よく、ものがなくなります。
それほど大事なものではないけど、
でも、ないと困るもの。

筆記用具とか、
ノート、
ケータイ、
傘、
鍵、
アクセサリー、
服や靴も。

何かをなくしたときの寂しさはいつも変わらない。
時には憤りさえ感じてしまう。
ぽっかり、そんな喪失感。
なくしものじゃなくて、
わすれものだったらいいのにな。
また会えたらいいのにな。
絡み付く糸
操り人形のよう
ただただ、使われるだけ

どこにでもつながっている線
もはやひとつのライフライン
君と僕の話が通じるのもこのおかげ

死神のようにそびえ立つ姿
憧れ、羨望、そして諦観を与える
不動の存在

何もかもに縛られているようで
何にも縛られることなく
変わらぬ光を紡ぐ

理想とは何か
はっきりと言葉で示せぬもの
認識できぬもの
とらえたと思えば擦り抜けてしまった
そんな感覚の類
それ自身は永久に静かに形を変えていく

何が最上か
頂上などない
到達点などない
これは永遠に続く旅路の一筋
わくわくして
ドキドキして
本当に心臓が落ち着かない
そんな小説に出会えると幸せなんだけど
そんな小説がハッピーエンドじゃないと
やり切れない
仕方ないことだけど辛い

小説はそれだけで一つの小宇宙だから
こちらから何の関与も許されなくて
それがなんとも言えない気持ちにさせる

叫びたくなる
どうにもできない彼らに代わって
発狂したくなる
もどかしい

でもそんな風に感情移入できる小説に出会えるということは
やっぱり幸せだ

だから尚更、登場人物の不運を呪ってしまうんだけども
メビウスの輪
葛藤は芸術なんだ

心の揺れ動き、板挟み
その最たるものが素晴らしい作品を生み出す力になる
素晴らしいかどうかを判断する心
感じ取る心
見極める心
それは人の心だから
そこに響くのは
人の思い悩む気持ち、葛藤だ
苦しんで苦しんで苦しんで乗り越えること
一つの答えを出すこと
それが一筋の光明にならなくとも構わない
生み出す過程が人の心を揺さ振るのだから

葛藤は芸術なんだ
辛くて辛くて苦しいかもしれない
でもそれをどんな形にせよ表現することができれば
認められる
華々しく立脚できる
そんな可能性を秘めている

飾らないで
素直にまっすぐに
葛藤を描く
芸術なんだ
讃えるべき芸術なんだ
理想論だからなんだ。
だからといって捨て置けない。
理想に少しでも近付ける努力をしなくては。
そのための今がある。