『BIRTH〜』裏用語集! | 辻明佳のナイフとフォーク

辻明佳のナイフとフォーク

旅、お料理、ときどき女優。

『BIRTH~』の舞台裏をのぞく
「裏用語集」を作ってみたよ!

この「裏用語集」、
バッコス常連客演さんの斉藤優紀さんがいつも作ってくれていて
毎回楽しみにしてるんだけど
今回はゆうきさん不在!
でも読みたい!

というわけで私が引き継いでみました(・∀・)
いちおうご本人にも許可いただいたよ☆

思い立ったのが小屋入り後なので、楽屋が別々だった方々や
シーンで絡まない方のネタがすくなくて申し訳ないの!
新たなネタを仕入れたら第二弾を書きますのでよかったら投稿お願いします!\(^o^)/

関係者のみなさま、ゆうきさんの言葉まんまですが、失礼なことがあっても、愛ゆえなので笑って許していただけるとありがたいです!

ではどうぞ!


【悪魔の噛み跡】
セルパ役・劇団員の丹羽 隆博の腕に突如として現れた、謎の傷。噛まれたような点々のかさぶたと内出血が呪われし紋章っぽい。


【岩田さん】
三丸自動車現地法人社長・岩本さんが何度も「岩田さん」と呼び間違えられるというギャグ。
最終的にすべてボツに。
「岩田さん、」「岩本です」と食い気味に訂正するのがポイント。


【イントロクイズ】
男子楽屋で本番前にはやった遊び。
元海軍提督ルイス役の小林至さんが鏡前の席に着くタイミングで始まる。
クイズと大喜利の境が限りなく曖昧。


【ウォ  】
セルパのセリフ「監視、訓練、武器の点検を」の最後の「を」を、ある日突然「っウォ!」と強調しだしたにわくん。理由は今もって不明。
そのうちテロリスト仲間の名前にも一字ずつウォをつけはじめ(例.ロハス→ウォハス)、最終的にティトは「ウォ」一文字で呼ばれるように。


【運命の出会い】
物語の序盤、テロリストのセルパと大統領の娘フアナが、舞台中央で無言ですれ違う一瞬のシーンのこと。
照明の郡さんがそう呼んでいたことを、役者一同場当たりで知る。


【「エリンガ  ぐり!」】
役者紹介でにわくんがしきりに恐れていた言い間違い。正しくは「グリンガ  愛梨(えり)!」。お客さんがぐらの登場を期待してしまうので絶対に避けたい。


【「おいしいのになあ」】
パーティーのシーンでドリンクを勧められ、仕事中だからと断ったカメラマン・平田くんに、給仕に扮したセルパが放つ一言。「じゃあ俺が飲も」「ちっ(舌打ち)」など、無限のバリエーションがあった。記者の大野は、平田くんに毎回「こんなこと言われました」と報告を受け「そうなのー、やだったねーがんばろうねー」となだめるのが恒例となった。すべて、別チームの会話が進んでいる間の口パク芝居。


【おじさん】
今回初めてバッコスについてくれた舞台監督の川田康二さんのあだ名。語源は謎。劇団員の丹羽くんも一部から「おいたん」と呼ばれているため、まぎらわしい。


【落っこち】
丹羽くん演じるセルパが、銃撃戦に斃れるシーン。大開きになった二階の窓から一切床を見ずに背中で落ちる、目玉の演出。丹羽くん自らによる、怪我をいとわない提案で実現した。裏ではクッションのためにおふとんを敷いたり、窓をおさえたりとてんやわんや。


【オープニング】
しょっぱなのシーン。音楽に合わせてストップモーションになったりストップを解いたりするが、なかなか全員がそろわず、いちばん最後まで苦労した。「次こそ決める!」と意気込むベテラン女性陣がかわいい。


【カピバラさん】
主宰・森山 智仁がこよなく愛するキャラクターの、おっきくてふかふかのぬいぐるみのこと。
落っこちのクッションのために森山家から動員され、枕の位置にあてがわれたが、丹羽くんはいつも腰から先に落ちるため「カピバラさんほんとにあの位置で大丈夫?」と何度も丹羽くんにたずねる、辻明佳。
ちなみに落っこち以外のシーンでは、出番を待って座っている辻の抱き枕になっていた。


