阪神淡路大震災で被災し、
あの時、大変な経験、思いをしたものにとって、
あれをはるかにしのぐ甚大な災害がよもや起こるなんて
思いもよらなかったというのが正直な思いです。
あの時も、たくさんの建物が倒壊し、
火事が起こり、消す水もなく、
本当にたくさんの方が私の周りでも亡くなられました。
幸い我々の会社付近は多くの建物が倒壊しましたが、
火が出なかったのが救いでした。
でも周りは西も東も空が真っ赤に染まり、
雨のように灰が降ってくるあの光景は決して忘れることが
出来るものではありません。
しかしながら、たくさんの方のご支援でもって
神戸も見事に復興してきました。
今回は事情がまったく違い、
津波で家の場所も特定できない、行政自体が機能しない、
被災範囲が非常に広域、放射能の影響、津波を考えた強い街づくり等
神戸の復興とはぜんぜん違って、
複雑で問題が山積しているなかでの復旧、復興は
なかなか一筋縄では進むものではないと
街の復興にかかわったものとして実感します。
しかし、自然の力は計り知れませんが、
人の力も計り知れないものです。
それも実感しました。
一日も早い復旧、復興、
そして被災された方が笑顔を取り戻す日がくることを願うばかりです。
ライファ神戸ひょうご 店長 橋本和典