台はアクションものとして作られていましたが、人を包み込む優しさがラストを飾り、なかなか見ごたえがありました。2時間超えの超大作でした。

中村誠二郎さんが御影の師時任役で出ていました。彼が出れば、当然クオリティが高い殺陣が約束されます。今回もすごい迫力でした。

松田くんの神無は、よかったです。彼の運動神経のよさが十分に生かされた役でした。

準主役の御影は、赤羽流河くん。「主役の椅子はオレの椅子」で、オーディションに勝って主役の5人に入った人ですね。番組中はパッとしなかった(ごめんなさい)が、ルックスはめっちゃよかった人でした。あの時点でこの舞台の準主役の座は決まっていたのだろうなと思いました。


情報屋の重光として荒木健太郎さんが、特殊警察の籠として佐藤永典さんが出演してました。

私はこのお二人と言えば、「ギャングアワー」の作品の関係がすごく好きで、それを連想してしまいました。ギャングアワーでは、あらけんさんがギャングボス、さとちゃんが裏切る部下だったので、今回の役との共通性は全くなかったのですが、今回の作品でお二人が小学生の喧嘩のように絡むシーンがあり、とても楽しめました。

当たり前ですが、お二人とも演技が凄く上手くて、役柄を上手く表現し、客席を湧かせていました。


中村さんの殺陣は、さすがでした。長い棒の武器を使ってましたが、本当に強そうでした。彼は、カーテンコールで「この広くない舞台で殺陣をやるのは大変なんですが、この子達(主役の二人のこと)はよくがんばってくれました。」とコメントをしてました。

松田くんは、ダンスがあれだけ上手いので、運動神経も抜群なのだと思います。とても動きがよく、見ていて気持ちよいアクションでした。

ロビーには松田くん宛のお花がいっぱい来ていました。新しいスターの誕生かもしれません。


カーテンコール写真OKだったので、載せておきます。ファンタジーが好きで、アクションを観たい方はぜひどうぞ。紀伊國屋ホールで28日まで上演中。