【寒天】
パーティーのシーンで招待客が持っていたワイングラスに入っていたのは、じつは食紅で色をつけた寒天。常温で固まるのでこぼれないし、色つけも自在、なにより安い、と優れものだが、小屋入り5日目でいっせいにカビが生え、全とっかえする。


【気入れ】
気合いを入れるかけ声のこと。今回はテロリストチームを筆頭に、よくからむ人たちの間で様々な気入れが生まれた。
・テロリストチーム「M! R! T! A! トゥパクアマール、ファイ、オー!」
・麻雀チーム「まーじゃーーーん、ファイ、オー!」からのセリフ合わせ
・共栄通信の二人「共栄ーーー、ファイ、オー、ファイ、オー、ファイ、オー、共栄ーーー、ファイ、オー」
・キャッツアイチーム(後述参照)「キャーーッツ、アーーイ!」


【着物組】
フアナ役・劇団員の金子優子、花子役の冨澤菜穂子さん、直美役の瀧澤千恵さんの三人のこと。オープニングから和服で登場するので、準備がなにかと大変。


【キャッツアイ】
カメラマンの平田くんが自ら人質になるために公邸に戻るイメージシーンで、平田くんを「えらい! 」「素敵よ、平田くん」などと褒め称える、直美・花子・ミシェルの三人組のこと。ひととおり褒めたあとに「フウーー☆」とキャッツアイっぽいポーズを決めることから。花子役の冨澤菜穂子さんが「30年若返る」とノリノリで、たいへんなごむ。


【金属アレルギー】
衣装で金属のネックレスをつけていた辻・金子がひそかに戦っていた災厄。ギリ9ステージもったが、いまだに首まわりブツブツ。


【クソにまみれろ】
グリンガ役・劇団員愛梨のセリフ。なかなか和歌山なまりが抜けず苦労していた。お手本を復唱する愛梨の横でめちゃくちゃなイントネーションで発声し、混乱させるといういじわるがはやる。


【グラシアス】
1.スペイン語で「ありがとう」の意。
2.赤十字から手紙をもらう時に、岩本役・松田輝一くんが放った一言。「おいでやす」のイントネーションで日本語っぽく言うのがポイント。キャストからは好評だったが、中日に演出から「すごく発音のいいサンキューベリーマッチ」に変更され、さらに次の日には無難に「すいません」におちつく。


【黒十字】
岩倉真彩さん演じる赤十字・ミシェルがふとした瞬間に垣間見せる、ダークな一面のこと。最終的に暗黒部分は払拭され、明るく優しいみんなのアイドルができあがった。類義語に「いわくろまあや」がある。


【献花シーン】
物語ラスト、みんなが死者のために祈るシーン。しかし献花メンバーの半数以上が花ではないものを供えるので、ミシェル役まあやは「おそなえもののシーン」バレル役井上和也くんは「手向け」辻は「お参り」など、各自好きなように呼んでいた。そんなだから「次けんかシーンね」て言われるたびに、毎回一瞬「喧嘩シーンなんてあったっけ?」てなる。


【現実逃避】
修道女ロリー役・佐藤沙予さんと、直美役・瀧澤千恵さんによる、きついスケジュールを信じたくない時のやりとり。
例)「ちえぞうさん、なんか今日、もう1ステあるらしいよ」「そんなーさよちゃん、またまたあー」「そうよね、1時間後にはもう集合だなんてまさかそんなわけないよね」「そうよー……」「「……現実逃避」」
ここまででワンセット。ちえぞうさんが終始爆笑してるのがポイント。


【「このフィルムと取材メモを上司に渡して……」】
から始まるカメラマン平田くんの、約1分にわたる長ゼリフ。解放される権利を岩本さんに譲ると熱弁する、シリアスでドラマチックなシーンだが、実は前述の「岩田さん」「岩本です」をはじめ、随所に小ネタをちりばめたギャグバージョンが存在する。けっこう本番直前までまかり通っていたが、ある日突然すべてボツに。まあ、そりゃそう。


【500羽鶴】
献花シーンで岩本さんが供えた小道具。キャスト全員が稽古の合間にせっせと協力してくれ、なんと一日ですべて折りあげた。


【差し入れ天国】
バッコスはありがたいことに、差し入れをいただく量がとても多い劇団らしい。栄養ドリンクに至っては役者数×ステージ数を上回る量が届き、飲み放題状態。私は初日明けてからはほとんど買い物をせずにすみました。みなさん本当にありがとうございます! だがまれに「差し入れ天国、また来て地獄」なケースも。千秋楽に生ものや重いものをいただくと、みんな消費に必死。


