夢の国から帰ってきた人たちの手には
幻想の一部が握られている

持ち帰ってきたそれは夢そのものではないけれど
眺めたり他人と共有したり
そうすることで心を満たそうというのだろう

誰も彼も、夢の国には住めない
みんな我が家へ帰っていく
どんなに楽しくて、きらびやかで、感動的な世界でも
そこの住人にはなれない

揺れて揺られて帰路につく
揺れて揺られて目を覚ます