急にまじめな話 | 辻明佳のナイフとフォーク

辻明佳のナイフとフォーク

旅、お料理、ときどき女優。

人は人の愛を喰って生きている。
なんだか品のない言い方だが、きっとそうだ。
子は親の愛を得ないと生きていられない、というようなことだけではなく、
世の中を、お金をまわしているのは人の愛であり欲なのだから、
愛を得ずして私たちは、文字通り、食べていかれない。

わたくしどものようなものは、食べ物屋さんとちがって、
対価をいただいてお見せするものが自分たちしかないのだから、
なおさらひとさまの愛、ご好意はたいせつにしなきゃいけんと思う。


だから、わかるんだけど、
難しいのもわかるんだけど。


舞台関係の方ではないんだけど、
最近けっこう身近で、
ファンの方との距離の取り方間違ってるんじゃないのってことが起きてて、
ちょっとへこんでおる。


確かにお客さんの愛のかたちはさまざまで
小劇場界でも
役者に毎晩無言電話をかけてきたり
そういう方はいらっしゃる。


でも別にそういうわけでもないファンの女の子に対して

もっといい距離感を保つことは簡単だったはずだ。


それをしなかったのは、愛にあぐらをかいちゃってるなあ、と思う。

私は残念ながら特にそんなにモテまくる経験なくすごしてきたのでよくわかんないけども。
モテる人ってそんなもんなのかなあ。


その方のパフォーマンスは嫌いじゃなかっただけに、なんだかびっくりしちゃったんだよね。
素敵な人でいてほしいなあ。


と同時に、
辻 明佳や劇団バッコスの祭を応援してくださる方々に
もっともっと 楽しんでいただけるよう
がんばらんとな!

と強く胸に刻んだのでした

ぬーーん