【座敷童】
パーティーシーン中、高台の窓の裏で出番を待っているテロリストグリンガ役・愛梨とメリッサ役・渡辺咲季さんのこと。稽古中、フアナにインタビューしながら窓辺に寄ると、目が合う。芝居のじゃまにならないよう、ちぢこまってしゃがんでいるが、手をふるとそっとふり返してくれる。


【サッカー】
テロリストたちがサッカーをするシーンのこと。
ボールを客席に落とさないのはもちろん、決められたタイミングで、ミスを装って高台の上にボールを飛ばす、はねかえって落ちて来ないように絶妙にボールの勢いを殺す、などなど、実はものすごく緻密な作業をしていた。サッカー部ひとすじだった丹羽が指導役をつとめたが、さきはサッカーほぼ未経験、愛梨に至ってはボールというものにほとんど触ったことがなかったという。みんなポテンシャル高すぎ。このシーンを見るたびに、ほんと私テロリスト役じゃなくてよかったと胸をなでおろしていた、球技音痴の辻。


【ジェントル】
青山守孝役・植松宗祐くんのこと。女子が重いものを持ってると、自分が大荷物でも必ず声をかけてくれる。
例.「さすがジェントル」「ジェントルが過ぎる」


【社長】
三丸自動車現地法人社長・岩本さんのこと。民間人なのに監禁されていることに不満たらたらだったり、社長という肩書きにものすごい誇りを持っていたり、名刺入れが金ピカだったりと、「小者・成金キャラ」がどんどん確立されていった。
「部長さんでしょう」「社長です」、追い詰められて一言「……せっかく社長になったのに」、「一人称としての社長」などの数々の名作ネタが生まれるも、最終的にはすべてボツに。


【雀荘しまだ】
主宰森山の家で、不定期に開催される麻雀パーティーのこと。今回は麻雀のシーンに関わる人たちが一堂に会して、麻雀のルールや所作を勉強した。ちなみに、麻雀初体験という設定のロハス役・佐藤聖也くんは、実際はかなりの打ち手。


【シュー】
消臭、制汗、ヘアセットなどのためにスプレーすること。また、スプレーそのもの。
「シューします」「そこのシュー取って」のように使われる。


【「好きなジャガイモは何ですか?」】
大野がフアナにインタビューするシーン、口パクながらだいたいの内容を決めていたが、稽古終盤まで遊んでいた大野役・辻明佳の最初の質問がこれ。ちなみにフアナの回答は「インカのめざめ」でした。本番ではいちおうまじめに政治のこととかを話してました。


【スポイン語】
人質たちが手紙を書くことを許された唯一の言語。丹羽くん演じる厳格なテロリストリーダー・セルパが「外からの手紙もすべてスポイン語で書かせ、我々に見せろ」と人質たちを威圧した。もちろん正しくはスペイン語。


【セルパが病気だ】
丹羽くんがおなか痛かったりした時に、ルイス役・小林至さんが放った一言。「セルパが病気だ。繰り返す。セルパが病気だ!」ちなみに政府軍の突入の合図は「マリアが病気だ」。


【ちびっこギャング】
愛梨が扮するテロリスト・グリンガの服装。また、前説で、ちっちゃい愛梨ががんばってむつかしいことをしゃべっている様。


【机ドン】
壁ドンならぬ机ドン。「金輪際会えないかもしれないからって、やらせないよ?」と軽口を叩く記者・大野に、カメラマンの平田くんが机に両手をドンしてたしなめるシーンのこと。あまりの顔の近さに、辻が照れて稽古にならない。


【哲麺からのぼたん】
本番3日目、みんなでがっつり飲んだあとに、大塚にあるとんこつラーメンの名店「哲麺」と「ぼたん」を一人ではしごした、トゥデラ外相役・松尾武志さん。哲麺に至っては替え玉までしたらしい。その理由が「まだおなか空いてたから」とかではなく「急に九州ラーメン食べ比べしたくなって」だったのも一同を震撼させた。類義語として「ひとつめのお弁当」等がある。


【テロ】
犬の名前っぽいと話題に。
例)「テロー! ごはんよ、テロー!」
不謹慎。


【天使】
何度もバッコスに出演してくれている長野諒子ちゃんのこと。
赤十字・ミシェルの役のイメージについて話し合っている時に、表裏のない明るさの例として諒子の存在が挙げられ、陰で「天使」と呼ばれるように。天使とは、池袋のラーメン屋で会える。


