こんにちは(^^)/
今回紹介させて頂く回復本は
『森田療法で治す不安症・強迫症』という本です('ω')
中村敬先生が大和出版より2022年に初版を発刊された比較的新しい本になります★
本全体はいくつかのパートに区切られており、今回はその中で印象的なパートを少しだけ紹介させて頂きたいと思います~
まずPart1では
【不安症や強迫症になるメカニズム】について解説されています。
森田療法でいう「思想の矛盾」と「精神交互作用」という二つのキーワードを使いながら、不安症、強迫症が成立する仕組みを詳しく説明して下さっています。
「精神交互作用」とは注意と感覚の悪循環です。
体調にささいな違和感を覚えて不安になると、注意を集中するために違和感が増し、さらに不安になります。
中略
「思想の矛盾」とは、不安や恐怖を感じてしまう現実の自分と、知性で描いたあるべき自分とのあいだで、葛藤が生じること。
不安をコントロールしようとして葛藤が生じ、生活が損なわれてしまうのです。
<15ページより引用>
この二つの概念は言葉だけではちょっと硬く感じるかもしれませんが、この本では一つ一つの症状に、この二つの概念を当てはめて図解しながら、「どうのように悪循環が生じているのか?」が分かりやすく説明されています。
回復していくためには、
自分の中で生じている心理的な悪循環の仕組みを理解することが実はとても大切なことだと私も考えていますので
「なぜ自分にこのような症状が生じてしまったのか?」について知るのに、とても参考になるのではないかなと思います。
そして、もう一つ特徴的な点として、Part3において
改善方法の【セルフレッスン】について書かれています。
筆者から7つの問いかけがされていて、それに答えていくことで、改善していくために自分で取り組める方法が提示されています。
森田療法について、解説されている本はたくさんありますが、
自分で実践する方法まで落とし込まれているのは
かなり新しい切り口ではないかと思いました(^^)
今回の回復本の紹介はここまでにします。
~あとがき~
この本を読むと強迫症も不安症も、心理的にはほとんど同じ仕組みで生じていることが分かるかと思います。
私が「強迫症&不安症専門カウンセラー」としてあえて二つのテーマを掲げて活動しているのも、実はこの背景があるからなんです。
私自身も長年…
強迫症でありながら、不安症の傾向がありましたし、
またカウンセリングをしていても
不安症で悩みつつも、同時に強迫的傾向を持っている方も多くいらっしゃるなぁと感じます。
最終的に症状の出方が少しずつ違うだけで
心の中で生じているメカニズムとしては、ほとんど同じ言葉で説明することが出来るのかなと考えています。
<特選コラム:ご本人向け>
◆【回復の過程の全体像】が知りたい方に。
◆生活での【具体的な対処方法】はこちら★
◆回復に【必ず必要になること】とは?
<特選コラム:親御さん向け>
◆悩む子供に【家族が出来ること】とは?
◆悪循環をほぐす【共感的会話術】とは?
すべて公式LINEから無料で読むことが出来ます☆
◆ご相談者様の声はこちらから↓↓
◆当相談室のホームページ↓↓