こんにちは(^^)/
強迫症や不安症の悩みに関して、【筋力】に例えてみると、少しイメージをしやすいかなと思い、今回はそのことについて書いていきたいと思います☆
人は生きていく上で、様々な筋力を使っていますよね。
仕事や家事をする時にも、全身の様々な筋肉を使います。
散歩をするだけでも、脚力を使いますし、
買い物に行って、カゴを持つ時には腕力、握力を使ったりします。
運動する時はもちろんですが、生活していくだけでも全身の筋力を毎日使いながら生きているのです。
でも、筋力は使わないとどんどん落ちてきますよね。
例えば、
疲れるからといって運動することをやめ、
仕事も在宅ワークにして外に出ることもなく、
買い物はネットで注文しすべて郵送にして、
同じ場所にじっとしているだけで、
あらゆる肉体を使う行動をしないようにすると、全身の筋力が徐々に落ちてきて、
しばらくすると、少し出歩くだけでも息が上がってしまうようになるかと思います‥
コロナ禍で自宅待機が続いた後に、筋力が落ちてしまって通常の生活や運動で怪我をしてしまった人が多数いたのは記憶にも新しいですよね。
強迫症や不安症は、これにちなんでいうならば、
まるで筋力が落ちて行動をすることがあまり出来なくなってしまったように、心の【不安に耐える力】が極端に低下している状態だと言えるのです。
どういうことかというと、
人間の心の中には、もともと【期待】と【不安】は同時に存在しているものです。
よりよく生きていきたいと思う人には、同時に必ずその中に不安も含まれているのです。
しかし、その不安を持つこと自体がいけないものだと思って、ひたすら【不安/恐怖】の方だけを自分の中から取り除こうとし続けたことによって生じる悪循環が強迫症や不安症につながってゆくのです。
自分の中に生じた不安に対して、
洗浄や確認、儀式行為等の強迫行為をすることによってすぐに取り除いて、一時的な安心を得たり、不安な場面を回避をしたくなると思います。
それを繰り返している内に、いつの間にか【不安に耐える力、不安を自分の中に抱える力】が弱ってしまい、少しの不安感にも耐えることができなくなってしまった状態なのです。
こんなにも毎日が不安で、強迫の恐怖で苦しん耐えているのに、、と思うかもしれませんが、、
・洗うことによって、
・確認することによって、
・回避することによって、
・代わりに他の人にやってもらうことによって、
・大丈夫だよと周りの人に保証してもらうことによって、
目の前に浮かんできた不安を持ちこたえていくのではなく、
一時的に解消してしまうがゆえに、
次にはもっと小さなことに不安を感じ、
その小さな不安すらまたすぐに消去したくなってしまうのです。
それはまるで、肉体にかかる負荷をすべて取り除いて、全身の筋肉が落ちて、できることが段々と減ってきてしまった状態から、
さらに疲れないように、負担がかからないように、自分の筋力を使わない生活をし続けることによって、日常生活を送ることさえ苦しくなってしまった状態と同じことなのです。
◆回復していくためには‥
では、この状態から回復していくためにはどうすればよいでしょうか?
怪我をしたり、筋力がなくなってしまったところから回復していくためには、必要なのはリハビリですよね。
少しずつ簡単なリハビリをすることから始めて、
軽めの運動などを通して徐々に筋力を戻していくことで、
様々な活動、運動をすることができるようになりますね。
そのように、不安や強迫で悩む方も、少しずつ【不安を持ちこたえていく力】をつけて行く必要があるのです。
その方法として、例えば
認知行動療法であれば、
「不安階層表」で不安を感じることを順番に並べて、その一つ一つに暴露(さら)していく方法がありますよね。
それはまるでジムにいって、少しずつバーベルの重量を重くしていて、筋力をつけて、徐々に重いものを持ち上げられるようにトレーニングしていくようなイメージでもあります。
また森田療法の「恐怖突入」「あるがまま」ということであれば、
日常生活の中で不安を感じながらも、必要なすべきことをしながら悪循環を打破していきますが、
それは、家事や仕事や趣味など人が生きていくのに必要な生活をしていれば、それに伴って必要な筋力が自然とついて、結果として行動範囲がどんどん広がってゆくようなイメージでもあるのです。
今日は不安や強迫の問題をイメージしやすいように一つの例えをもってお伝えしました☆
肉体のことであれば、目に見えるからリハビリがしやすいかと思いますが、
心の中の目に見えない部分も、どういう状態なのか自分でイメージを持てると、自分のすべきことが少しずつ見えてくるようになりますよ(^^)/
強迫や不安で悩まれる方は根っこの部分では本当に頑張り屋さんな方が多いですからね(^_-)
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