【どら焼き】
舞台監督で無類の甘党である酒井健太さんが「宇宙一おいしい食べ物」とたたえるおやつ。今回、バラし日までは他現場に入っていた健太さんのために、みんなでおかし袋をみつくろってプレゼントしたが、「じつは中日にどら焼き来てたんだ」と丹羽くんに告げられ、無言でがっくりと肩を落としていた。


【南か西か白】
麻雀のシーンで、チートイツを上がったロハスに「うわ、いいとこで待ってる」とトゥデラが感心するのだが、イレギュラーな役である「チートイ」の「いい待ち」って何だ? と麻雀好きの間で話題に。捨て牌によるけど、とにかくマイナーな字牌、ということで意見が一致する。


【なんくるないさー】
沖縄の方言で「なんとかなるさ」のような意味の言葉。
制作ブースにて、「ハクナマタタ」とほぼ同義では? という話になり、ハクナマタタをなんくるないさーに置き換えて歌ってみた、今回制作の雨宮 真梨と辻 明佳。
「♪なんくるないさー! このー世のーことはー
悩みけとばすー♪ 生ーきーかたー♪
なんくるないさー♫」


【ナンシーの手紙】
母ナンシーから、ペルー海軍中佐バレルに届いた心温まる手紙。ナンシー役の名賀谷純子さんによって、ちゃんとセリフ通りの文面が書かれていた。ポケットに入れてしまうので、ほぼ消えもの。千秋楽にはじゅんねえから、バレル役・井上和也くんへのメッセージが加えられていた。


【煮玉子おにぎり】
赤十字・ミシェル役の岩倉真彩さんが、ステージ前にマジで必ず食べていた、100円ローソンの名作。2ステージある日は朝のうちに二つ確保してあった。これにわらび餅と生ハムを加えると「ミシェル3点セット」が完成する。


【日本酒】
パーティーのシーンで、大統領の娘フアナがお代わりにチョイスしていた飲み物。ちなみに一杯目はシャンパンのロゼ。


【バイオリンのシーン】
「男女の営みの声」を、守孝がフアナと勘違いして思い悩むシーンのこと。「声」をバイオリンの不協和音で表現していたため、そう呼ばれるように。奥ゆかしい婉曲。


【ひそテロ】
ひそひそテロの略。楽屋で隣の人に聞こえないように反対隣の人とひそひそ話をし、隣の人が気になっちゃうさまを楽しむ遊び。ひそひそ話の内容は「煮玉子おにぎりが本当においしいんです」などのどうでもいいことに限る。


【人質204名】
丹羽くんが「いつか言う」と恐れていた言い間違い。
正しくは「人質二百余名の生殺与奪は我々が掌握する」。
丹羽くんが不安にかられるたびに「大差ないから大丈夫だよ」と冷静になだめるみんな。


【100ロー】
萬劇場から徒歩30秒のところにある100円ローソン。安くて便利なうえ、仕込みやバラしの際には段ボールもらい放題と、とても助かる。中野ポケットスクエアや吉祥寺シアターなど、有名劇場の周りの100ローが次々と閉店する中、役者たちに残されたオアシス。


【ぴょん】
海軍中佐バレル役の井上和也くんが、解放される人質を決めるために投げたコインの軌道。安全策をとって、高さをあんまり出さない。


【平田様】
千秋楽の本番前、舞台袖で突如として生まれた謎の流れ。スタンバイ中の瀧澤さんと冨澤さんが突然平田役・越中優人くんを取り巻き「平田様よ!」「素敵!」「おじょうずなメイク!」などと褒めそやす。あまりの伏線のなさに当惑する越中くん。


【ペルー会】
ペルー料理を食べてみよう! と辻が企画したごはん会。愛梨のマンションにのべ18人が集まり、10種類以上のペルー料理をひたすら作っては食べた。ペルーの素材でオリジナルカクテルを考案したり、聖也や丹羽くんがプロのバーテンダーテクを発揮したり、至さんがバルーンアートを披露したり。ペルーの知識とみんなの絆を、食で深めた宴になりました。


【ぽかすか】
大野さんの、平田くんへの淡い恋心が一瞬だけ表出してしまう場面のこと。平田くんの胸をグーでぽかすか叩いて怒りをぶつける動作から。ちなみにこの恋心はお客さんにばれてもばれなくてもいいやつです。平田くんには「ばれるもなにも、恋愛対象として眼中にないので気づかない」そうです。ひどい(笑)


【ぼんご】
萬劇場からほど近いところにあるおむすび屋さん。萬でお芝居するなら一度は行きたい名店。何十種類もの具があり、ランチタイムはセットのおみそ汁飲み放題。辻のお気に入りは、明太クリームチーズと豚キムチ+卵黄。でもほんとになんでもおいしいので、みんな注文を決めるのに時間がかかっちゃうが、それもまた楽しい。


【麻雀】
人質とテロリストが交じって仲良く麻雀をするシーンのこと。
麻雀牌は毎回、全員テンパイになった状態できちんとセットされていたらしい。


【枕】
「バイオリンのシーン」で、みんなが雑魚寝している中、トゥデラだけがすることになった枕。トゥデラ役・松尾さんに私物を持ってきてもらうも、ふかふかすぎて「一人だけめっちゃ寝心地よさそう」「シリアスな話が入ってこない」「ナイトキャップが見える」などと次々にボツに。
「あとはリラックマのしかないんですけど……」「ボツです」
結局、フェイスタオルをたたんだだけのもので決着。


【松崎しげる『黒フェス』】
制作の雨宮真梨が、バッコスの受付を手伝うためにどぶに捨ててしまった、チケット16000円のコンサートライブ。
その話を聴いた時まず「まりんは松崎しげるが好きだったのか」という驚きが先に来たが、正確には、まりんの大好きなももクロがゲスト出演していたのであった。これによって、グループLINEに「まりんは松崎しげる好きじゃないよ」「いや、ほんとは好きらしいよ」と、話を聴いていない大部分の人にはわけがわからない投稿が飛び交う。


【ミシェルエリア】
みんなに届け物をするという役どころゆえ、とっても小道具が多かった赤十字・ミシェル役のまあやのためのスペース。登場は下手からなのに、ミシェルエリアは劇場の構造上、上手のはずれにある。みんながドアを支え合ったり、モノをきれいに戻してあげたりと、なんとなく心なごむ空間。


【やきいもの歌】
キューバの人気デュオ、ロス・コンパドレスによる楽曲。
日本を訪れたときにやきいも屋さんを見かけ、その文化に驚いて作ったらしい。一番はスペイン語だが二番の歌詞はカタコトの日本語で、日本人移民が多いペルーで大ヒットした。
『BIRTH』劇中では、ルイスが発信機に向かって必死に通信を試みているシーンで流れている。悲壮感あふれる小林至さんの演技と、「ヤキーイモ!」と聴き取れちゃうコミカルな歌詞がないまぜになって、とってもシュール。


【やきそば】
1.姉さんこと劇団員金子優子の大好物。本当に毎日食べていた。「一応毎回迷うんだよ、でも、ペヤングのやきそば以上に食べたいものが見つからないんだ」
2.辻の母がキャスト・スタッフ全員ぶん作ってくれる、恒例の差し入れ。さすがの姉さんもこの日だけはペヤングを買わずにいてくれました。


【萬筋(よろずきん)】
楽屋が二階、舞台は地下二階にあり、移動手段は階段しかないことから、萬劇場で芝居をするだけで自然とついてしまう筋肉のこと。類義語に「忘れ物の恐怖」「着いたと思ってからまだもう一階ぶんある」などがある。


【ラジオ体操第一】
最初はバラバラで不慣れだった体操が、時を経てそろってゆく……という泣ける演出のはずが、まず日本人たちがそろえるのに一苦労。


【ラブホ】
「バイオリンのシーン」の後、メリッサと岩本さんが事を終えて仮眠室から出てくるシーンのこと。または、仮眠室そのものの別名。メリッサ役・さきの声が、寝起きっぽいわ岩本さんにメロメロだわでとにかくエロい。


【リャマ】
セルパとグリンガの入りのきっかけ。
アルパカとリャマが闘っている様を、ルイスが妄想で実況する「ガオー。アルパカ。リャマ。にゃー」というセリフの中の「リャマ」。
小林至さんのアドリブだったが、きっかけゼリフになってしまったので固定することに。最終的にリャマはアルパカに食べられてしまうらしい。


【リンパマッサージ】
脚を出す衣装になった辻とさきの二人が、隙あらばしていたこと。切実。